イケてるLINN KLIMAXプリアンプ&パワーアンプを知る、浴びる。

LINN KLIMAX SOLO/d UP grade &
LINN KLIMAX KONTROL SE/d UP grade

涼やかにされど熱く、厚く。

KLIMAX【クライマックス】:だんだん増える最高到達点

 Climaxの語源はギリシア語の「梯子(はしご)」を意味する「klimax」からきていて、これはハシゴがだんだん増えていく、という意味から連続した物事の頂点を意味しているらしい。一般的にはモノゴトの極みや最高到達点という意味があるし。

登場してはや10数年、見慣れた感もあるLINN KLIMAX KONTROLに入荷したSOLO/d UPgradeを何気なく繋いだ。正確に言うと最初はMark Levinson No.38SLにセットした。出てきたオトはストレスフリーで足並みが揃ったサウンド。遅れのないちょっとやそっとでは聴けないサウンドの片鱗。

ようやく思いだしてきたLINN KLIMAXのサウンド。

LINN KLIMAX KONTROL se dps Dynamic power MONO

ここは他のプリアンプへの誘惑を絶ち、当時のLINNの思惑通りにKLIMAX KONTROL SE/d UPgradeを1台接続。cello ENCORE 1MΩ初期などを合わせるのは後日に。。。そう言えばLINNにはユニバーサルなプリアンプがなくなりましたが、グローバル化が加速しまくるリンケージな世界とは逆行することに懸念。単独でも成り立つ世界を示すことも大切かなと思ったり。

一方でスイスなどのブランドはそのあたりが巧い。音楽を聴く機械ではあるけれどオーディオという遊びは「系」だからそのあたりはもう少し遊び心があったらいいなあと思います。。スピーカーも凄いのが揃ってるからワンストップサービスでいいのかもしれないけど。

LINN KLIMAX同士

確かにプリアンプ、LINN KLIMAX KONTROL SE/d単体でもいいのですが………個性蠢くプリアンプ達の中に混ざると存在感がほんの少し薄くなる傾向は否めない………でもLINNのモノラルパワーアンプSOLO/dと組み合わせた時の「速度感」のズレのなさをようやく思いだした。これを合わせた時の涼やかでクールな出で立ち!

LINN KLIMAXは集まると単純にやたらとカッコいい。カッコいいとかカッコ悪いは個人の私見だけでいいのだけど。

もしも僕が丸の内で働く女子にオーディオの相談を受けたとしたら、何をすすめるか?恋や仕事に多忙なら順当にクールビューティーなLINN KLIMAXシリーズ、パワーアンプはTWINでも十分かもしれません。

もしその方に遊べる余裕があればcelloや異質なOLD レビンソンなどで揃えたり。。。まあとにかくLINN KLIMAXが数台集まると部屋IQが高くなりwカッコいいいかもですw

LINN KLIMAXシリーズ

現代のナナ不思議。スピーカーを正しく鳴らすは複雑怪奇

何は言ってもサウンド。LINN KLIMAX SOLO/d UPgradeの特徴は全ユニットのスピード感と位相がビシッと揃ったかのような印象。視聴スピーカーはJBL DD66000なので、あの38㎝ウーファー4本を自由自在に動かさないとウッドベースになりません。ひ弱なパワーアンプだと音離れが悪く重さが際立つこともあるし。

とにかく2本で約250g程のコーン紙を数グラムのドライバーやトゥイーターの軽い振動板と等しく歌わせないといけない。入力した信号と同等のパワーを全帯域で表現する、じつはこれが厄介で各帯域でスピーカーのインピーダンスが変わっているのです。

例えば音楽が鳴る瞬間はスピーカーにとって20Hzの抵抗値と5kHzの抵抗値が異なる、しかも受け持つ帯域でユニットの振動板の重量がちがう。さらに言えばユニット毎の周波数におけるインピーダンスカーブが異なる。ネットワークで補正を行っている場合もある。位相がまわっている事もあるわけで、なにしろ事情が複雑怪奇なシロモノ。パワーアンプはそれら各々に電流を流して止めて動かすという理屈。さらにその電気信号は音楽なので常に変化し強弱があるのでこれを制御する必要があるのでパワーアンプはとてもタイヘン!

