Mark Levinson LNP-2Lと
Mark Levinson No.32L
何れ劣らぬ。情熱と冷静の間。
Mark Levinson LNP2LとMark Levinson No.32Lプリアンプ
Mark Levinson LNP2Lが久しぶりに入荷しました。
以前に当社で扱った個体なので、入荷して鳴った瞬間からグッとサウンドが前に出て
デプスもあるので音楽に没頭できる………ようで仕事を忘れそうなモジュールMLASのサウンド。
実際、最初につないで3時間ほど聴きました^^
パワーサプライがPLS153と後期モノで本体の総ゲイン切替が0~20dBのレアなモデル。
Mark Levinson LNP2Lの魅力はシンバル帯域のアクセントが絶妙な味付け。
誤解されると困るんですが、、このあたりを冷静に聴いていくと
LNP-2Lの魅力の一つでもあり、音楽のシズル感や原動力ともなる色付け…..
設計者は誰もが色付けしてないつもりなんだと思うが、
音楽体験や楽器体験、ライブで聴いた経験値など様々なファクターで
音決めの際に影響が出てくるはず…..聴き手も同じなハズ。
同じ音楽や、録音、オーディオを聴いても受け取り方は千差万別。
でも、、そんな中でもこのMark Levinson LNP2Lの凄いのはサウンドの立体感!
主役へのスポットライトとワイドに広がるサウンドステージや
パースがしっかりした奥行は製造年代を忘れるほど。音離れも良いプリアンプ!
どのLNP-2Lでもこう鳴るわけではなく、整備履歴がしっかりした個体だからです。
だいたいがパワーサプライのコンデンサが抜け、微妙に左右音圧差があったり
する個体が多々あるので、スタート地点でもある、、ビシッとした定位が出てこない。
このLNP-2Lはその辺りの心配はない個体。
とはいっても将来的に不具合が出たりしてもおかしくない製造年代。
LNP2Lが過去にオーバーホール整備した台数は数十台になると思いますが、
今のところ不動になったケースはありません。
最終OSのMark Levinson No.32Lのサウンド
今度はMark Levinson No.32Lですが、こちらは最終OSを積んだ個体。
聴いた瞬間で、No.32Lには「コレ!」というとこがない。
・・・誉め言葉です。
イタリアコモ湖湖畔で生産されるCARLO RIVAの生地のような着心地…..耳心地がいい。
「何番手とか、どこどこのコットンだとか、糸の長さがどうこうっていう
様々なものさしがあるかもしれないけど。カルロ・リーバは違う。
どれも確実にモノが良くて、いちいち説明する必要がない。
だからカルロ・リーバ。」 だそうだ。
N0.32Lはなにか突出しているというより世界観そのもののクオリティが
ぐおっと底からあがっている感じ。
ちょっと抽象的になるんですが、テキストでは伝えづらく、
短時間の試聴でもわかりにくい、ことがあるのがMark Levinson No.32L。
もちろんLNP2Lで感じたサウンドステージ感はすべてクリアしている。
この32Lはオーバーホール整備はまだしてないですが、
いずれOH整備する事で一皮剝けるかも….という楽しみがある。
どっちが、どお
という野暮な感性はもちあわせていません。
どっちも、良いので^^
シロクロつける意味すらないので、、
一緒に愉しむ贅沢な方が楽しめる奥行がいっぱいで気持ちいい。