Mark Levinson No.20.6Lマークレビンソン・レストア整備 No.5

Mark Levinson No.20.6Lフルレストア整備 No.5

マークレビンソンNo.20.6Lのオーバーホール記事は随時更新しています。

Mark levinson A級モノラルパワーアンプ。マークレビンソン No.20.6L

2017年1月20日現在 マークレビンソンNo.20.6L(A級モノラルパワーアンプ)のレストア整備も今年オーダー分の部品が入りはじめましたので整備中です。モノラル筐体の左右に12個付いているヒートシンク内基板のパーツがアメリカから来ていますので12個分すべて交換中。

Marklevinson No.20.6L 全分解中

トランス以外はほとんどのパーツを外し各部の整備に入っています。右側がトランス(±別動作)とリレー等が入ったパートで、写真左側がレギュレーター類などのボード、連結ボード部です。

Marklevinson No.20,6Lヒートシンク内部品

マークレビンソンのNo.20.6L フルレストアに関しての資料は国内はもとよりアメリカ、他の国でも例がなく、ML-2Lよりも作業難度がすこぶる高いです^^;;

現在内部ボードの整備と動作時の電圧調整が終わりました。アメリカから上記部品が到着し、ヒートシンク内の基板整備にとりかかっています。

Mark levinson No.20.6Lヒートシンク内基板整備

No.20.6Lの1筐体に6セットあり、合計12セットの基板を整備します。今月いっぱいはこの作業に終始するかもしれません。まだ道のりは長いです………………… 


2017.2月26日

写真ではあまり変わっていませんが、ヒートシンク部12個のオーバーホールがほぼ完成しました。

Mark Levinson No,20.6Lオーバーホール 片CH本体

前回分からかなり増えました。が、さらに増えていきそうです!現在も輸入中のパーツがあります。3月上旬から2台の調整がはじめられる予定。若干遅れ気味です。


2017.5.8

Mark Levinson No,20.6Lの9割方の部品が揃いました。当時の純正部品です。300以上はあるでしょうか?シリコンシートやネジ類、ワイヤーなどを含めると400近くなると思います。

No.20.6Lの交換純正部品が揃いました

下のVB-3ボードはNo.20.6Lの電源回路部でほぼ100%、新品のオリジナル現行生産の電子パーツへ交換しました。

No.20.6の電源回路

これからラストスパートですが、じっくり慎重に充分時間と各部測定をおこない進めていきます。


2017.5.24

Marklevinson No.20.6L 角パート毎の整備が終わったので再度、全体を組み上げ中です。右下がメイン基板。

底面基板のハンダ箇所を再ハンダ。純正ハンダを活かした手法で行います。

すべてのハンダ付けを再ハンダ

2017.5.28

2台のバイアス調整段階です。DMMを同時に最大12台使用。

No.20.6Lバイアス調整

ようやく、2台のバイアス調整段階まできました。全トランジスタ新品(Motorola 同一ロット)にし、コンデンサー類を刷新したNo.20.6L。

レビンソンNo.20.6L 測定中

Mark Levinson No.20.6Lスペック計測

一般的な出力時の正弦波の計測。問題ありませんね。

出力時の正弦波。きれいな波形です。

下記は10V≒12.5W出力時の歪率ですが、0.00137%です。スピーカーの能率にもよりますが、一般的には実質12Wは大きい音量。50Wになってもほぼ変わりません。恐るべしNo.20.6L!!

No.20_6L 10V≒12_5W出力時の歪率は0_00137%

下記は実出力ですが、133Wでクリップが起こりました。

最大出力時のクリップ測定(正弦波にズレなし)

下記は位相反転時ですがビシッとした波形となりました。

位相反転時の波形ですが、山と谷のラインのズレもなくきれいなライン線が確認できました

Mark levinson No.20.6Lは2016年の11月後半からフルレストア作業を行っています。ようやく計測段階まできました。計測結果は素晴らしいものです。Motorola トランジスタを200個程用意し、挑んだレストア。もちろんテフロン基板の修正も行いました。まだこれから聴感上のサウンドを含めてテスト&調整が続きます。最長8か月の期間を頂いておりますが、しばらくお待ちください!


