Mark Levinson ML-2L レストア8 トロイダル・コア問題か!

 憂鬱なOLD Mark Levinson 整備録 ~8~ 

Mark Levinson ML-2L(mono power amp)maintenance ML2Lトロイダル・コア型で問題?


やはり今回のレストアの1番最初にタイトルした通り、『憂鬱な・・』状況です(苦笑)。ML2L(トロイダルコア型)の1台で異常発熱の症状が出ています。底面部のセメント抵抗部分に発熱があり、測定と調整を何度も行っています(赤・白の配線は測定・調整用の配線)。整備作業そのものは、 ペアとなるもう1台のトロイダルコア型と全く同じ工程ですが、発熱量が異なります。

底板部。測定・調整用配線して探索中

底板部。測定・調整用配線(赤・白)をして探索中。

ML2Lの回路図には電源トランスの前に電源フイルターが入っていたので、内部の電子パーツの不具合が無いかアナライズ中。アンプの後面のACインレット部とヒューズの取り出しフイルター本体を分解し、部品内部の不具合を探索。ML2L_3

これは一体形の部品ですので、交換部品がないと、通常では整備がSTOPします。年代もののヴィンテージハイエンド機が整備不可になるケースの多くは少量生産部品等が入手不可能な場合です(国内はもとより海外全て)。通常は2個イチというパターンです。

が、そこは部品本体を特殊技能(?!)で分解して部品内部の状態を確認しました。ここで原因となる劣化部分が発見できればまだ良いのですが・・・

ML2L_4
ML-2L_34

完全分解しても構成するパーツ、コイルの断線等の不良はありませんでした。おそらくこの部品以外に原因があります。相当難儀なレストア作業となっています。

EIコアは現在エージングでは絶好調です。最後の部品となった大型の電解コンデンサー4個があと数日で輸入されます。おそらく、これで最終調整段階です!!