STUDER D730MK2
Clock UP&レストア整備・電源部強化プラン
マスタリングスタジオやメジャーレコード会社納品と同様の整備チューニング仕様のSTUDER D730MK2
日本国内の業務用CDプレーヤーで導入実績の多いプレーヤーはSTUDER機で、多くのCD盤が今でもこの機種で検聴されています。PHILIPSのスイングアーム式ドライブメカとDACの組み合わせ。
STUDER D730MK2メイン基板の整備
下記は以前に整備されたメイン基板出力部ですが、多数の国産パーツへ交換されています。グレードは高いのですが、スッキリさっぱりした音になりやすいパターンです。
下記はSTUDER純正コンデンサーへ戻したところです。左右チャンネルすべて合わせてあります。
過去に交換してありますが、いずれ漏れます。この個体はメイン基板へ電池の液漏れはしていない事がわかりますね。綺麗な基板です。
STUDER D730MK2のドライブメカ
このSTUDER D730MK2に搭載されていたドライブメカはPHILIPS CDM4/19というモデル。写真でもわかる通り、アルミダイカストのフレームにマウントされています。
分解整備によるレーザーダイオードの計測出力は5mvあり、新品と同一の出力値となっています。
STUDER D730KM2のサーボPCBの整備
制御基板にSTUDER A730やD730にはいくつかバージョンがありますがバージョンを変えると不具合が起きる場合がありますので、劣化部品を交換する事で蘇ります。
下記はPCBボードの部品。ニチコンのオーディオグレード部品へ交換されていました。
STUDER純正コンデンサーへ交換。
下記は入出力端子の端子を交換します。スイス製のノイトリックを使います。細かい事ですが安いものはアジアで生産され精度にちがいがあります。
電源部は劣化がすすんだ国産パナソニック製のコンデンサーからドイツ製のコンデンサーへ交換します。
現在ドライブメカとメイン基板、電源まわりなどが終わりました。これから操作系やクロックUP部、出力基板、全体調整などを行っていきます。
2019年3月4日
動作確認および調整
現在動作テストを3日ほど続けています。動作状況は良いものです。オーディオ評論家の方や音楽誌編集者の方にもお聴き頂き上々の評価を頂きました。無垢材による水平スタンドも完成しこれによる動作も問題ない状況です。