STUDER CDプレイヤー レストア整備

STUDER A730&D730 5台

整備&セミレストア&調整。


STUDERサウンド、たとえばSTUDER A80

Poddighe studio STUDER A80MK2

今年から一般受付させて頂きました、STUDER A730&D730のレストア整備などについてです。
※2017年1月のSTUDER 整備・フルレストア受付は終了しました。1月22日現在6台整備・ご予約4台。来月から受付いたします。


送り出し機であるA730やD730レストア整備の際のポイントは、「STUDERのトーン&マナー」。いくら分解能やレンジが広くなっても、スチューダー特有のサウンドから外れると意味がありませんので、どれだけSTUDERの音を知っているかがポイントです。

2015年からSTUDER CDプレイヤーの取扱い台数とレストア整備台数は40台ほどとなりました。他にAudio Dripperではコンシューマー製品取扱い以前からスタジオ用機材、STUDERコンソールやプリ、オープンデッキ(STUDER A80やヘッドアンプ)等のスタジオ機器もご相談を受けておりますので、STUDER業務用CDプレイヤーだけを聴いて音決めするわけではありません。A730はSTUDER製品のなかでも送り出し機器のせいか、録音するSTUDER機器と部品グレードが明らかな差があります。

ヴィンテージSTUDER プリ【1枚のボードに使用されている部品断面でもグレードの違いが如実です】

現場のスタジオコンソール(ヴィンテージ・カスタマイズ品)やヘッドアンプ、プリに使われているパーツは皆さまが知る「STUDER A730」に搭載されている一般グレードの部品は数少ないんですね。そもそも基板の造りから違います。僕らが目指すのは、実は現代でも現場で指名が入るSTUDER A80だったりします(メンテできる方が少ないですけど)。

 

STUDER A730,D730 レストア整備

STUDER A730


今月整備依頼をお受けしたSTUDER A730D730は 6台程で1台は、フルスペックチューニングをした個体で平行置きするための再調整とさらなる放熱対策をすすめています。かなりシビアに設定したため斜め置きから平行置にするとローディングしないディスク(72分もの)が出ましたので調整し、ほぼ大丈夫な状況まで来ました。アンプ関連もレビンソン3台、他5台程整備(他社様4台)。

STUDER A730 SP専用クロック(フルレストア版)

フルスペックチューニングを行ったA730では平行置き&純正設置でも負荷がかからないよう調整中。RF出力を再調整。さらなる電源周りの放熱対策(図面から起こしパーツを装着)。リレーなども交換しました。メインボードのダブルBB製 ダブルOPアンプ等、純正品の部品精度・コストを10倍以上にUPし、サウンドもSTUDER A730の新品の音色コンセプトを維持したまま、出力ゲイン(調整範囲内)を上げました。現状OKですが週明けにご納品準備に入ります。

STUDER A730(販売中:ご予約1名様、ご商談2名様) 【ご成約済 ありがとうございました】

STUDER A730レストア版(ゲイン、XLR部OPアンプBB&PP他多数)は、サイト掲載翌日にD730所有の方から試聴希望を頂き実機試聴後、ご予約頂きました(ありがとうございます!)。こちらの個体は現在3名の方がご予約・商談中となります。ご成約の際はご案内させて頂きます。

STUDER A730(お引き取りご納品済み)

上のA730はドライブメカ本体からオーバーホールをかけ、部品コスト制限(ドイツ製パーツ等使用)を無くしましたので、一般的に流通しているA730の遥か上のサウンドに変貌します。STUDER製業務用やハイエンドCDプレーヤーをご使用の方なら、すぐお分かりになるほど。

整備にあたり、70程の部品の1個あたり単価を2倍ではなく、10倍~100倍にします。整備する場合はコスト制限がありませんので製品化で制限された増幅系部品やアナログ部にコスト(使用する部品ブランド・精度規格も重要)をかけ、フィリップスCDM3ドライブメカを完全分解オーバーホール(整備作業は大変!)するだけで、音楽の調性や躍動感、和音のながれ・構造、浮遊感、グルーヴ感が一気に上がります。

特にスコアを読める方やコード楽器を弾く方、和音の複雑ながれが追える方、楽器調律士、現場エンジニアの方なら未整備オーディオ機器とレストア”アライメント”された機器の違いをCDの再生から端的に指摘されます。さらに機器の状態と音楽表現の差を”音楽の造り”から指摘。音質も重要ですが、まずは音楽質(音楽力)を高める事が目的です。

聴くポイントにもよりますが300万円程の整備済CDプレーヤーなら同程度以上の音楽性を実現しないと意味はありません。在庫があればLINN CD12やNAGRA CDC、他業務用機などと同時に試聴頂きます。

オーデフィオファイルの方の場合、スチューダーA730一般中古品(修理品)とレストア整備済みのサウンドのちがいはSTUDER機を現在鳴らされている方が一番ご理解頂けています。純正A730が一般自動車の全開なら、こちらはル・マン24hカーの全開ぐらいの仕様。数多のフェラーリ、911等スペシャルな一般市販車とレーシングカーではそもそも部品精度や組立熟練度がまったくちがう事と同じです。本物の部品と熟練し徹底した整備以外に良く鳴る手段はありません。

STUDER A730複数台整備,STUDER D730整備

1月から一般ご依頼を頂いている整備(ほぼ中身はレストアレベル)は、各々個体によって交換する劣化部品数や調整箇所は異なりますが、下記のような部品を交換しています。ドライブメカやCDM3、M4制御基板の整備、アナログ部、電源部、筐体の精密清掃、ボタン類の精密清掃など。5~10個のパーツ交換修理ではありませんのでそれなりの費用となります。

過去にも整備依頼を頂いているA730の多くは純正電池状態やコンデンサー(液漏れします)に交換されているもの等も基板に液漏れしており、3層パターンの内部パターンを侵しショートしている個体がありますので、現在元気に鳴っている方はご確認されてください。

STUDER A730から取り外したパーツ約80個

・電解コンデンサー 71個
・整流ブリッジダイオード 1個
・スーパーキャパシタ 1個
・BNC受け 2個
・アース線 2本

STUDER A730 1KHzの歪率は左右同時計測状況で共に0.1%。左右正弦波も問題なしです

左右CH同時計測時の1kHzの歪率や左右正弦波もまったく問題ない状況です。Audio Dripper TOKYOで整備するSTUDER機はだいたいこんな感じになりますので、ほぼ正確な作業(スタジオ様)が可能です。一般的なリスナーにとっては一流スタジオ様のリファレンス機とほぼ同じ性能のSTUDERとなって甦ります。こだわる方は更にグレードを上げる事も可能です。


 

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