James B. Lansing 150-4C JBL

 James B. Lansing 150-4C

ジェームス・ディーンのようなウーファーユニット。

Jimlan 150-4c オリジナルモデル

Jimlan 150-4c オリジナルモデル

僕がJBLのユニットをはじめて手に入れたのは17歳の頃でオーネット・コールマンを聴き興奮していた頃。

音楽をもっとリアルに聴きたいと思い、当時のJBL2425Jというドライバーを入手。高校生の僕には高いドライバーなわけです。ちなみにホーンは2470AというFRP製。ウーファーはシステムコンポ用スピーカーの何か。その後alt-saxでオーネット・コールマンのアドリブを模写(真似るだけ^^)。こんな時もJBL2425Jにお世話になりました。

最初はJBLユニットは生の楽器と相対してもヘコタれないと思い買ってから、JBLは数十年来必ず傍らにあったもので「青春」の機械。そんなクサレ縁が続いたせいでJBLのユニットだけでも120発は入手したと思います。15インチ系のユニットとドライバーはほぼ全モデル…….JBL 075とかは10ペアはイッてると思います。何かしらの魅力というか波長が合ったのかなと思いますが。

JBLに比べてウエスタンやWESTREX、Klangfilm EURODYNのユニットなど凄いと言われるユニットは多数ありますが、先述のワケから多感な青春真っ盛りな時代とリンクしない事情。。。良いとか悪いとかではなく私的にリンクするのがJBL。正直音が良いユニットか否かはあまり気にしませんッ。

Jimlan 150-4c オリジナルモデル

Jimlan 150-4c オリジナルモデル

James B. Lansing 150-4Cをフルレンジで聴く。

今回入荷したJames B. Lansing 150-4CはHartsfieldやパラゴンなどに搭載されていたユニットでヴィンテージJBLユニットの中ではソソララレル一品でしょうか。これを下の写真のような状態で鳴らすとユニットの”素”の音がでます。この音を知っておくと後々エンクロージャーに入れた時の癖やネットワークで犠牲?になる音がわかります。

ウーファーであってもこの状態で鳴らした時に嫌な音がせず、歪っぽくなく音楽が聴けると、それは良いユニットです。今回の150-4Cはこの状態で鳴らすと無指向性スピーカーのように高さ&ワイド感のまま奥の窓面まで広がり、前面にも定位。さらに出音位置がわからない音離れの良さがあります。コレってウーファーでは稀有です!だいたいコモってもこもこに鳴る事が多いです。この150-4Cみたいな感じはある程度の能率とコーン紙の素性、マグネットの駆動力(磁束密度とアピアランス)が必要!

サウンドの広がりは窓の辺りまで。

サウンドの広がりは窓の辺りまで!

今ではこれより特性がいいウーファーやユニットはたくさんあります。例えば、150-4Cが入ったJBL Hartsfieldで豊かなベースや朗々となる大太鼓を表現するのは至難の業です。口径20cmクラスのウーファーの方がレンジ感があったりします…………しかし、LOWが物理的に出ているからと言って音楽力あるサウンドであるかは別の問題であるところが難しい。さらに良い状態がどれくらいの期間、維持できるか、耐久性がいかほどか…….いずれにしても好きなスピーカーは10年後も、いつまでも元気で鳴っていてほしいものです。

JIMLAN 150-4Cモデル

JIMLAN 150-4Cモデル

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JBLは150-4Cの後にLE15Aなどのウーファーユニットを開発しワイドレンジに対応していきます。昨今では150-4Cなどと比べると価格はお安いですがLE15Aもコレはこれでニクいサウンドが鳴るユニットです。

jbl Hartsfield 150-4C

jbl Hartsfield 150-4C