LINN SONDEK CD12 後期24BITのオーバーホール整備。
維持が難しくなったLINN CD12 CDプレーヤー

LINN SONDEK CD12 24BIT|Overhaul
LINN SONDEK CD12 のオーバーホール整備
昨年から25台以上のCD12のオーバーホール整備をご依頼頂きました。
不具合が発生する代表的的な状況(状態)を記載してみたいと思います。
・左右の音量バランスが崩れる⇒音が出なくなる
・音飛びが発生してきた⇒ローディングしなくなる
・電源が入らない⇒復旧不可になる
などの症状からご依頼を頂きます。
左右音圧差はどんどん酷くなり、最終的には音が出なくなります。
同様に音飛びもローディングできない状況になってきます。
電源が入らない場合はスイッチング電源基板のコンデンサの消耗・爆裂や
メイン基板のコンデンサの消耗・爆裂が要因となります。

LINN SONDEK CD12 24BIT|オーバーホール整備&交換部品
先日ご依頼頂いたCD12は読み込み不良&音が出ないの症状から劣化したピックアップを新品へ交換。
音が出なくなった出力部のICを左右とも新品へ交換しました。このBurr-Brown製の部品には
品質ランクがあり一番良いランクを使用します。
昨今この部品の高騰が凄まじくて、コロナ禍前の3倍近くになってます!!
…….残念ながらCD12のこのICは将来的に交換する必要がでてくるため厄介です。

LINN SONDEK CD12 24BIT|オーバーホール整備&交換部品
今後出力部IC部品が安定供給されるかは??たぶん大丈夫かと思いますが、
価格はどんどん上がる状況でしょうか。
中古CD12を100万円で購入するなら…..
またメイン基板やスイッチング電源基板のコンデンサの状態が悪くなってきている個体も
多数になってきているため、今後CD12をご購入される方は整備履歴(内容)がとても重要になります。
仮に100万円ほど出して購入予定のCD12のメイン基板とスイッチング電源基板の状況はどうか?
問題ない場合、”いつ”、”いくつ”交換したかを知っておかないと、最悪100万円はサッとなくなります。
LINN CD12を購入するのは意外とムツカしい時期になってますね。
写真がキレイで快調!みたいな、まったく状態・状況がわからないCD12を入手するのはヤバいです笑
オーバーホール整備依頼の中でもお断りするCD12もあります。それらはほぼスイッチング電源基板が
NGになっています。その要因は電解コンデンサの液漏れから基板パターン上での炭化です。
当社のお客様にスイッチング電源の回路設計者の方がいらっしゃって、この回路で重要なのが
使われている電解コンデサの容量だそうです。
他回路のCDプレーヤやプリアンプなどでも微弱電流を扱う機器の多くは重要になります。

LINN SONDEK CD12 24BIT|オーバーホール整備
LINN SONDEK CD12 は前期・後期でもサウンドの違い以上に回路的な違いもあり、
面白い選択ができるCDプレーヤーです。
また最近多数お預かりしているcello R-DACの多くも要交換箇所があり、
その部品を交換しないとThe ENDとなる爆弾を抱えています。
ヴィンテージハイエンド機はそろそろ消耗電子パーツの修理が終わり、オーバーホール整備時期を迎える頃
かと思われます。タイミングを間違うと壊しますので大切な機器はメンテナンスしてあげてください!
2000年以降のハイエンド機は深刻な状況を迎えつつありますがいずれ。。。。。

cello R-DAC オーバーホール整備
・・・こちらのcello R-DACは電解液漏れがあった個体となります。
Mark Levinsonやcello製品は買取・下取から
オーバーホール整備などを行っていますのでお気軽に
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