「From This Place」この場所から
cello AUDIO PALETTE Listen view
チェロ・オーディオ・パレット(MOV)最終版レアモデル
パットメセニー、6年ぶりのスタジオ録音盤「From This Place」
Pat Metheny(g)のアルバムは30代前半の一時期よく聴きました。
エフェクターやディレイを駆使し、広い空間に音の色を描く多彩な
サウンドスケープ。キャッチーなメロディに誤魔化されそうだが、
実は聴き応えがあるメカニカルなコードワークとハーモニー。
メロウで翳りあるメロディックなコンポジションなども。。
・・・当時はオーディオ的にも面白かった。
次第に Kurt Rosenwinkelなどの2000年以降登場してきたコンテンポラリージャズを
聴くようになりパットメセニーは縁遠くなっていきました。
2011年の晩夏あたりからPat MethenyとベースのCharlie Hadenのデュオ盤、
「Beyond the Missouri Sky 」を聴くようになりました。
しかし当時のスピーカーや部屋だとヘイデンのベースの音階が今イチわかりづらい状況。
もしも当時、cello AUDIO PALETTEがあれば、かなりカンタンに問題を解決できたのかも知れない。
20畳ほどの部屋に15インチダブルウーファー・・・
鳴らすのが難しく高さ40㎝ほどの溶接台を作ったりALTECホーンを付けたり・・・
かなり迷走しました(迷走も楽しいのですが^^)
もしJBL4350Aを鳴らしているとき、cello AUDIO PALETTE:ミュージックレストアラーがあったら
15インチウーファーのエネルギー成分の30Hz付近、厳密には15Hzだがパラメトリカルな調整)を幾分抑えたり、
20kHzあたりの空間成分を演出したり、JBL375のエネルギーより過剰にする5kHzあたりを
ブースとしたりと、よりアグレッシブに音楽と交わる事ができたのかもしれません。
パレットで重要なのはイコライザー回路とアウトプット回路になります。
celloのスタート期。Richard S. Burwen&Mark Levinson&Tom Colangelo
元々cello AUDIO PALETTEは、cello社を起こす時にMark Levinson本人が
イコライザーのコンセプトを携えてRichard S. Burwen(リチャード・バウエン)を訪れたそうです。
その際、バウエンはパレットの元になるICやオペアンプ回路で組んだ
パラメトリックイコライザーの回路図を渡しました。
これをcelloへ移ったTom Colangelo(トム・コランジェロ)が
ディスクリート回路クラスA回路によるパラメトリックイコライザーへと設計し直したのが
cello AUDIO PALETTEになっていきます。
回路変更は当然、マーク・レヴィンソンがコランジェロへ指示したのでしょう。
普通の会社であればIC回路の方がコスト的にも収まると思いますが、
マーク・レヴィンソンはイコライザー全てに固定抵抗切り替え式のボリュームを備えた
アンプのようなモノを6個も積んだ事になります!総計9個
LNP-2Lはシグナル回路をバーブラウン製オペアンプの集積モジュールとしましたが、
パレットは逆に集積回路をオーソドックスなオーディオ回路としました。
Burr-Brown製オペアンプも最高品質なものではありません。
技術者視点ではヴェールが幾重にも被り多数の改善点があるそうです。
とは言ってもLNP-2Lの奥深さや凄みはある意味、奇跡的なプロダクトだと思います。
・・・cello AUDIO PALETTEはLNP-2Lの進化形(深化)とも言えると思います。
サウンド的には良し悪しというより、ヒストリーやデザインを含めた好みになるんだと思います。
但し、cello AUDIO PALETTEはある”設定”を行って、cello AUDIO SUITEと組み合わせて、
できるならcello AUDIO PERFORMANCEで、入口になります。
cello AUDIO PALETTEのイコライザーは各周波数帯域毎に左右独立したディスクリート回路があり、
増幅回路がありますが、過去から現代まで類を見ない設計です。
Richard S. Burwenのイコライザーの現代版はプロ用のソフトウェアとして販売されています。
さて、今回入荷したcello AUDIO PALETTEのリアパネルが上の写真です。が、
おそらくMIV(マルチ・インプット・ヴァージョン)がデビューした頃に
オーダーで製造された超レアなパレットだと思われます。
この個体はcello AUDIO PALETTE MOV(マルチアウトプットヴァージョン)と言える内容!
写真上の右下にあるパレットが通常モデルで、シングル入力&シングルアウトプットです。
サウンドキャラクターの違いはほとんどなく個体差程度ではないかと思います。
入荷してすぐに3組の方からご商談を頂きましたが、
おそらくこの仕様は国内に1台だけではないでしょうか。
このcello AUDIO PALETTEはオーバーホールしてご納品となります。
余談となりますが、celloの始まりはMark Levinsonが立ち上がった社屋と同じ建物ではじまりました。
フロントパネルにある「cello」というエッチングは上の写真の女性、当時のレヴィンソンの彼女が
入れていたそうです。
当時のcello AUDIO PALETTEの月産台数は10台と発表されていました。
最初のほとんどがスタジオ向けに出荷されていました。
celloリファレンスシリーズとJBL-UREI 813で聴く2020年のパットメセニーは、
翳りがあり、憂いがあり、決して未来は明るいだけじゃない複雑な世界ではあるけれど、
しっかり歩いてゆく………と、確実に進める新しい時代を予感させるサウンドと言えるでしょうか。
僕らが生きる時代の空気と呼応する今の音楽は特別な意味をもちます。
Pat Metheny / from this place / Nonesuch Records
Pat Metheny – guitar, keybords
Antonio Sanchez – drums
Linda May Han Oh – bass
Gwilym Simcock – piano
Guests :
Meshell Ndegeocello – vocal (8)
Gregoire Maret – harmonica (6)
Luis Conte – percussion
Hollywood Studio Symphony Orchestra
僕にとって竜巻は、破壊の象徴であると同時に、ある種の浄化の象徴でもある。そんなわけで、列車と竜巻は、僕の人生にとってはとても重要な意味を持っているんだ」
広がり感のあるサウンドは、レキシコン社のデジタルディレイ「プライムタイムII」2台から作られます。一つは左側へ0.014秒、もう一つは右側へ0.026秒という異なるディレイタイムに設定、さらにディレイ音にわずかなピッチベンド(チューニングをちょっとだけずらす)をかけることにより、コーラス・エフェクターをかけるのと同様の効果を得ているのです。ディレイを使ったコーラスサウンドはコーラス・エフェクターとまた一味違う美しさを持ち、この分野ではメセニー氏の他に故アラン・ホールズワース氏が有名です。
「『From This Place』は、幅広いカンバスに無限に広がっていくような、様々な表現法を組み込んでいる。僕の人生の中でずっと制作を待ち望んでいた作品の一つだ。洗練されたミュージシャンと、数えきれないほどの回数共に演奏したことで、様々な表現法を身に着けることができたんだ。そんな素晴らしき音楽の集大成と言える作品だよ」
パット・メセニー
■cello オーディオシステムの買取価格
●cello AUDIO PALETTE | オーディオパレット買取価格¥1,300,000~
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