LINN CD12 前期20bit・後期24bit|2台のCD12のオーバーホール整備後を聴いてみる!

LINN SONDEK CD12 の前期【20BIT】と

後期【24BIT】のオーバーホール整備。

CD12 Listen View

ピックアップ他も新品にしたオーバーホール整備後の動作テスト時。

LINN SONDEK CD12 used Overhaul

LINN SONDEK CD12 used Overhaul|左:CD12 24ビット版 右:CD12 20ビット版

カッコいい佇まいのLINN CD12 CDプレーヤー!!

2台のLINN SONDEK CD12 ですが、20BIT版はこれから販売予定品で、

おおよそわかっている劣化・消耗部品を新品へ交換しました。

CD12 24BIT版はオーバーホール整備のご依頼品となります。

同時期に整備しましたので動作確認テスト時に同じソースを聴いてみました。

CDソースは前回プリアンプでも聴いたものに限定。

vintage highend used preamp Listen View CD

vintage highend used preamp Listen View CD

CD12を接続するプリアンプはCELLO ENCORE 1MΩL Anniversary edition プリアンプ、

パワーアンプはLINN klimax SOLO、スピーカーはGRAHAM AUDIO LS5/8 Cherryというラインナップ。

GRAHAM AUDIO LS5/8 Cherry|ミント!

GRAHAM AUDIO LS5/8 Cherry|ミント!

 あとから、LINN klimax kontrol SE/ver.UPやLINN klimax SOLO、

LINN KOMRIのオールLINNシステムでも試聴。

LINN SONDEK CD12 前期&後期を聴いてみよう!(動作テストの範疇で….)

LINN SONDEK CD12 前期 20BITモデル

LINN SONDEK CD12 前期 20BITモデル

前期 LINN SONDEK CD12 ピックアップやメイン基板の劣化コンデンサ(16ケ)、

後期CD12はBurr-Brown出力IC(24BIT版)劣化のため新品へ交換しました。

 

最初はLINN SONDEK CD12 前期モデル20BIT版から(主要部品交換直後の試聴となります)

 Bobo Stenson / Trio Contra la indecision / ECM

ステファノ・アメリオ制作のソース。2トラック目の冒頭シンバルの色味・色数の多さが印象的で

ピアノの温度感も高く太い!サウンドが前に出てくる。

 

◎ホット・リップス / 門あさ美 / YAMAHA

オーディオ的なハイクオリティ感はない80年代のJ-POPらしい「まとまり感」とメモ

往年の松岡直也らしいサウンド。音圧の高さがある。

 

Elina Garanca / Bel Canto / Grammophon

ソリスト達の立ち位置が明確で色気&艶っ気もあるが、

サウンドステージが若干狭く感じる?とメモ

 

◎Oistrakh Golovanov /Oistrakh plays Mozalt&Beethoven /Arcbipel

1949年録音のオイストラフのヴァイオリン&ピアノデュオのシャコンヌは素晴らしい!

時代性も品性も感じる。咽び泣くような音色が印象的。

 

LINN SONDEK CD12 24BIT オーバーホール整備版

こちらはBurr-Brown製出力IC(左右CH)を等しく新品へ交換しています。

昨今、円安の影響もあり、この部品がものすごく高くなっています!

LINN SONDEK CD12 24BIT Overhaul

LINN SONDEK CD12 24BIT Overhaul

LINN SONDEK CD12 24BITは製品も新しく全体的にフレッシュさがあったと思います。

前期とは同じテイストにありますが、どのソースでも情報量や分解能が上がっていると感じます。

 

◎Bobo Stenson / Trio Contra la indecision / ECM

ステファノ・アメリオ制作のソース。シンバルが真鍮製で構造上揺れを伴う

響きをださせる楽器であることがよくわかる。軽目で艶やかなサウンドを展開。

フレッシュさもありとメモ。

 

ホット・リップス / 門あさ美 / YAMAHA

オーデフィオ的なハイクオリティ感はない80年代のJ-POPらしい「まとまり感」とメモ

往年の松岡直也らしいサウンド。音圧の高さがある。

 

◎Elina Garanca / Bel Canto / Grammophon

ソリスト達に伸びやかさがあり、響きや余韻の雰囲気が流石に良い!

サウンドステージは前期よりも広く感じる、但し若干硬い?とメモ。

硬さは出力ICが馴染むと消えていくと思われます。

 

Oistrakh Golovanov /Oistrakh plays Mozalt&Beethoven /Arcbipel

ピアノが良く暗さを伴う。ヴァイオリンが若干細身?

この辺りも出力ICが馴染むと消えていくと思われます。

 

LINN SONDEK CD12 オーバーホール整備

LINN SONDEK CD12 オーバーホール整備

4枚のソースをサッと聴いた感想ですが、あくまで動作テスト優先で、ピックアップや出力ICを

交換したばかりなので 本来的な試聴はまだ先だろうと思います。

 

LINN KOMRI&LINN klimax kontrol SE

LINN KOMRI&LINN klimax kontrol SE

ソースの試聴はGRAHAM AUDIO LS5/8 CherryやCELLO ENCORE 1MΩL Anniversary editionで

行いましたが、ここでALL LINNシステムへ変更!

プリアンプはLINN klimax kontrol SE/ver.UPでパワーアンプはLINN klimax SOLO、

スピーカーはLINN KOMRIのセット!このセット聴いていて

一つの世界観が出来上がっていたように思います。

 

LINN SONDEK CD12 の状況

最初に中古 LINN SONDEK CD12 CDプレーヤーのおおよその状況からですが、

昨年から20台以上オーバーホール整備を行っています。

症状は音飛びや左右CH音圧バランスの崩れ、リモコン不動作などになります。

ピックアップや出力段IC、メイン基板の電解コンデサなどの消耗劣化が要因です。

LINN SONDEK CD12 の交換部品

LINN SONDEK CD12 の交換部品

CD12 後期版(24BIT)の症状で左右音圧が緩やかに崩れていく症状がありますが、

これは出力部IC(4ケ)の劣化が原因で、いずれどの個体でもかなりの確率で起こります。

要因は内部の発熱となります…..地味ですが予防する方法もあります。

 

これまでオーバーホール整備したなかでオーバーホール整備後にNGだった個体はありません。

1台だけ交換した出力ICが壊れ再修理したものがありました。

 

 

 

ちなみに試聴盤タイトル前の「◎」は私的に好きな表現だったソースです。

聴かれる方にとって異なると思います。

LINN SONDEK CD12

LINN SONDEK CD12

LINN SONDEK CD12 前期・後期は現在のところまだ現役で鳴らせる

数少ないCDプレーヤーがLINN SONDEK CD12 かと思います!

今回、聴いていまだに素晴らしいプロダクトだとあらためて思いました。

 

 

 


LINN SONDEK CD12 は買取・下取から
オーバーホール整備などを行っていますのでお気軽に
お問い合わせください。

LINN klimax SOLOやLINN klimax kontrol なども買取します!

お電話でお問合わせ 03-5809-3401(13:00~19:30)
ご試聴の店休日:日曜・月曜・火曜 

メールでお問合わせ  info@audiodripper.jp


Audio Dripper (株)アイコステック 会社概要⇒