LINN SONDEK CD12 MK3の
オーバーホール整備。

LINN SONDEK CD12 MK3オーバーホール整備
LINN SONDEK CD12 MK3のオーバーホール整備
LINN SONDEK CD12 が入荷すると最近では必ず電解コンデンサの交換、
ピックアップの新品への交換、出力部ICの左右チャンネルの交換を
行ってから販売する事が多くなりました。
実はこのコストが昨今の社会情勢からICがすこぶる高くなり、
オーダーからの入荷するまでの期間もながくなりました。
品質が悪いレプリカも販売されています。これらはすぐ壊れます。
・・・この整備のコストでも20万円も超えます。
やってないモノはほぼ必ず壊れます。
LINNのサービスパックを行った個体も5,6台やってます。
デジタルOUTだけで使われている方も多いはずです。
LINN SONDEK CD12 MK3|リンCD12 24BIT 中古CDプレーヤー|純正リモコン付属
今回販売させて頂いた個体も特に悪いところはありませんでしたが、
去年から相当数の台数(20台ほどか・・)を修理整備しているので、この個体も
完全にOKとは言えません。
そもそもずっと電源をONにして使用する事もあるデジタルプレーヤーなので、
一番負荷がかかるレーザーダイオードと出力部は要交換でしょう。

LINN SONDEK CD12 MK3オーバーホール整備|天板に映り込みがあり縞模様になっています
CD12は販売当時300万円で今でも現役で活躍できる音質とデザインは魅力です。
実は最近のDACでCD12 MK3のDAC ICを積んだ機種もあります。
この10年に販売されたハイエンドデジタル機のなかでもいよいよ部品入手できない
機種も出て来ました。。。
このCD12はご予約頂きましたが、今のところ主要部品の入手がなんとかできています。

LINN SONDEK CD12 MK3 24bit 最終版|中古 LINN CD12
ちなみにこのLINN SONDEK CD12 MK3のサウンドですが、
オーバーホール整備前も不具合なくCD12らしいサウンドでした。
オーバーホール整備後は音像定位がより明確になり立体感がでてきます。
ボーカルソースのサイズ感やソースによる歌い手の位置のちがいは明快です。
出力回路のICを左右バランス分4ケを新品(最高Kランク)へ
交換したため結果的には左右出力精度が揃った表現となります。
この辺りはご自宅でも体験できることと思います。

LINN SONDEK CD12 20BIT最初期モデル(別の個体)