JBL Project K2 S9500
90年代バブル期のランシング・フラグシップ。
1990年代初頭JBLフラグシップとして、475ndなどの新開発ユニットをはじめとする数々の技術を投入して開発されたプロジェクトK2のスピーカーシステム。開発には日本側の意向も反映されたと思われる製品精度。各部の造りや素材の贅沢さは現フラッグシップ機以上かもしれません。音も高密度で現代でも充分通用する程!? 仮想同軸レイアウトですので部屋の影響も少ない様に感じます。(日本橋試聴室のルームアコースティックは通常の事務所やマンションと同等で特別な音響処理はしていません)
JBL K2 S9500は4モジュールで構成。ベースモジュールB95と2つの低域モジュール2000Mと3000M(1400nd)。ホーン中高音域モジュール4500M(475nd)のバーチカルツイン構成。ウーファーは完全に独立し内部干渉がないためダブルウーファーでも輪郭の良い低域。ホーンは内部損損失に優れたアクリルから削り出された逸品でホーンの歪感は感じられません。ホーンにはまだ保護ビニールが一部のこっています。
シングルウーファー仕様のS7500はスイッチで切り替え可能です。バイアンプ切り替えも可能です。JBL K2 S9500は音楽ソースを選ばないスピーカーと言えるでしょう!側板側に線傷があるためお安いです。写真では撮れないのでご試聴兼ねてご確認ください。
万一、ピアノ・フィニッシュのボディに大きな傷が着いたらグランドピアノ製造メーカー様でピアノと同等の塗装や純正塗装と同等の全面全塗装等が格安で可能です。ユニット、ネットワークはご要望に合わせた整備が可能です。またご使用環境によって10年後にアクリルホーンがくすんだ場合も元に戻す表面処理が可能です)。
※この個体はお仏壇カラーと揶揄された、ブラックタイプではなく、上品なガンメタです。照明の色温度などで色合いが変化します。
JBL S9500 ダボ修理
JBL K2 S9500などの個体特有のダボ折れや欠けの修理はジュラコンを成型しネジ切し、折れた純正と交換しました。茨城の工房で作業しています。純正プラスティック部品は経年変化で油分が抜け欠けやすい状態となります。今回はジュラコンを使用し耐久性をもたせます。
新たに装着するダボ素材。
サランネット本体としっかり装着するためのネジ山を切ります。
力がかかる部分ですので芯はアルミ材として、サランネットフレームにもネジ切穴を加工しました。
装着し完成です。仕上げはほぼ純正と変わらない仕上げ。サイドウレタンは新しいものへ交換します。