この間何台かのハイエンドパワーアンプのレストアも行いましたが、目指すスペックはいいが使用部品がプアなものや設計ミスによる動作不安定なものなど、ハイクオリティと思われているものでも、基板や部品コストから長期の性能維持において厳しいアンプがあります。No.20シリーズやML2Lはなぜ名機と言われているかは理由があります。使われている部品の格が違います。中古の一個体で音は判断できません。
先日ASKで販売させて頂いたNo.20.5(極上)は、一般市場価格とほぼ変わりません。何かあってもあのNo.20.5は修理でも整備でも蘇ります。使われる方の付き合い方が個体に出ますのでその辺りはお知らせしました。


2017.5.31 2台ペアでのランニングテストの開始

いよいよ、N0.20.6Lをペアにしたランニングテストが始まりました。当初より大幅に左右CHバランス&アライメントでハイのデフィニッションがアップ!左右CHとも実パワーは133Wでした。ML-2Lよりも2倍となった出力トランジスタ数や複雑化された回路なのですが、ダイナミズムやパワフルさはA級133Wは力があります。

唯一の弱点としては、レストア前のNo.20.6Lはハイの伸びとハイのハーモニックなサウンドにおいてレストアしたML-2Lの前では霞がありました(あくまでフルレストアしたML2Lとの比較において)。No.20.6Lを10年以上使用されているお客様と聴いた時に明らかなちがいとしてわかるものでした。現在最初期ML2Lも整備中のため同時比較はできません。

ML2LとNo.20.6Lは各々の良さがあると思います。どちらが良いか?という単純なものではありませんね。接続するスピーカーや聴く音楽などで好みが変わります。

現在室温設定28度でヒートシンク温度は左右CHとも55度で稼働。


2017年8月6日現在

現在上記のMark Levinson No.20.6Lが在庫しております。通常の一般修理を経てきたものです。上記のフルレストアしたNo.20.6Lとは比較できません。一般修理はやはり一般修理でしかなくコストと時代を合わせたフルレストア機には全ての面でかないませんが、それでも程度は良く、サウンドもコストパフォーマンスが高いものである事には変わりません。生産から20年経てきたオリジナル部品が彼らの設計図に記載されている数値を左・右、±で満たす事は稀です。

上記のフルレストアNo.20.6 Lの価格は一般流通価格の2倍となります。ML-2Lは3倍程です。

▼2016年に行ったML2Lレストア整備事例


憂鬱なOLD Mark Levinson 整備録 1 一般中古状態  ⇒

OLD Mark Levinson 整備録 2 不具合箇所など ⇒

OLD Mark Levinson 整備録 3 トランジスタ全交換&電圧計測 ⇒

OLD Mark Levinson ML2L整備録 4 音出し計測 ⇒

OLD Mark Levinson ML-2l整備録 5 EIコア型 ⇒

OLD Mark Levinson ML-2L整備録 6 EIコア型フルレストア ⇒

OLD Mark Levinson ML-2L 整備録 7  EIコア型 ステレオ再生チェックア ⇒

OLD Mark Levinson ML-2l  整備録 8  トロイダル・コア型で問題?⇒

Mark Levinson ML-2L整備 9 トロイダル・コア型の発熱とEIコア型の微小ハム音解消!⇒

Mark Levinson ML-2L 整備録  9.5  スーパーカーvs  ML2L ⇒

Mark Levinson ML-2L レストア整備録 10 EIコア完成!⇒

測定器は下記一部他Fruke DMMは現在20台完備。

フルメンテの測定器の一部

フルメンテの測定器の一部

No.26L(2台)、ML7L(2台)、JC2、ML1L、No.20.6L、No.27Lなども整備・フルレストアしました。整備通常のレストアは非公開となります。スピーカーやネットワークのオーバーホールも上記測定器等で周波数毎に歪率を測定します。

Marklevinson ml7l,ML2l

買取した Marklevinson ml7l,ML2l(4台)すべて整備、フルレスア。

2016年5月から2017年4月まで 32台のレビンソンアンプを買取&販売しております。

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