WADIA 21 CDプレーヤーのオーバーホール整備
コンディションの良い一体型ワディアCDプレーヤーの整備
![WADAI 21 CDプレーヤーオーバーホール](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/05/WADIA-21-CD-Player.jpg)
WADAI 21 CDプレーヤーオーバーホール
WADIA21の整備ドライブメカ
WADIA21のドライブメカはTEAC製でレーザーダイオードはSONY製です。
今回の個体は以前に交換したか不明ですが十分な出力があり本体自体には問題ありません。
たまに音飛びする症状があるとの事。
![WADIA_21_ピックUP部を取り出しメンテ](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/06/c8d01eac7ae6fc9e359bd12488559ddc.jpg)
WADIA 21 ドライブメカの分解整備
下記はドライブメカ制御基板でコンデンサの劣化があるため、すべて交換します。
アイパターンも綺麗な状態になりました。
![WADIA_21_サーボPCB_作業前の配線](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/06/882bb7a17a3b38ac4cff9dbe115c43ab.jpg)
WADIA21のドライブメカ制御基板
コンデンサの上に貼ってある銅箔シートを移植します。
![WADIA_21_サーボPCB_メンテ](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/06/918517df1ce94f7f94c2a5aad36ae78a.jpg)
WADIA21のドライブメカ制御基板
下記はDAC部、アナログ部の基板。演算処理能力36MIPS/演算分解能216dBの
AT&T社製DSPチップが2枚搭載されています。
アナログ部はメタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサーが
多数使用され劣化を抑制しています。
![WADIA_21_調整中の写真です。](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/06/fe1d8aec1c03f8dc922804b42a9647f2.jpg)
WADIA21 交換済のメイン基板(DAC,アナログ部)
WADIA21の内部はとてもシンプル!音にも影響しているはずです。
表示部接点などはクリーニング。
![WADIA_21_表示部_メンテ](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/06/31d933e2ce2e53876e2a740c5e2e1d4d.jpg)
WADIA21の液晶表示部
![WADIA_21_組み立て中の](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/06/b3a141f7d8bc39ff534bab89ce86ae4e-1.jpg)
WADIA21くみ上げ
トランスの付近には電子基板が一切なくシールドする徹底ぶりです。
下記はWADIA21の1KHz左右CH同時再生時の歪率です。
![WADIA_21_1KHz_再生時の歪率](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/06/fefae82aa1e4be060afab84002f4b71a.jpg)
WADIA21の1KHz左右CH同時再生時の歪率
1KHzの正弦波の波形も綺麗な状態で左右CHともそろっています。
![WADIA_21_1KHz_正弦波の波形](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/06/aa9325ad90355d4778e61569770652ca.jpg)
WADIA21の1KHz 正弦波の波形
コンデンサーなど45個以上変更しましたので1か月ほどでサウンド変化があるはずです。
通常使用時の動作テスト中のWADIA21は溌溂したアグレッシブなサウンドで、
ミッドの押し出し感などはWadia PRO(DAC)を介したようなイメージ。
音楽が楽しく聴けるCDプレーヤーですね。