cello AUDIO PALETTE MIVの修理と、
cello AUDIO PALETTEのオーバーホール整備
チェロオーディオパレットの整備・修理
数千点以上の電子パーツからなるチェロ・オーディオ・パレットの整備。
整備やオーバーホールは過去3年で6台程行っていると思います。
cello AUDIO PALETTE MIVの修理整備
昨年オーバーホール整備をした個体ですが、バチッというノイズが出るようになりアナライズしたところイコライザーの500Hz部分の基板一箇所のハンダが剥離していたことがわかりました。他にも同様の部分がないか確認しました。
イコライザー1ブロック毎にアンプが組んであります。しかも左右独立のこだわりようです。
cello AUDIO PALETTEオーバーホール整備
こちらは甲府ANNEX店に常設のパレットで、1入力1出力の初期パレット。メインボリュームの片チャンネルにガリ出たため全体チェックとオーバーホール整備を行いました。
過去の整備で国産パーツに変更されていた部分などを交換。基板各部のチェックなどを行いました。電源部のブロックコンデンサーは30年程経ち危険ですのでVishay製へ交換。液漏れを知らずに使用して基板が絶縁できなくなるとThe ENDです。当社お客様のお知り合いが所有のcelloが修復不可になりました。これはcelloに限らず起こりうる事です。
cello AUDIO PALETTEマスターパワーサプライ基板整備前です。こちらも以前の修理で変更された国産パーツを交換。ブロックコンデンサーを交換。片チャンネル変色しています。
下記がcello AUDIO PALETTEのマスターパワーサプライの内部ですがシングルプッシュのステレオパワーアンプぐらいの規模かと思います。cello AUDIO SUITEも同じ電源部となります。イコライザーであるパレットも、プリアンプのスイートのいずれも微弱信号を扱うわけですが、余裕のある電源部から供給されています。
1992年SS誌のプリアンプ比較 McIntosh C34Vとcello AUDIO SUITE
celloが発売された当時の評価記事でよく見かけましたが繊細さのみを狙ったわけではありません。ダイナミズム溢れる動的サウンドの再現を狙ったものかと思います。当時のプリアンプと聴けばよくわかります。例えば先程見ていた雑誌で聴き比べられたトランジスタプリアンプのMcIntosh C34V。
現在聴き比べるとあまりの差に愕然とします。C34Vはシステムコンポのようです。僕が個人で楽しんでいる時は、夏場にレビンソンやクレルのアンプを休めるため、システムコンポとしてこの時代のトランジスタ・マッキントッシュプリアンプを使ってました。cello AUDIO SUITEは当時レビューをされていた方では山中敬三氏のレビューが的を得ていたと思います(各人各様ですが)。
ある方のcello AUDIO SUITEのレビューは『プレスラーのピアノが薄く、情熱の吐露が少ない…..云々』個人的には遠景でサロンミュージック的な表現がBGM用に試聴室にあるC34Vでした。音楽の核心に迫らず、煌びやかな夜景の如く表面をそれらしくなぞる。しかも音の密度低く、ハイにピシャピシャとするアクセントがあるからシンバルの表情が単調・・・・同じ土俵で比較していた事が不思議ですw(真空管時代の製品やパワーアンプはまた別です)脱線しました。。。
当時このマスターパワーサプライ電源部で70万円程でした。cello ENCOREプリアンプとの違いが電源部の容量でしょうか。