【cello社アンコール・デモ用プロトプリアンプ】
cello Encore 1MΩ PROTOTYPEの
オーバーホール整備
チェロ・アンコール・プリアンプ デモ機のオーバーホール整備。
ユーザー様がマークレビンソン氏から譲り受けた貴重なプリアンプ………………
cello Encore 1MΩのPRO……初めて見るアンコール・プリアンプ。
cello Encore 1MΩプリアンプの修理&オーバーホール整備を依頼されフロントパネルをよく見ると、
『Encore 1MΩ PRO』の刻印?? 初めて見るもの!
cello Encore プリアンプは販売&整備を合わせるとこの5年程で80台になると思いますが
これは初です。
内部の部品や基板はほぼ製品版と同様かと思います。丁寧なハンダ付けなどがされていますね。
以前の整備で日本製パーツに替わっているいる部分や劣化部品などを交換。
ボリュームは分解整備し基板ハンダクラッシュなども精査整備。
交換したパーツは以下の劣化フィルターコンデンサ、リレー、消耗した電源部コンデンサ、回路部の国産コンデンサなど。
製品版の筐体とちがう部分が天板のスリット開孔部↓ですね。
フロントパネルの仕上げも若干キラキラしているかなと思いました。
リアパネル、入出力系は製品版と同じです。
これから8~10年は大丈夫でしょう。ちなみに固定抵抗切替式のボリュームは、
1か月に1度ほど電源を切った状態で20回程ゆくっり回していただければガリの要因となる
酸化被膜はとれると思います。
今回整備した個体は珍しいcello Encore 1MΩでした。
ガリノイズもなくなり、左右音圧差もない状態になりました。
お客様もエネルギーバランスが一変したとの感想でした。
おそらく電源部コンデンサの容量抜けによる一聴丸っこいサウンドから
正確な力感を伴うサウンドへ変化したことが要因だと思います。