中古 オーディオ AudioDripper 甲府&東京

Sonus Faber Guarneri Memento&Cello&Jeff Rowland

お客様ご納品事例

お客様ご納品事例

「最善か、無か」

Sonus Faber Guarneri Memento&Cello 1MΩ&Jeff Rowland.D.G 8SPと、

Mercedes-Benz W124 E320 AMG E36エンジン

街を見渡す丘の上。地上の喧騒から離れた建築家の仕事場に。

お客様のE320(AMGレストアエンジン)

メルセデスのAMGオーバーホール

上の写真は以前にAudio Dripper TOKYOからSonus Faber Guarneri MementoやCello 1MΩ、Jeff Rowland 8SPなどをご購入頂いたお客様のMercedes-Benz W124。1985年~1990年代まで製造されたメルセデスのミドルライン・モデル。メルセデスらしい匂いが色濃く残るセダン。コストダウンが始まる1990年代半ばまでの自動車。

お客様のメルセデスW124はドイツAMG社のコンプリートエンジンをベースに、内面加工やポート加工、鏡面仕上げやシリンダーのニカシルメッキ加工を行い、ピストンはAMG社製HWA品番の「マーレー社製AMG 純正ピストン」OH用 2番サイズBIGピストンを全部新品で入れ替え。さらにピストン重量は一番軽いピストンに合わせてバランス取り。コンロッドも同じくバランス取り。バルブも対策後のサイレントバルブに全て交換調整後入れ替えたそうです。

さらには、AMG品番の専用エンジンメインハーネスの交換はもちろん、AMG ヘッドガスケットパッキンの入れ替え、AMG 3,6リッター用の専用メインコンピューターの入れ替え、Eガスユニットの交換、その他消耗部品や考えられる消耗パーツの全部を交換。エンジンマウントを左右、マルチベルトの入れ替え、純正ラジエーター本体のASSY交換、サブラジエータータンクの交換、水量センサーの交換、圧力CAPの交換、冷却関係のゴム類樹脂類ASSY ホース類からウォーターポンプの交換にサーモスタットに至るまで!完璧なまでのリファインと徹底的な腰上オーバーホール。国内の最高の3.6 AMGコンプリートエンジンを搭載したモデル、だそうです。

cello 1MΩ プリアンプ・レストア

納品からしばらくぶりに訪れたお客さまの仕事場に仮置きされているSonus Faber Guarneri Mement。当社に佇んでいた時と変わらないコンディションのまま。cello 1MΩは、やはり周りの影響を受けている状況。たとえば室内エアコンや室外機の影響。電源は新たに交流を作り出すPSオーディオの電源ユニットを持ち込みましたが、やはり若干ノイズが乗りました。高周波に近い電波帯域の信号が飛び込んでくる状況。エアコンをOFFにし、室外機が止まるとノイズも止まる。なにかやっかいな症状。

スマホを近づけるとノイズが出ます。高帯域まで担保する設計思想が2017年のネットワーク化された世界では敏感なアンテナとなる可能性がある状態。

PHOTO by Auto Fashion Factory Co., Ltd.

ハイエンド、極む。

しかし、電源あるいは高周波による影響下にあっても、アコースティックリバイブ社の社長自らがセットアップされ、カスタマイズのケーブルでリンクされたサウンドは極上の有機さ、艶やかさ、落ち着き。たしかに部屋の影響や仕事場という環境から定位の甘さはまだあるが、音色はこれ以上何が必要か?と思うサウンド。そのまま感想をお伝えしたところ、アコースティックリバイブ社の代表の方も同じ事をおっしゃっていたそうです。
たとえるなら、スカンジナビアやオーストリアのレンガ造りのホールなどで録音された丁寧なミックスの音源は、演奏者の情感や情念、品性まで晒け出すことでしょう。演奏者の品格をも感じさせるオーディオセットは、そうそうあるわけではありません。

・・・・・あと5時間ほどの時間があれば、フォーカスと高さ方向への伸び、LOWの和音の重なりやながれは解消できたかもしれません。やってみないとわからないけど、ケーブル類のクオリティが確実に効いている事は如実。あとは時間をかけてセットアップするだけでしょう。電気的には外的誘因がかなりあるので、それとどう向き合うか。私の主観なら気にする事はない。ヴィンテージシステムと比べるとまだ天国!その、ものさしは人其々なので、気になる場合は対応する知恵がいります(タイヘンかもしれませんけど)

Sonus Faber Guarneri Memento【お客様宅で撮影したスマホ写真が今イチったので・・・】

あゝいうサウンドが奏でられていれば。

今回のお客様は建築家の方で、何度も何度も試聴室で組み合わせを確認され、ご購入となりました、入り口から出口まですべて。いずれメインのリスニング・ルームへ移動されたなら、あの品性にスケール感と精緻な空間ディメンションがあらわれるはずです。現在の仕事場のスペースでは空間性(サウンドステージではありません)の表現に余地があります。演奏された場のサイズや編集の狙い、演奏者のコンセプトをいかに正確に優雅に出すか…………..「最善か、無か」は厳しいコンセプトですが、ここまでの音色を既に獲得されたなら、あとは最善への道が広がっているのだと思います。もっといけます!

Cello 1MΩ


※メルセデスベンツの写真の一部はAuto Fashion Factory Co., Ltd.様が保有しています。 

Audio Dripper 清田亮一