若きダン・ダゴスティーノの狂気の片鱗、
KRELL KRS2のオーバーホール整備。
90年代初頭のダン・ダゴスティーノのクレル・プリアンプ(お客様からのご依頼品)

KRELL KRS2 PREAMP Overhaul
KRELL PAM2とKSA100から初まったKRELL。
20代前半の頃に私が最初に入手したハイエンドオーディオがKRELL PAM2でした。
サウンドの良さというよりモノラル構成、電源もモノラル、スペクトロール製ボリューム、
そして国産にはないデザイン!アルミ削り出しのノブとアルミヘアラインのパネルの切れ味良さそうな
繊細な佇まいは唯一無二の雰囲気がありましたね。
当時はMark LevinsonのアンプやJBLなどがハイエンドオーディオの世界を牽引していた感があった
ところにKRELLとAPOGEE(リボンスピーカー)は新鮮でした。

KRELL PAM2 PRE AMPLIFIER|RFエンタープライゼス
PAM2の次に入手したのがPAM3で、その次が今回オーバーホール整備したKRS2で、
パワーアンプはKSA200(ヒートシンク有モデル)。スピーカーはマーティンローガンのQUEST2Zでした。
高さ180㎝ほどのエレクトロスタティック型スピーカー。125HzのLOWは30cmウーファーが受け持つタイプ。

Martinlogan acente
静電型スピーカーのサウンドステージはかなり広大で立体的に出ていたと思います。
そのせいかプリアンプの性能に気をつかった記憶も……….

KRELL KRS2 PREAMP Overhaul
サウンドステージのような微弱な音楽信号は電子部品の状態が如実にあらわれます。
今回のKRS2は眠たい感じでボヤっと鳴るサウンドで、当時の実力の3割も出ていない状態かも。。。

KRELL KRS2 PREAMP Overhaul|消耗したコンデンサ
電源部回路、音楽信号回路のコンデンサが消耗していたり、性格が異なる国産コンデンサに変更していたりと
当初の思惑からかなり外れた状態に………

KRELL KRS2 PREAMP Overhaul|焼けた抵抗
最悪なのは抵抗が焼け基板パターンにも損傷があったこと/////修理できて運が良かったです。
現在では超高額なメインボリュームも分解オーバーホール整備しました。

KRELL KRS2 PREAMP Overhaul|分解OHしたメインボリューム
既に入手できない劣化消耗したコンデンサをVishay /Roederstein製 へ交換。
バイアス調整する可変抵抗器も新品へ交換。

KRELL KRS2 PREAMP Overhaul|コントロール部
現在の中古価格は安いですが、しっかりとオーバーホール整備するコストは高いものとなります。
KRS2やPAM2は過去に修理されているものが多く、残念ながらその状況が芳しくない個体が多数あるので、
オールドKRELLを考えている方は慎重に選んでください。
若きダン・ダゴスティーノの狂気の片鱗が楽しめると思います!
ちなみにKRELL KRS2はコントロール部と電源部、トランス部の3筐体になっています。
KRSプリアンプはこれらがモノラルになっています!!
今、完全モノラル筐体のKRSプリアンプをフルオーバーホール整備すると面白いでしょうね~

KRELL KRS2 プリ
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