Jimlan 150-4c オリジナルモデル。こちらは軽い振動板。

さらにセットしたJBL DD66000というスピーカーは強力なダンピングファクター(DF)を要求するスピーカーで、おそらく5,600は要るかもぉ、もっとかな?という代物。通常であれば大型のコンデンサーや巨大なトランスを積んだパワーアンプで駆動するけど、SOLO/d UPgradeは重工長大的な発想からは無縁で、ある意味ではインテリジェントでイノベーティブなパワーアンプ。

1970年代~80年代は音楽再生帯域の拡張に従い、重い振動板や低インピーダンスに陥るハイエンドスピーカーが登場。パワーアンプも強烈な熱(消費電力が多い)が出たりする重いVintage Highendなパワーアンプが登場。それはすべてスピーカーの制動力に捧げられたと言っても過言ではないですね。

SOLO/dとはナニがちがうか?音の粘り?音像の厚み?たしかにそうした感触(耳触)にちがいはあるかもしれない。このあたりの人の耳感覚は重要。ただ裏を返せばスピーカーユニットの制動のモンダイかもしれない。その差は大きいようで実はかなり近い感じもする。

JBL Hartsfield&JBL DD66000

まあ、パワーアンプの仕事はタイヘン!なのです^^; LINN KLIMAX SOLO/dは涼しげに、さも軽やかにJBL DD66000のウーファーを制動する、歌わせる。しかもかなり上手く。このウーファーを制するなら大抵の現代HiFiスピーカーは制御する事ができると思う。

magico S1&JBLHartsfieldスピーカー

じょじょに増えるKLIMAX方程式

・・・で、さらにKLIMAXへ向けて夢を見る事ができる、さらに極み、高みがあるのがKLIMAX。じょじょに増える・・・

という事でLINN KLIMAX KONTROL SE/d.ver.upの2台によるモノラル使用。

LINN KLIMAX KONTROL SE/dのモノラル使用

LINN KLIMAXに熱さと厚みを!

本来、サウンドに熱さや厚みを求めるのは邪道かもしれない。そもそも音楽には演奏者の魂がこもり、制作者の熱さが既に宿っているはず。そうならば僕らはそれをただ聴くことで十分なはず、そうなハズなんだけどそこに極みを探してしまう。その一例がLINN KLIMAXプリの2台使い。本来はSE以前のプリのボリューム回路関係で一部流行った遊び方ですが、SE/dでもその効果がある。

プリアンプの左右チャンネルの完全なセパレートは効果がある。かつてのMark Levinson ML6やKRELL KRS1、DENNESEN JC80がそうだった。ML1Lをセパレート化したML6は顕著でその違いは電源部の余裕ではないかと推測する。それは他のプリアンプでも当てはまる例がある。詳細は遊びにおいでの時にお聞きください。

さてもっと遡るとスタジオ機器のNEVE然り、NeumannやTELEFUNKENなどのラインアンプ、マイクプリ、フェーダー、Western Electricの固定抵抗切替式VR、ラインアンプはすべて完全モノラルだった。微弱信号を扱うプリアンプこそ完全モノラルにする意味があると思うのはおかしな事ではないハズ。

KLIMAX KONTROL SE/d UP gradeが2台でもボリュームコントロールはリモコンなので一緒に動きます。

Linn klimax シリーズ(2016年頃のLINNコーナー)

そんなこんな妄想をしているうちにKLIMAXがだんだん増える。すると、スピーカーの枠を超え壁面いっぱいに広がる熱くて厚いサウンドステージ。でもそれが最高到達点かはあまり関係ない。気持ちいいストレス・フリーなサウンドで凄く良いならそれでいいじゃん、的な感覚。さらに音楽信号が入ったら自動的にパワーONで部屋がコンサートホールやLIVE会場になる。

あ、LINNの思惑なのか。。。

でも、上流はORACLE CD2000 MK4 CD Transportやcello R-DAC Reference DACでさらに個性をプラス。もしくはマスタリングスタジオと同じフルレストアしたD730MK2とかも面白い。DSで突き詰める方も居ればアナログにこだわる方も。それは個々人の自由でパーソナルな音楽の流儀に従えばいい。

こうした趣味に極みや最高到達点という発想はそもそもカッコ悪いのかもしれない。KLIMAXという意味は、音楽の、という事なのかも。

・・・しばらくしてプリアンプを替えてみようか・・・

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