新品デッドストック?
STUDER A727 CD Player|
スチュダーCDプレーヤー
A727のオーバーホール整備。
とても綺麗なSTUDER A727。製造から40年近く経っているとは思えない、
STUDER A727のオーバーホール整備。
新品同様のSTUDER A727だけど・・・
今回ご依頼頂いたSTUDER A727はほとんど使用履歴がないデッドストック品。
元箱、サービスマニュアル、ヒューズなど全ての付属品が揃った個体でした。
使用していない個体なので・・・良い音で鳴るか?
まず、トレイが開きません。。液晶パネルが暗い。。電源部のコンデンサを計測すると消耗・・・
しかもトレイはベルトが劣化は当然としてもトレイ開閉 光センサーまで劣化。
まず探してもありません・・・・これがないとトレイベルトを交換しても開きません。
一般的な修理だとここでお終いになると思います。。
さらに電源スイッチも劣化。
電源スイッチ本体も劣化していたので分解整備。かなり細かい部品の構成です。。。
一般的な修理だとこのパーツがないとお終いになる可能性大です。
純正部品とVishay/Cの極性を合わせて交換。サーメットトリマーなども交換。
出力部のオペアンプやトランジスタなども交換しました。
でも開かないので・・・・先の光センサー部の部品を交換し開閉できるようになりました。
美しい状態のリアパネル。こういう部分と内部基板、電子部品に過去の履歴が出てきます。
パネル表面は基本的には綺麗が当たり前なので^^
OH済みのオーディオアナライザーで左右同時の動作時環境での測定。
左右チャンネルの再生時の歪率、S/N比、波形とも正常な状態になりました。
トレイ開閉も問題ありません。真っ暗だった液晶パネルのEL化により判読しやすくなりました。
製造から40年近く経つデジタル機器、100%とはいかないと思いますが、
現代でも充分楽しいサウンドを聴かせてくれるプロCD再生機。
外観が綺麗で使用せずに元箱でしっかり保存されていても部品の劣化はどんどん進みます。
電池を放っておくと劣化するし、ゴムやプラスティック、半田など経年劣化していきます。
クルマでもそうですが、ある程度動かしてあげないと、
単なるガタイが綺麗なカタマリになってしまいます。