Mark Levinson ML-2L レストア録2 修理と整備とレストア

憂鬱なOLD Mark Levinson 整備録 ~2~

OLD Mark Levinson ML-2L(mono power amp)Restoration


レビンソンのML2Lの整備録2回目ですが、全貌がつかめてきました。下の写真の右側はオーディオボードと左側は27Vの電圧をつくるレギュレーターボードです。あらためて27Vの電圧で50Aの電流を流すというML-2Lには凄みがありますね!。

ですが、現状から申しますと過去の修理の粗がいくつも発見しています。

ML2Lのオーディオボードとレギュレーターボード。NGパーツが多数あります。

 

モノラルパワーアンプなのですが、上記ボードに左右で異なる部品が装着されていました。ボードに限らず、ヒートシンク内のモトローラTrに刻印されている製造年が80年代や90年代と異なっていたりと、幾度かの修理時点で不具合があった部品だけを交換していた事がよくわかります。修理オーダーですのでこうなります。

同一で使用するパーツの製造年代が異なれば音も異なります。こういう事はこの個体だけではありません。他のML-2LやNo.20など、KMA200やKMA160等でも同様です。十数年、二十年経ち幾度か修理を重ねるとこうなってきます。修理と整備のちがいですね。当然ですが、ここで妥協はしません。左右異なる部品も素子も、大丈夫な部品であっても、あらためて計測しマッチングを図ります。交換してあって然るべき部品は同一ブランドで交換いたします。

ML-2L オーディオボードのパターン側【左右で異なるパーツ】

左右ボードのパーツを同一に揃えます。オリジナルに準拠した部品。

例えばオーディオボードの裏側パターン側に付いている発振防止パーツが左右でちがいます。音にはあまり関係ないですが、こういった部分の積み重ねが個体差を生み出していきます。現実的には壊れた部分を修理するわけですからしょうがないわけですので、修理費もそれなりの価格で収まるわけですね。十数年、二十数年を経たハイエンドアンプの修理状況ではありがちな状態です。外観は綺麗に越したことはありませんが、人も機械も問題は中身です。(修理のみの御依頼の場合は出来るだけ他の劣化部品との兼ね合いも見ますがご予算以上の事は難しい事もございます)

今回のML-2Lの整備は過去の修復履歴で異なったパーツや全パーツを計測し、回路図から外れた数値を示したパーツは全て±、左右同一の部品へ交換いたしますので、現存するML-2LではTOPコンディションの個体となります。

大きなSPRAGUEコンデンサーまでやれば、フルレストアとなり、これ以上のML-2Lは世界に存在しない!はずなのですが・・・・・ 


ご購入されるお客さまがこのML-2Lを使い続ける限りサポートいたします。

過去のML-2L整備録

1st 憂鬱なOLD Mark Levinson 整備録 ~1~


シェアする