STUDER A725 CD Playerの整備
動作保証期間内の集積回路・液晶部の修理整備・・・製造から30年
STUDER A725 CD Playerの修理
以前オーバーホール整備版をご購入頂いたA725の修理サービスです。
壊れた箇所はIC(集積回路)やトランジスタ、液晶の裏パネルの修理
PHILIPS CDM1の分解オーバーホール整備を行いました。
トランジスタをはじめ集積回路やオペアンプも交換。電源部リレーなどは現代の部品へ交換。
(30年前の部品が入手不可のため)。電源部の制御のためなので現代版の方が高性能で良い場合もあります。
下の写真は液晶部の修理ですが担当技術者の執念を感じさせる修理です!32本脚×2を2ケ交換。
ハンダ針を使って固定しています!国内でもこの部品を入手し作業できる技術者はいない気がします。
STUDER A725 CD PlayerのドライブメカはPHILIPS CDM1MK2(CDM1もある)ですが、
ほぼ分解整備が可能です。ドライブ制御回路も電子部品以外の劣化は極めて少ないものです。
レーザーダイオード出力の低下があった場合は要交換となります。
また分解した各スイングアームメカを適切に組み上げるには「ベース治具」があると
かなりの精度で組み上がります
すでに製造から30年以上となってきていますので、特にこの1,2年はSTUDER A730などや
STUDER D730系のIC(集積回路)が壊れるケースが増えてきました。
多くは小さい筐体による発熱処理不足に起因したり、再生以外の多機能化による
ICの破損などが多くみられるようになりました。
また、A730.D730系は本来ではない斜め置きによるドライブメカへの負荷も原因となります。
夏場などリア部分やヒートシンクが熱く鳴る場合は冷やしてあげてください。
■CDプレーヤーの修理・整備品の発送について
宅配便による破損も増えてきていますので、お送り頂く際はエアパッキンを4重ほどに敷いてください。
また内部で本体が遊ばないように梱包ください。
内部パーツにプラスティック部品などを使っている製品で製造から20年以上経たものは
加水分解により強度が落ちている場合がほとんどですので、梱包にはご留意ください!