cello AUDIO SUITE 整備前P301
cello AUDIO SUITE 整備後P301
水色のメタライズドポリプロピレンコンデンサー(MPコンデンサ)はほとんど狂うことがない品質で今回も大丈夫。アルミ電解コンデンサーは劣化が著しいため交換します。カップリング系コンデンサは活かします。ちなみに現在も販売されていますし、現代のハイエンドアンプにも搭載されているパーツです。
ちなみに下記のパートがcello R-DACにも搭載されている基板です。下記の電解コンデンサーを交換しています。
cello AUDIO SUITE 整備後P301
今回変更したコンデンサーなどが国産品で修理されたcello AUDIO SUITE もあります。cello AUDIO PALETTEも同様です。
cello AUDIO SUITE CDモジュールの整備
左右対称の回路で俗に言うモジュールがオープン化されているのがわかると思います。LINE入力系では最強の回路でしょうか。
整備前のCDモジュール
整備前のCDモジュール
アルミ電解コンデンサーが膨らみ劣化しています。しかし、すごい入力ボード。
整備後のCDモジュール
AUXモジュールユニットの整備
AUXモジュールユニットもとても充実しているのでデジタルファイルプレーヤーやCDプレーヤー用としても充分楽しめる回路。CDモジュールとはちがう音色を楽しめるモジュールユニットして使用されるといいと思います。
整備前のAUXモジュール
整備後のAUXモジュール
劣化コンデンサーを中心に部品チェックを行いながら全モジュールを修理・整備。
整備後の各モジュール
一般的なプリアンプ3台分ぐらいの物量。電源部は別です。
cello固定抵抗切り替え式ボリュームの整備
過去celloの固定抵抗切替式ボリュームに問題がなかった個体はありませんでした。前回のcello AUDIO PALETTE MIVも擦り減っている部分があったため分解整備・調整。下記は2枚で左右チャンネル分となります。
ボリューム分解整備
巻線抵抗式ボリュームにはないタッチと精度。1920、30年代ウェスタン・エレクトロニクス等のボリュームもこういうものでした。現在はデジタルボリュームなどですが、10年後もこのボリュームは整備修理ができます。
cello マスターパワーサプライの整備
2機まで接続できるCelloの電源部Cello MASTER SUPPLY。シンプルですが30W+30WのA級アンプぐらいの物量があります。シングルプッシュのミドルクラス。モノ・パワーアンプをお考えください。。。
Cello MASTER SUPPLY整備
下記の写真を見ると、かなり膨らみもう限界になっているコンデンサーが目立ちますね。Cello MASTER SUPPLYユニットでは駄目になる部品の筆頭。
整備前のCello MASTER SUPPLY基板
回路図通りの容量、オリジナル部品の現代版。音のちがいはダイナミズムが出て本来のエネルギー感が甦るはずです。ちなみにヒートシンクは筺体となりますので使用する際は上部開放です。celloの製品はすべて放熱は筺体です。
整備後のCello MASTER SUPPLY基板
P301モジュールユニットの位置を1列内側へ変更しました。
下記はcello AUDIO PALETTE初期ですが、同様に見込整備を行いました。こちらもボリューム周りは分解整備しました。
cello AUDIO PALETTE
cello audio suite
Audio Dripper TOKYOのface bookで海外オーディオグループにcelloの写真を投稿したところ、cello AUDIO PALETTE同様、各国のオーディオマニアの評価が高く、過去に発売されたプリアンプの中でも別格だという声が多くありました。いろんな意味が含まれていると思いますが、スタジオ・ユースのミキシングコンソールにも似た構成の緻密な造りのプリアンプとエイコライザー。
cello AUDIO PALETTEも整備が終了。まだ他にCELLO製品はいくつかありますので、随時整備かけていきます。cello AUDIO SUITE &cello AUDIO PALETTEの独特な存在感はヴィンテージハイエンド機の楽しさでもありますね!