STUDER A730 Restore pro

新日本フィル・コンサートマスター西江氏の
マスターリファレンスSTUDER A730のレストア整備。

STUDER A730 CDプレーヤー

STUDER A730ドライブメカのオーバーホールとレーザーダイオードの新品交換

STUDERA730の心臓部でもあるPHILIPS CDM3レーザーダイオードの電圧測定結果がFlukeテスターの数値。新品時は50mVです。測定結果が40mVですので約20%減の電圧となります。

CDM3のレザーダイオードの電圧測定。50mVが基準ですが40mVと電圧減少。

CDドライブメカのレーザーダイオード電圧減少によるデメリット

ハードディスクであろうとCD盤であろうと、どれも盤に刻まれた01010100101010のデジタルデータへ光線(レーザー)を照射してその反射を読み取ります。

わかりやすく言うと、ピックアップがCD盤を読み込む事と、人が電球の下で本を読む事は同じです。明るいほうが目に負担がなくストレスがかかりません。写真であれば鮮明にわかります。結果、内容がより把握できます。CDプレーヤーにおけるレーザーダイオード出力の原理も同じです。さらに照射角度やミクロ単位の高さ調整、センサー角度などの調整を行います。

STUDER A730トレイの整備、右がアルミダイカストフレームのPHILIPS CDM3メカ

他にもドライブメカ制御部やD/A変換部やアナログ信号増幅部、電源部などに20%~100%まで経年劣化してしまう部品があるため、全体で90~100個近くの電子部品を最低限でも交換します。こうすることで新品本来の性能が保てるようになります。

ここから先はまた別の話しでクロック精度や電源供給、選別DACやアナログ部の増幅アンプのコストなど、アップグレードしていく事になります。

STUDER A730 D/A変換部のソケット交換

上の写真はSTUDER A730 D/A変換部ですがTDA1541A S1はシングルクラウン選別品が搭載(オランダPHILIPS製)。こちらのソケットを交換。周囲のブルーメタのコンデンサーはSTUDER純正です。さらに取付け方向も合わせてあります。

STUDER A730操作部基板の整備

現在ほぼ整備が終わり計測を行い、ランニングテストを行う段取りです。時間が合えばAudio Dripperの試聴室で西江氏にも聴いて頂き整備後の感想が頂ければと思います!

 

■STUDER A730の測定結果

STUDER A730の1KHz:正弦波の波形です。綺麗な波形。

STUDER A730のアイパターンです。

レンジを変えたSTUDER A730のアイパターンです。

歪率は左右CHとも0.01%台と優秀な成績です。

左右両CH同時計測結果はいずれも優秀で入力処理される音楽信号は、ほぼパッケージ化通りの信号を忠実にアンプへ送り出してくれる性能となりました。

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