cello AUDIO PALETTE MIVの整備とレビュー
豪快なほどの厚みと迫力…………..繊細さとは
無縁のcello AUDIO PALETTE MIV
かつてMark Levinson氏が言っていた
「音楽はエネルギーが重要」という言葉思い出すプロダクト
cello社デビューモデルcello AUDIO PALETTEから入出力端子を増やした、cello AUDIO PALETTE MIV[マルチインプットヴァージョン]
まずこのMIVはプリアンプ:コントロールアンプとして十分に活用可能です。位相(フェイズ)切替やインプットゲインの調整、各帯域のパラメトリックイコライジングなどコントロール幅があります。
サウンドは一般的なハイエンド・プリアンプのエネルギー度を150%増しにしたような印象。これがキャラクターになるのかもしれません。厚みがあるサウンド。さらには彫りの深さから感じる音像の手応え。エアー感の余韻などにも特徴があるかもしれません。
パラメトリックイコライザーはヴィンテージスピーカーからハイエンドスピーカーまで、その部屋の特性に合わせてコントロールが可能です。ほぼ劣化を感じずに。さらにクリティカルに。絶妙な重さのカチッカチッとした手応えがドライな感じではなく、ヒューマンユーザビリティを感じる新しさすら感じるもの。
当時の最終定価498万円は伊達ではないサウンド。現在cello AUDIO PALETTE MIVを製造するとおそらく1,500~2,000万円程とアナライズします。
cello AUDIO PALETTE MIVの整備
今回入荷した個体は昨年、消耗部品が交換された個体です。今回はガリが発生していたボリュームなどを整備。左右チャンネル独立の固定抵抗切替式を採用するcello AUDIO PALETTE MIVのメインボリュームとイコライザーボリュームの整備します。
cello AUDIO PALETTE MIVのボリューム、イコライザーボリュームの分解整備中。過去にチェロ社ボリュームで修理不可になった個体はありません。組み上げの際に”当たり”を微調整をします。
cello AUDIO PALETTE MIVで交換する必要性がある電子部品は交換済みです。上の写真に見える電子部品は劣化がとても少ないものばかりとなります。当時の部品選択が冴えた設計かと思います。内部基板ですがこの基板で劣化が予測される部品点数は8個です。素晴らしい設計と部品選択がされたプロダクト。
マスターパワーサプライ(電源部)に2個あるブロックコンデンサーも交換からわずかですのでパワフル!トランスなどのサイズから電源部だけでもA級50Wクラスのシングルプッシュ(片CH)ぐらいのパワーが出るのではと思います。
cello AUDIO PALETTE MIV 正規品 整備済み 定価¥4,980,000. 動作保証1年【ご成約】
付属品:本体、DCケーブル、取扱説明書(英語コピー)、cello AUDIO PALETTE(日本語コピー)