Mark Levinson ML-7Lのオーバーホール整備。
Tom ColangeloサーキットデザインのML7L

Mark Levinson ML-7L|Overhaul
Mark Levinson ML-7L|オーバーホール整備
モジュール式のOLD MLASからディスクリート回路になりました。
ディスクリート・モジュール式ので有名なのが下のJohn Hardy 990。
マイクプリなんかに使われたりしました。レビンソンのモジュールはもっとシンプルなものです。
Tom Colangeloはこれらの回路から脱却し、より自由に贅沢な部品でくみ上げて登場したML7、
後のcello社の回路の原型と言えるでしょうか。
調整されたMark Levinson ML7Lも艶やかな密度感あるサウンドで魅力的。

Mark Levinson ML-7L|Overhaul&Mark Levinson LNP2L
ML6やLNP2Lと以降のML7やcelloのアンプ、、、目を三角にしてどっちが上とか下はありません。
使用している部品は同じで基本的なクオリティに差はなく、
それよりもMark Levinsonが言っていた『どんなソースやどんなシーンを目的に作ったか?』
というコンセプト、製品プロダクトによるちがいが重要で、
彼のコンセプトに合わせ両方選ぶか、いずれかを選べば幸せになる。
自分のプリアンプが目的に合っているか否かがわりとポイントなんだろうと思う。
・・・たしかに個体差や微妙なちがい(マニアにはこれが大きいw)があるが・・・
それよりも目的のために選ばれた回路や部品がどんな意味で
使われているかがわかればもっと選ぶのが面白い。

Mark Levinson ML7A PREAMP
今回のML7Lはボリュームにギャングエラーがあったのせ修正。
この時代のボリュームは測定・航空系部品なので精度が高くほぼ必ず治りますね。
■整備メニュー
・出力アンプ部半固定ボリウム接触不良のため両CHとも交換。
・本体コンデンサをSPRAGUE、VishayBC/Roederstein 製へ交換。
・電源部コンデンサをSPRAGUE製及びVishayBC/Roederstein 製に交換。
・電源部ブレーカースイッチ劣化により純正交換。
・ボリュームギャングエラー調整修理。
・ボリューム分解整備。
・ラインアンプ内オフセット調整用半固定抵抗ボリューム接点不良にて交換。
・マザーボードのハンダ付修正。
・ファンクションSW接点クリーニング。
・出力アンプDCオフセット&バイアス再調整。
・スペック点検、各部動作点検。
・内部クリーニング
※フォノカード:MM用L2カード
交換部品は26ケになりました。

Mark Levinson ML-7L Overhaul|交換した国産コンデンサ
各ボードに使われていた国産品・・・わるくはないと思いますが。

Mark Levinson ML-7L Overhaul|電源部の消耗コンデンサ
これから7,8年はこのまま楽しめると思います!