蒼き、Keith Jarrett&YG Acoustics Carmel
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Keith Jarrettの、LIVE盤を。
僕がキース・ジャレットを聴き始めたのは18才の頃、ケルンコンサートではなく、
TV放送をビデオで撮ったコンテンツ。演奏フォーマットはスタンダードTRIO。
このビデオを画質が悪くなるまで聴いた。彼の唸り声フレーズまで覚えてしまった^^
当時はJAZZの番組もあったり、LIVE UNDER THE SKYや
山中湖のMt. Fuji BLUE NOTEのフェスを深夜の地上波テレビで放映したこともあった。
当時の大人が良質なエンタテインメントを充分愉しむ余裕があった時代、とも言えるのかも。
おそらくKeith Jarrettのソフトは20枚ほど持っているけど、
2000年ぐらいからあまり聴いた記憶がない………….理由はいろいろあるのだけど
先日のニュース「Keith Jarrett、ピアノが弾けなくなる」は衝撃だった。
青春の一時、死ぬほど聴いたピアニストの一人。
20代の頃は特にオーディオ機器のセッティングでもECM盤のキースはよく鳴らした。
特にライヴ盤でセットしたと思う。当時はマーチン・ローガンのESLなどが
メインスピーカーだったので位置関係やサウンドステージを追いかけた。
もちろん、アーティストに近づくために!
YG Acoustics CarmelとKeith JarrettのLIVE、ECM
とても良く似合うセットだと思う。
Keith Jarrett/Changeless/ECMとか。
ジャケットの「〇」なアートワークはDieter Ramsだ。
YG Acoustics Carmelから後ろ壁までは約3mあって、
3人はスピーカーの後ろ3メートルの奥行に並ぶ。
ところが、その奥行方向のパースペクティブが巧みで
もっとあるように感じる。Live空間のように。
例えばミキシング卓でデプスやリヴァーヴをつけた盤では
それが測ったように再現される。
オーバーダブしたコーラスなどの前後感とか。
YG Acoustics Carmelで聴くKeith Jarrett/Changeless/ECMは
ある意味、特別な体験になるだろうと思う。
アルミの小さなスピーカーが130m2ほどの空間をLIVEホールへと変換する。
1987年のKeith JarrettのLIVE空間へ。
一応即興ではあるがKeith Jarrettオリジンな音色やフレーズが誰のものか瞬間的にわかる。
だから即興ではあるが、彼の美学の結晶とも言える。
あの”空気感”………静けさやロマン、蒼さ、熱さ、デカダン
表現しづらいのだけど30年近く聴いていると、
そのスピーカーが変換器としてどうかが直感的に伝わってくる。
確かめたわけじゃないがおそらくYGとKeith Jarrettのルーツが
重なっているのだろうか、と思ったりする。
とても深いデプスを提示し3人の演奏が、音の意味が、
トランデュースされてくるYG Acoustics Carmel。
意外とこの手のタイプでは珍しいLIVEの”温度感”も伝えてくるし、
硬直したハイエンド感がないのも珍しい。
ECMやACT盤はとても似合うサウンド。
サウンドの佇まいは贅肉がなくKeith Jarrettのようでもある^^
YG Acoustics Carmel|中古ハイエンドアルミ系キャビネットではハイコスパな1台
YG Acoustics Carmel、、私的にマジコのAシリーズやSシリーズより好みかな?
おそらく2wayユニットによる位相特性の素直さ、使用素子の少なさなどが良さそうです。
キャビネットプロポーションも良いのです。
プロダクト製造されている方ならわかると思いますが、初代のこのカタチ、お金かかります^^;
パワーアンプはPass Labs XA-60.5 モノラルパワーアンプとLINN SOLO1/BPをセット。
総じて第2世代のYGは初期の硬さが程よく取れて、奇をてらわず世界的にも好評なユニットを
使用して、大人の振る舞いもできるスピーカー、のような感じ。
YG Acoustics Carmelは都会のマンションリビングなどにあるととても映える佇まいです。