オーバーホール整備した、
PHILIPS スイングアームメカ搭載機
4台のListen View !
PHILIPS LHH2000 , PHILIPS LHH1000 , STUDER D730MK2 , STUDER D731
PHILIPS CDM1やCDM3、CDM4を搭載したフィリップス&スチューダーヴィンテージCDプレーヤー。
たまたま一般のお客様やスタジオ関連のお客様のCDプレーヤーの
オーバーホール整備作業が重なり最終点検時期に比較試聴してみました。
今回の個体はすべて要修理でした…………….
PHILIPS LHH2000はプロユースで基板や電子部品も本物のプロ機です!
しっかり整備された個体は現代でも充分通用する魅力あるようです。
当社でLHH2000をオーバーホール整備依頼されるユーザ様の多くはファイルプレーヤーや
最新のデジタル機器にも明るい方が多く、それら特徴もよくわかっている方が多いように思います。
今回は3枚のCDソースで聴き比べしました。面白いことにSTUDER機はプロのユーザの方で、
同じ機器を何台も所有されている方々(法人)。PHILIPS機はキャリアがあるユーザの方。
LHH1000は当社のデモ機となります。
各CD盤ごとにCDプレーヤーの印象を書いてみます。各機のワードの順番はメモの順番で強い印象順になってるかと思います。
【セットシステム】
プリアンプがMark Levinson No.326S、パワーアンプLYLA、スピーカーUREI 811(JBL同軸)
●Mike Moreno / Lotus [World Culture Music
NYCブルックリンのコンテンポラリーJAZZで独特なコード感や浮遊感、ダークなトーン&ハーモニックなサウンドなど、今の雰囲気がどう表現されるか………………….
PHILIPS LHH2000
演者4人が立体感あるサウンドスケープに展開し、生々しい!左右ダイナミックレンジは
0.001%台まで合わせているので音像はソリッド。有機的かつハーモニーが際立つ、演者の距離感が魅力!
過去に聴いたオーバーホール整備済LHH2000の印象と似てます。
PHILIPS LHH1000
力感!エネルギッシュ。JAZZでは悪くないがもう少し古い年代のソースなら尚いいと思われる。
ハーモニーに厚みが出る。モレノやアーロンパークス…現代ブルックリン的サウンド?
押し出し感もある。浮遊感や精緻さは若干後退。
STUDER D730MK2
Good!! シンバルのシズル感や浮遊感ある粒子感は今っぽい!!グルーヴ感も出てくる。
但しこの方向なら現代機と聴き比べると、、、どうなるか?
STUDER D731
内省感ある展開、The Hills Of Kykuitのハーモニックな浮遊感はあり!
サウンドが若干塊になる?ゲインが高いせいか・・・
●YOUN SUN NAH / Voyage /ACT
韓国出身フランス拠点のJAZZボーカリストのACTレーベル盤。ラーシュ・ダニエルソンがプロデュース&ベースを演を奏ギターでウルフ・ワケニウス!しっとりとせつない声質とクオリティ感がどう感じるか……
PHILIPS LHH2000
立体感、音像が空間に彫り込んだように実存する感覚・・・アナログライクなサウンド。
しなやかさと温度感。ギターのボディ感がリアル。
PHILIPS LHH1000
リップノイズの生々しさや体温&温度感、各楽器に厚みがある。エネルギッシュすぎる?
STUDER D730MK2
全体的にレンジ感が出て若さを感じるフレッシュ感。健やかさやしなやかさも
フィリップスLHH系とは明らかにことなる解釈。
STUDER D731
基本的にはSTUDER D730MK2と同じ。ゲインが高いせいかサウンドが前に出てくる。
このPHILIPS LHH1000は当時の冊子 取扱説明書などが付属していました。筐体はボロボロだったので当社のデモ機としてオーバーホール整備。130個あまりの部品交換を要しました^^
●David Oistrakh / Chaconne in G Minor 1950
比較試聴する際に聴く、1950年録音のオイストラフのシャコンヌ(ピアノ伴奏あり)。この年代の雰囲気がどう表現されるかが気になるところ。聴き入っていくと国や人種、時代背景などが垣間聴こえるところがある!
PHILIPS LHH2000
ヴィターリのシャコンヌらしいダークなトーン!!消え入る音に聴き入る・・・・
ヴァイオリンの音像のサイズがとてみ小さくまとまる(モノラル)、伴奏が後ろに控えるのが不思議。
PHILIPS LHH1000
セピア色で時代感を感じる。UREI-JBLのユニットとわかるサウンド。空間に小さい音像が浮かぶ。
STUDER D730MK2
タイトでディープ、とメモ。。。今イチ合わなかったか??3日ほど前に聴いたので印象にないのが正直なところ
STUDER D731
華美?立派すぎる。照明が当たり過ぎか?STUDER D730系には合わない可能性あり
PHILIPSスイングアームドライブメカはCDM0からM1はドイツCarl Zeiss カールツァイスや
ローデンシュトックのガラスレンズ製でとてもコストがかかったもの。
アナログでいうカートリッジですね。
この辺りはかなりサウンドに効いてきますが、これらの動作をコントロールするのが制御基板などの状態。
さらに出力部(トランス経由)の出力アンプの状態と精度などもサウンドを左右します。
さらに電源部など…..CDプレーヤーはDAC以外の状態によりかなり差が出て来ます・・・・
今回試聴したCDプレーヤーは全てオーバーホール整備したものなので誤作動やヘンな音、
力のないサウンドなどはありませんでした!
PHILIPS LHH2000とLHH1000は高価買取します!
PHILIPS LHH2000 動作品の買取
⇒550,000円(オーバーホール整備前提)整備履歴がある場合は応相談。
当社整備のPHILIPS LHH2000は¥800,000程から買取ます
STUDER A725、A727動作品の買取
⇒150,000円~(オーバーホール整備前提)整備履歴がある場合は応相談
フィリップスLHH2000とフィリップスLHH1000は
STUDER A725、A727は高価で買取・下取いたします。
ご試聴日時:水・木・金・土 13~19時
電話|東京 03-5809-3401 , 甲府ANNEX 070-5081-8877
メールでお問合わせ audiodripper@gmail.com
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