Mark Levinson No.32Lオーバーホール整備
コントロールユニット基板が破損したNo.32L…….
オーバーホール整備版の32Lを購入された方が所有されていた32Lのオーバーホール整備。
Mark Levinson No.32Lのオーバーホール整備
オーバーホール整備のご依頼頂いた Mark Levinson No.32Lは、
バランス入力時に左右チャンネルの音圧バランス、左チャンネル出力が小さくなる症状がありました。
他にも劣化コンデンサが多数ある状況………..
今回の個体は基板自体に問題があり、コントロール基板自体の交換が必要でしたが、
本国にもストックがなく基板修理(改造)による修理となり整備日数も2倍ほどかかりました。
修理しないまま使用し続けると新たな不具合が出てくる可能性もあります。
Mark Levinson No.32Lのサウンドの違いや状態など
1999・2000年に登場したマークレビンソンNo.32Lも製造から20年を超えました。
24時間通電を1年続けている個体もあれば、冷却ファンを稼働させながらご使用されている方、
1週間に2時間ほどしか聴かれない方、などそのコンディションは様々でしょう。
コンデションによるサウンドの差はとても大きく同一機種だからと言って同じ状態ではありません。
製造から20年経ると各個体は販売時の製品管理時期から外れてきます。
これは32Lに限った事ではありません。
前回オーバーホールしたNo.32Lも劣化部品が大量にありました。
やはり未整備の32Lのサウンドは覇気がなくエネルギー感に乏しい。色彩感や立体感も乏しい、
というような事がオーバーホール整備した個体を聴くと感じます。
音が暗く感じる個体も劣化した部品の影響かもしれません。
Mark Levinson No.32Lのオーバーホール整備&修理
下記はオーディオ基板・アッテネッター基板の整備です。ICとコンデンサを交換。
左右バランスが崩れている状態を正しくするためには、
コントロール基板を交換する事ですが、国内代理店や本国メーカーにも
基板在庫がないため、コントロール基板からゲイン設定回路をパスすることで
左右音圧が正しくなります。この個体は12dB固定の設定で左右音圧が揃いました。
Mark Levinson No.32Lや320シリーズでよく起きるウレタンブッシュの
落ち込みによるボリュームの空回り症状。
リモコンの電池は使用できていても2,3年程で交換しましょう。
交換部品は劣化コンデンサとリレーやICなど60点以上となりました。
何もしていない場合や修理だけなら、どの個体も部品の消耗度は似たようなものでしょうね。
今回の個体は最終に近いバージョン、でもです。
そろそろ20年選手もでてくる Mark Levinson No.32L。個体差がとても多くなってくる時期です。
リフレッシュされたサウンドは今でも充分に魅力的なので、コンディションの良い個体をお探しください!