ミドルレンジ・パワーアンプ ListenView

LINN KLIMAX TWIN CHAKRA&

Jeff Rowland D.G. model  2

ミドルレンジ・パワーアンプListenView

 

そのサイズ感やユーティリティなどに優れたミドルレンジのパワーアンプ。

生活空間の中でもすんなり納まるけど、その辺の家電やインテリアとは別格なオーラを放つヤツ。

価格ではなく、サイズ的な存在感をあまり主張しないパワーアンプのサウンドはいかに。

used power-amp

許されざるモノと・・・

オーディオを楽しむ誰もがオーディオ専用のリスニングームを

どーんと用意できるわけではない。なくてもいい。

家族が憩うリビングルームに放熱板がイガイガと飛び出す

A級モノラルパワーアンプ、とか。マルチアンプで駆動する大型スピーカーとか。

現実には許されないモノがたくさんあったりする。

たとえ専用リスニングルームで思う存分、恥を捨ててなりふり構わず、

大業なオーディオを繰り広げていたとしても、

書斎やリビングに小粋なシステムを組みたくなったりする。

LINN KLOUT|小型ながら凝縮感あるデザインです。

LINN KLOUT|小型ながら凝縮感あるデザインです。

いつも三角形の頂点で音楽を聴いたり、システムと対峙するのはキツい。

特に今のように自宅にいる時間が長い場合は、

たとえ小さくても本格的な雰囲気は欲しい。

そこでLINNとJeff Rowland D.Gのミドルクラスのパワーアンプ!

 

オールドジェフの最終期、Jeff Rowland D.G model  2

Jeff Rowland D.G model 2|状態の良い外観です

Jeff Rowland D.G(ジェフ・ローランド・デザイン・グループ)は、

1984年から超大型の65㎏あるモノラルパワーアンプModel7やステレオパワーのModel5、

ミドルレンジではModel3などのオーソドックスな設計のハイエンド・パワーアンプを

いくつも登場させていた。プリアンプはコヒレンスシリーズ。

個人的にはローランドリサーチ時代のModel3とプリアンプのコヒレンスを

しばし楽しんだ。華やかさはないが実質的なアンプだった。

1984年から1992年までのJeff Rowland D.Gプロダクト(ローランドりさーチ)

1984年から1992年までのJeff Rowland D.Gプロダクト(ローランドりさーチ)

ジェフローランド・デザイングループはデビュー当時はローランドリサーチと言い、

当時の製品は国内ではオーディオ評論家の山中敬三氏が登場間際のモデル7の時代から

注目され紹介されていた。山中氏は次期モデル7Fを絶賛されていた記事が記憶に深い。

後にご自分のシステムにされ、Mark Levinson No.20シリーズや

cello  PERFORMANCEなどと使用されていた。

レビューには古き良きアメリカの豊かさがあるサウンドと語られていた。

現代のJeff Rowland D.GのICEパワーとは若干、趣きが異なる。

このModel2はオールドモデルのデバイスと現代パワーアンプに通じる構造。

Jeff Rowland D.G model 2|状態の良い外観です

Jeff Rowland D.G model 2|ヤレ安い表面のコンディションも良好です。

さてJeff Rowland D.G model  2はジェフの2世代目のモデルでアンプ本体や部品の

共振などに着目しデザインされたモデルのはしり。

現代ハイエンドパワーアンプのコンセプトを具現化した最初のモデルと言える。

当時はこの構造的も斬新なモデルだったし、外観デザインにも注目された。

トランスやブロックコンデンサーなどの固定の仕方は独特で

振動をグランドアースに逃がす設計。

付属品にもスパイク&スパイク受けや柔らかい素材のシートが予め付属。

Jeff Rowland D.G model  2

Jeff Rowland D.G model 2

今回聴いたModel2のサウンドは、とても全うである意味驚いた。

接続するプリアンプはKRELL PAM3で、あえてRCA⇒RCA・XLR変換アダプターでの接続。

スピーカーは97dB/mのホーン型スピーカー。一聴して雑味のない高いS/N感。

裏面のゲイン設定でもけっこうサウンドの雰囲気が変わる。

試聴時は高ゲイン32dBを選択(エネルギッシュな方向)。

 

