ECMの世界的コレクター、
月光茶房 原田氏のLINN。
メーカー整備サービスが終了したLINN IKEMIの整備。
東京 渋谷区神宮前の月光茶房、原田氏の場所。
喫茶スペースの他にECMの全ソースが格納されるスペースがあって、圧巻。
オーディオシステムはLINNの小さなプリメインアンプやLP12、小さなソナスファベール。
決して大袈裟システムじゃなくミニマルなサウンドシステム。
クール目な空間や時間を邪魔しないサウンド。
残念ながら、現在は通常営業はしていない。
頑張ってイキった部屋やオーディオじゃなく大人の隠れ家のような…………..
裏原宿の空間にそっと音のスパイスが広がる月光茶房。
今年から音楽イベントやカフェそのものを、若い子達がオーガナイズしていくスペースに変わるらしい。
…………..仕事の仕方も大人なのだ。
さて、LINN IKEMI…..もうメーカー保証やサービスが終わっているが、
いまだ現役で活躍できる存在感を発揮するCDプレーヤー。
その”存在感”は軽くライトウェイトスポーツのような魅力。
重工長大な武骨で目一杯頑張ってみました、、みたいな
やり切った感を表にださないヨーロッパのプロダクト感。LINN特有の粋さを感じる。。
日本だと安いか30㎏以上にもなるようなデカさや存在の重さ…..
音楽を聴く道具、都市生活者のミュージックツールがLINNというところか。
このIKMEIをオーバーホールし、熱対策などを行う。
上記写真から表面実装パーツがとても多いことがわかる。
メイン基板の消耗したコンデンサを交換。
これまでCD途中で読み込みが不安定になる症状が
今回のオーバーホール整備で安定動作するようになりました。
LINNに限らず、STUDER A730やD730もそろそろIC劣化が進んで保守パーツがないと不動になります。
特にSTUDER A730の1,2千番台の熱対策がしていないモデルの新規購入は厳しいでしょう。
初期のA730はオーバーホール整備しても再整備が多くなる世代です。
LINN CD12などもBurr-Brown製のICがNGになったり、
WADIAもDA変換部のICが厳しい時期になってきています。
しかし困った事にLINN IKEMIは音楽好きにはたまらないCDプレーヤーである事に変わりません。
僕個人もIKEMIは過去に5台程入手しました。
今ではサウンドの良さというより、とても”普通さ加減”がいい。
・・・ちなみに操作パネルはピアノの白鍵と黒鍵をイメージしているとか。
現在、お預かりして修理しているソナスファベールの
ボイスコイルも上手く成型できたので来月あたり完成?
これは、お届けします^^
甦れ月の光!