BARCLAY DIGITAL X1 CD Transportの整備
米国製の狂気に満ちたデジタルガジェット
過去からこれまで世界で誕生したオーディオ系デジタル機器のなかでも、
おそらく1、2位を争うほど狂気に満ちたクールさを醸しているのがバークレイX1、
もしくはKRELL MD1でしょうか……
いずれもスゴイのですが、特にバークレイの方は凄みが外観にまで溢れていますね。。
内部の基板もコストがかかったもので一般的なオーディオ機器に使うガラスエキポシではありません。
(モデルによっても違いがあるようです)
筐体はアルミ塊から削り出しています。下は前回別個体の時に撮ったものですが電源部や
ドライブメカ部などが削り出しで分かれています。PHILIPSドライブメカも制御系は別に組み上げている感じ
リアパネルも『パネル』ではなく、リアブロックの様相。。。
まさに当時の兵器のような雰囲気すら漂っています(平和利用ですね)。
1990年代のハイエンドデジタル機器は軍の暗号技術の応用など軍に属していた
開発技術者もオーディオに参画していた稀有な時代です。現代ではほぼあり得ませんね。
世界中の優秀な頭脳はAIやFintech業界を目指すでしょう…..
オーディオ業界を目指す若き頭脳は0.001%いるのか疑問ですが。。。
ずっと回路や基板を見ているとオーディオ機器の進歩や真実、退化、コストダウンetc….、
世界の技術的情勢もなんとなくわかってくるような感じがありますねw
今回はコンデンサや電源部レギュレーターなどの劣化不具合を交換し、快調に動作できました。
・・・ただこの年代のものになるとオーディオ部品を中心にオーバーホール整備しても
システム制御に関わるICなどが壊れるケースが出てきています。
1990年代の製品も30年選手になるので予想できなかった箇所が壊れることが多くなりました。
現在お預かりさせて頂いているデジタル機器もなかなか原因が掴めなかったり、
入手不可な部品が多くなってきたりしてきています。
世界中から部品集め可能な限り修理・整備を行いたいと思います!
AudioDripper