ソースはAlboran Ttio/NEAR GALE/ACT。2007年にステファノ・アメリオの

イタリアのスタジオArtesuonoでつくられたプロダクト。

Jeff Rowland D.G model  2で聴く立体感|遠近感およびシズル感は、

このソースの良さやアメリオの仕事をかなり正確に、丁寧に表現している。

そして、エネルギッシュ!!(実は意外でした・・もっとこじんまりするかと思ったけど)

エネルギー感があっても空間のパースが崩れないところが流石。

これは Thiel CS5でもほぼ同じ印象だからスゴイとも言える。

Jeff Rowland D.G model  2は8Ω負荷時に75W、4Ω負荷で150Wとリニアなパワー出力を

誇るミドルサイズなパワーアンプ。

CD ListenView

同じくACTのYOUN SUN NAH|女性ボーカルも声のサイズ、

唇のスレ、子音、吐息などリアル。

一方でコンテンポラリーなJAZZギターやサックスなどが

ブローするコンポジションは雰囲気が異なるか・・・

古いBLUENOTEなどもModel2より魅力的に濃厚に鳴らすパワーアンプはあるかと思う。

 

逆に言えば好みがハッキリする。八方美人なパワーアンプではないとも言える。

クラシックなどは小編成の弦楽四重奏から独唱やオペラ、シンフォニーまで

なかなかそれっぽくリアルに鳴らす、やはりここでも”正確な立体感”が音楽の味方になる。

少ない出力ステージで音像がぼやけず、良質な電源がパワーを引き出す感じ。

Jeff Rowland D.G model  2|中古ジェフローランド モデル2パワーアンプ

Jeff Rowland D.G model 2|中古ジェフローランド モデル2パワーアンプ

今回入荷したJeff Rowland D.G model  2は外観の状態が新品同様で、

多くの付属品やジュラルミンケースなど付属しています。

 

厚さ5cmのLINN KLIMAX TWIN CHAKRA

LINN KLIMAX TWIN CHAKRA|リン・クライマックス・パワー

LINN KLIMAX TWIN CHAKRA|リン・クライマックス・パワー

LINN KLIMAX TWIN CHAKRAはなんとなく素っ気ない、佇まいで

何かしらモノ足りないんじゃない・・・と思わせる雰囲気。

なのですが、相棒となるプリアンプでその表情は大きく変わる。

今回のKRELL PAM3とLINN KLIMAX TWIN CHAKRAは「えぇッ?!」と思う程、

温度感を感じさせる、熱目なサウンドがポッと出た。

いいか悪いか別として、このシュンとしたLINN KLIMAX TWIN CHAKRAから熱い音。

cello ENCORE 1MΩにすると、やはりあの当時のアンコールのハイの”あの感じ”を感じる。

誰の色にも染まるとも言えるパワーアンプが、

LINN KLIMAX TWIN CHAKRAとも言えるのか………

ある意味での個性がなく、いかようにももっていける素材の魅力がある感じ。

LINN kぃMarantzxSOLO モノラルパワーアンプ

LINN kぃMarantzxSOLO/dps

LINNのクライマックスシリーズにはSOLOと言う300万円ほどの

モノラル版があるのですが、同時比較じゃないとわからないカモしれない、

と思わせるほど、このLINN KLIMAX TWIN チャクラ版は良い仕事を粛々とやる。

こうして聴くと、酸いも甘いも知ったオーディオ玄人がサラッとシステムを組む時に

選ぶパワーアンプだとしても納得できる。それほどサラッとシレっとしている。

Jeff Rowland D.G model 2&LINN KLIMAX TWIN CHAKRA

Jeff Rowland D.G model  2とLINN KLIMAX TWIN CHAKRAは年代は違うのだけど、

ついつい一緒に比べたくなる存在感。

個人的には音楽信号が入るとメインスイッチが入るLINN KLIMAX TWIN CHAKRAが

好きだけど、このJeff Rowland D.G model  2の個体の美しさはレア物で、

小ぶりなJeff Rowlandのプリアンプと合わせてシステムを組みたくなる趣き。

LINN KLIMAX TWIN CHAKRA-Jeff Rowland D.G model 2

重厚長大にヴィンテージハイエンドシステムで大型パワーアンプや

大型スピーカーでリアルサイズを追い求めても楽しいし、

最先端のシステムで再生オーディオの可能性を見つける事もスリル。

ミニマルなシステムで音楽の内面へと潜んでいっても深い。

 

どんな状況であったとしても、今日もスイッチを入れて、

聴く音楽を選んで、一人の時間を楽しめる贅沢がある事に感謝。

kofu audio

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