STUDER A730 フルレストア&フルチューニング(熱対策含む)

Exclusive2402キャビネットリファイン、
STUDER A730 レストア&パーツ選別度UP、クロック精度UP etc

現在、20台程の中古オーディオ機器の整備を行っていますが、抜粋してログります。

studer A730  フルチューニング

studer A730 フルチューニング

現在、フルレストアはNo.20.6Lや他レストア・オーダー、McIntosh MC240修理、その他お客様のコレクション品などを受けています。一部ハイエンドオーディオの整備に関しては場所が近い事と信頼性から(株)リザイエ様にもご協力頂いております。ヴィンテージ(真空管アンプ)はヴィンテージ修理会社様、スピーカーユニット、キャビネット等20台程行っています。

エクスクルーシヴ2402スピーカーですが、著名スタジオ様で活躍していたExclusive2402は国産ハイエンド担当ナカジがリファイン。彼は自宅一戸建ての内装リフォームまでやるツワモノ^^ で製作系は強いです。ある一面では店舗開発からプロデュースをこなす法人オーナー。プラスティック部品の成型や補修、また関東以北では電気工学を学んだ学生時代からの友人の法人に協力を頂いています。

中古 エクスクルーシヴ2402のキャビネット整備・リペア

エクスクルーシヴ2402のキャビネット整備・リペア

拡大すると↓

中古エクスクルーシブ2402

上の状態が↓ 同一部分の最終仕上げ前

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突板と同じ柄を再現しています。部分的な張替はせずに手書きです

突板と同じ柄を再現しています。部分的な張替はせずに手書き

木工専用コテで補修し、突板の模様をすべて手書きしています!突板の張替や部分的な張替という手法ではありません。こうする事で、オリジナルの突板の響きを守る事が可能です。この後、最終仕上げをしますが、Exclusiveの仕上げと同一の方法で仕上げます。

STUDER A730 SP

2017年10月26日現在 STUDER A730の在庫は2台、STUDER D730MK2が入荷予定です⇒ 

Audio Dripperで買取る場合は30万円が基準で状態や内容によって前後します。

STUDER A730レストア版。さらにフルレストア&クロック&OPアンプetc

STUDER A730レストア版。さらにフルレストア&クロック&OPアンプetc

つい先日オーダー頂いたこちらのSTUDER A730は既にレストアしてあり、このままでも充分楽しめる状態です。このレストアはこれまでとはちがいアナログ回路のコンデンサーがキマっていまして、STUDERに抜群の相性となりました。可能なら最終パッケージの音源をチェックするプロのドラマーに聴いて頂きたい出来!(最終パッケージに妥協するプロの方は普通のSTUDERで充分(笑) 
LOWのグルーヴ感が絶品で、おそらく当時のA730開発陣が聴いてもコストが許されるなら採用するパーツ。純正パーツを積んだA730との聴き比べを数名の方がされ、すべての方がベー・ドラの鳴り方を数小節で聴き分けられました。

これで充分ではありますが……….先日スタジオ・オーナーさまが持って行かれたA730はこの上をいきます。。。

このSTUDER A730のレストア版もさらなる整備とマスター・クロック(専用回路&トランス)、熱対策、OPアンプフル交換、オランダ・フィリップス製選別DAC(STUDER純正以上の品質)、アナログ回路の整備(かなり効きます!)。これらの部品代だけでも30万円程。

特にクロック部品やオリジナル回路製作は、新規オリジナル基板から起こし、別トランスで駆動しますのでクロック機器をSTUDER A730専用に製作する様な事になります。そしてオランダ・フィリップス製のオリジナルDAC(偽物があるので要注意)は超レアな部品。電源回路の熱対策などを行い2か月後程に納品となります。

整備・修理したレストア済 STUDER A730 CDプレイヤー

レストア済 STUDER A730

ちなみにオリジナルBB製の最上選別OPアンプ(軍事航空選別品)12個の1個当たりの流通価格は@10,000~14,000程。STUDER A730の純正OPは現在1個300円。部品の型番は同じですが、使用するシーンがちがうため部品の精度がまったく違います。むかしのW.Eなどのパーツレベルが現代で言うところのオリジナルBB製の最上選別OPアンプでしょうか。

どういったグレードの部品でレストアするかはオリジナル・コンセプトの範囲であれば購入者様の自由です。STUDER A730 の当時の上代を考えれば、コスト制限があって然るべきで、OLD Mark levinson等でもオリジナルパーツはメーカーコスト制限があるため、ピンきりです。基本オリジナルに準じ、もっと良く鳴る事がわかっている場合は推薦し、動作安定度や耐久性が必要な部分はオーディオグレードを超えた部品にします。
さて、こちらのSTUDER A730、約2か月後に新品のA730同等以上か、もしくは遥か上までもっていきます(上も下もないのですが….)!


イイか悪いか別として、STUDER A730だけでも、マスタリング・エンジニアの方やスタジオ―オーナー様、お客さま達と様々な状態の個体を聴き込んだせいか、個体差はもちろん、ある程度の容量があるアナログ部コンデンサーだとパーツの違いが聴き取れる様になりました。OPアンプの差やRF出力の個体差は確実にわかります(この1年間で30台程のSTUDERを聴いたと思います)。


STUDER A730 、D730MK2はレストア整備や販売含めて年間70台~90台取り扱っています。