Mark Levinson ML6 モノラルプリアンプの
オーバーホール整備。
片チャンネルのみ修理されていたML6………
Mark Levinson ML6 PREAMPのオーバーホール整備
マークレビンソンML6モノラルプリアンプと言えば、
OLDレビンソン、M.L.A.S(マークレヴィンソン・オーデフィオ・システムズ)きっての
鋭敏かつエネルギッシュさらには説得力があるモノラル・プリアンプの筆頭です!
JC2やML1Lとほぼ同様の回路ですが、サウンドは中古の販売価格を反映するもので、
特に電源の余裕度やモノラル特有のセパレーションの良さが際立ちます。
ところが………….実際のML6は過去の整備で左右で使用される電子パーツが異なっている事が多々。。
Audio Dripperでは極力行いませんが、こうした修理はよくある事で
壊れた部分を修理するという事ですね。
壊れていない部分まで修理するとストックしておく部品が膨大になります。
ただやはり製品の特性から、どうするのがベストかは思考しつつ整備する必要があります。
少なくともML6の場合、片チャンネルが壊れたから、片CHの部品だけ修理して、
音が出ればOKではないですよね。製造年代や将来的な部品のモチなど考慮する必要があります。
上の写真は手前と奥の電源ユニットの大きなコンデンサが異なっています。
いずれもSPRAGUE製ですが奥は修理時に現代のものに変更されていますが、
手前はオリジナルですが40年以上前の電解コンデンサなので
充分に容量不足な状態。よって、左右でダイナミズムが違う事になってました。
ブレーカースイッチも左右で異なり一つは新しい物。一つはオリジナル。
ブレーカーを兼ねたスイッチなので両方とも最新のものへ交換します。
古いままで万一動作しないと、、、壊します・・・
ボリュームは左右分解整備しました。
下記はML6左右チャンネル分の交換済みパーツですが、青と銀のコンデンサが各ユニットに2本使用されています。
左右で交換済みと未交換でした。ブレーカースイッチなども異なり国産パーツで修理されていました。
さらに過去の整備履歴からラインモジュール内の部品も左右で異なっていましたので揃えました。
ML6は部品点数が少ないため、個々の部品の状況や左右の違いなどがサウンドに大きな影響を与えます。
今回のオーバーホール整備で左右差のない測定器のようなサウンドステージ、
ML6らしいエネルギッシュなサウンドが楽しめる個体になったと思います!