CD Transport Listen view

CD Transport Listen view 

スイス、フランス、アメリカ製 USED CDトランスポート5台レビュー。

CDトランスポート聴き比べ!

GOLDMUND Mimesis 36PLUS
Metronome Technologie T3A
KRELL MD-10トランスポート
STUDER D730MK2
Metronome Technologie T1i Signature


90年代~2010年代 CDトランスポート

現在CDトランスポートが3台(2台はCDプレーヤー)あるので、各々のトランスポートをGOLDMUND Mimesis 20に固定し聴き比べてみました。いずれもCDディスクのみを再生するだけのトランスポートです。

他機器ではプリアンプにKRELL KRC2、パワーアンプはLINN klimax Twin Chakra/DPS Ver.Up版。スピーカーはJBL HartsfieldとWestlake Lc5.75。いずれも明後日以降からご試聴になられる機器達です…….ソースはMiles Davis / Live Around the world/ Warner、Marcin Wasilewski/Faithful / ECM、ボーカル系、いずれの音源もそれぞれに特徴があります。割愛^^;

上記の中でSTUDER以外はすべて、KRELL KRC2のリモコンで一括操作できます。理由はすべて”PHLIPSのドライブメカ”だから、です。PHILIPS社のドライブメカが1995年~2010年までの各国・各社のCDトランスポートに搭載されている事が不思議ではありますが、音質面から部品供給量、調整範囲を含めて重要な訳があります!

レビューはあくまで今回の個体と環境でのサウンドで、同じ型番でも経過した履歴でサウンドは異なります。またデジタル入出力は全てXLRケーブル(GOLDMUND製)。


Metronome Technologie T3A Signature  定価¥1,260,000. 【ご成約  ありがとうございました】

Metronome Technologie T3A Signature

佇まいが柔らかく自然な質感、フランス製CDトランスポート。造りはオーソドックスでセオリー通りです。サウンドはホールのハイトが気持ちよく、さらにワイドと奥行きのパースが絶妙。ボーカリストの吐息や息の使い方もリアル。ミックス上、ボーカリストの後ろにいるべきバッキングのギターの距離感、音色など制作意図に忠実な表現がよく出ます。ECMのピアノトリオのシンバルの鳴らし分けなども精緻精妙に聴かせてくれますね。ライブ盤は天井付近までサウンドが広がるが、薄く鳴らない有機的なサウンド。

なんと言ってもMiles盤では同一盤でライブ会場の違いを克明に顕します。オーディオ的な分解能だけでなく弦楽器のハーモニックなサウンドの重要さや意味がよくわかる出音。ボーカルならマイクの種類の違い程度はわかります。ドライブメカはPHILIPSのCDM-12PROで制御基板は独自のカスタマイズがされています。電源はなるべく入れっぱなしの方が良いです。将来的な整備環境もさほどシビアではありません(いか様にも整備可能です)。

GOLDMUND Mimesis 36PLUS 定価 ¥21,600,000. 【ご成約 ありがとうござました】


ドライブメカはPHILIPS CDM-9PRO。30kg程あるCDトランスポートです。このクラスのムンドの造りは凄いものがあります。4本足のグランドはデジタル表示で機器の平行を示します。筐体もそうですが、ドライブメカ本体、メイン基板やサーボ基板、電源トランスなどの部品は手抜かりありません。エントリーモデルとの緩急がはげしいですね(笑)。それをとやかく言っても始まらない。
Mimesis 36PLUSとMimesis 20では相性が良いのか薫りたつ空気感が感じられるでしょう。湿度感が高く潤いある音場になります。独特な世界観があります。ピアノニスト左手重みや分解能は相当に魅力。サウンドは派手なところはありませんが、演奏者と距離感が近く感じるが押しつけがましくない情況を提示されます。女性ボーカルの重くならない妖艶さは特徴的です。ハスキーな声の魅力がより伝わるかもしれませんね。

また2000年以降、ステファノ・アメリオが制作に関わったECM盤が醸し出す緊張感と艶やかさ、微妙で多彩な音色はこのセットならではのサウンド。空間の中で音像が屹立するけども、決して縦割りで終わらない。シンバル等の表現のダイヤモンドを散りばめたような目に優しい眩さ。ただMilesなどのLIVE盤では若干洗練度が上がるかもしれません。クラシック音楽特に弦楽器のユニゾンやハーモニーの浮遊感はアナログライクかつ腰の据わった安定度はデジタルならではのサウンド。

 

KRELL MD-10トランスポート 定価¥1,150,000.【ご成約 ありがとうござました】

KRELL MD10初期モデル

クレル・デジタル社のヴィンテージ系CDトランスポートとなりますが、Phlips CDM3ダイキャスベースメカが搭載されたMD10。MD1の後継機です。サウンドもどしっとした太さがあります。機器としての佇まいは独特な魅力があるトランスポート。USEDでのコスパは高いと言えます。上記2機種と比べた場合、奥行方向の表現が若干曖昧になるソースがありました。厳密なセッティング等で追い込める範囲だと思われます。
ドライブメカや余裕のある造り等、素性が良いCDトランスポートですので内部パーツをリフレッシュしたり、UPグレードしていくと、かなり化ける一台。さらにKRELL DAコンバーターなどとの組み合わせがどうか、が気になるところ。

 

Metronome Technologie T1i Signature 定価¥1,050,000. 販売価格¥428,000.

Metronome Technologie T1i Signature

基本的にはT3A Signatureの近いピックアップ能力でコスパが高いトランスポート性能。同社T3ACDトランスポートと比較した場合、ステージ・スケールに明確な差が出ます。またシンバルの描き分けに耳を澄ませば差はありました。

Metronome Technologie T1i Signatureや下記のSTUDER D730MK2は本来一体型CDプレーヤーですので、それで完結できる性能がありますので、一体型として楽しむ方が愉しいプレーヤーかもしれません。サンプリング周波数はアップサンプリングの96KHzと44.1KHzを選べます。電源はなるべく入れっぱなしの方が良好でした(室温や表面温度には気配りを)。

 

STUDER D730MK2 定価¥1,166,400(税込) 【ご成約 ありがとうござました】

STUDER D730MK2オプション・パラレルスタンド

業務用スチューダーCDプレーヤーで国内でも多くのマスタリングスタジオさまやエンジニアのメイン機でしょうか。
上記プレーヤーの中ではプロ機ならではのドライな感触を感じさせるかもしれません。本来はPHILIPSのDACチップと聴くべきプレーヤーでしょう。また、各部品をUPグレードし、ゲインを高め、クロックUPした個体は単体でも充分にイケるプレーヤーとなります。


いずれのCDトランスポートには個性があり、DACや他機器との相性、充分に時間かけたセットアップなどでもサウンドはガラッと変わるはずで簡易なインプレッションでしかありません。いずれも現状の状態で、スピーカーから音が出ている事を意識せずに、6メートル×2.4mぐらいの壁面いっぱいをサウンドで満たす基本性能は備わっています。さらに大抵の音源のミキシング時のエフェクトや録音環境も指摘可能なCD専用プレーヤーでした。

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