中古 ミニマルシステム NAGRA PL-P Preamp Listen view

NAGRA PL-Pでつくるミニマル・ハイエンドworld

NAGRA PL-Pを核にちいさくシンプルなミュージックシステム。スピーカーはWESTLAKE LC24.75

NAGRA PL-P

NAGRA PL-P

小さい、それがナニか?

試されるのは機械ではなく、あなたの音楽力。NAGRA PL-Pプリの特徴、かもしれません。こう思わせるプリアンプの存在はちょっとめずらしい。じつはPL-PだけじゃなくCDCやPMA,MSA等にも感じる耳触。元のお客さまはMark Levinson No.32Lを下取りにしてこのNAGRA PL-Pを購入されました。ガチンコの比較視聴をお客さま宅で行って当時選ばれたのがNAGRA PL-P。※個体差があります

NAGRA PL-P

NAGRA PL-P内部基板(写真左側がアウトプットです)

2000年代前半リファレンス・プリアンプと呼ばれたNo.32LとPL-Pとはナニがちがうのか?端的に言えばコンサートホールやライヴハウスの『エア感:空気感』みたいなもの。さらには楽器のグラデーションでしょうか。分解能やレンジ感、特に低域の図太さはNo.32Lが充実していました。数値や言葉による表現が難しい領域のサウンドの綾を巧く音楽ソースから引き出すのがNAGRAと言えるかもしれません。

上記Mark Levinson No.32LとNAGRA PL-Pはどちらが良いか、悪いかではなく、設計者の意図するところが異なるということ。よってユーザーはどれが好みなのか?を悩めばいいのです。自分の音楽と照らし合わせて。

NAGRA PL-P プリアンプ正規品

NAGRA PL-P プリアンプ正規品

NAGRA PL-Pプリアンプのデザイン&サーキット

NAGRA PL-P プリアンプ正規品

NAGRA PL-P プリアンプ正規品

NAGRA PL-Pの魅力は1950年代から続くスイスメイドの精緻で凝縮されたデザインにあります。真ん中の2連ボリュームは右のモジュロメーターを見ながらインプットゲインを調整をします。設定により2連動の動作と単体動作が可能です。入力端子は上写真のボディ左側でアウトプットはメインボリュームは右端にあります。

ここである事に気づきます。

NAGRAの凄いところはこのデザインを小さな筐体に収め、デザイン的なシズル感も表現しつつ、最短のサーキットデザインが行われている事。超一流のプロダクトの証。知性と理性のハイブリッド感が見事。だからNAGRAの機器が好きなんだと思います。

NAGRA PL-P プリアンプ本体内部

NAGRA PL-P プリアンプ本体内部

しかも天板は削り出し。しかも真空管デバイス部を刳り貫き、放熱孔も削り出し!こういう仕事を行っているプロダクトで音がダサいわけはないのです。NAGRA PL-PはAクラス回路が組まれ、真空管動作によるトランスベースのMC/MMフォノステージと、ラインレベルステージで構成。デバイスに真空管が使用されています。さらにカップリングコンデンサーには大きなPHILIPSのメタライズドフィルムコンデンサーが通ります。トランスはスイスで手巻きで製造され各チャンネル独立。しかも主電源は別筐体で電源周りからでるノイズを極力排してます。ちなみに聴感上S/N比も高いプリアンプです。

NAGRA PL-P天板裏面

NAGRA PL-P天板裏面

 

NAGRA PL-P&WESTLAKE LC24.75 &CHORD blu&coda CD Transporter&DAC64レビュー

このレビューは2019年2月 JAZZ JAPAN誌の寺島靖国氏の取材での裏テーマ「ECMレーベルの3人のエンジニアのサウンドの個性」の試聴盤を再度聴いてみる。雑誌取材時はMark Levinson ML6、cello AUDIO SUITE、cello performanceやJBL DD66000だった。

JAZZ JAPAN誌の取材時とと同じECMソフトで視聴

JAZZ JAPAN誌の取材時と同じECMソフトで視聴

ソースはBobo Stenson / Contra La Indecision /ECMと Marcin Wasilewski/TRIO/ECMの2枚に。エンジニアが異なる2枚でいずれもピアノトリオ。この2枚2000年以降のJAZZ録音&マスタリングの中でもクオリティで図抜けてます。ECMレーベルはマンフレート・アイヒャーの個性が際立つのだけど、じつはエンジニアによる違いが大きい。これがわかるかどうかはその音楽パッケージの内面へ到達していく入口でもある。

 NAGRA PL-P プリアンプ正規品&WESTLAKE LC24.75 バーチカルツイン

NAGRA PL-P プリアンプ正規品&WESTLAKE LC24.75 バーチカルツイン

やはりここでもステファノ・アメリオとヤンエリック・コングスハウスの両エンジニアのサウンドのちがいが如実になる。音楽が鳴っている空間全体と演奏者との遠近感を立体的に収める。ドラムスのシンバルは銘柄や叩き方などドラマーのセンシティブさが生々しく空間そのままマスタリングされている。その録音センスは流石。2トラック目の「Doubt Thou The Stars」はドラムスセットのハイハット、ライド、クラッシュのシンバル、タム類、スネアドラムの位置関係が明解。ダブルベースのアルコの立ち方が素晴らしい!2000年代になると3位一体は当たり前

Marcin Wasilewski/TRIO/ECMはヤンエリック・コングスハウスとなり、より3人に近い距離間でONマイクよりでサウンド全体が前に出てくる。サウンドの質感は暖色系で有機的。かすれや歪っぽさとは無縁。楽器のグラデーションの豊富さ艶気はNAGRA PL-Pらしさ。

NAGRA PL-P preamp & WESTLAKE LC24.75 used

NAGRA PL-P preamp & WESTLAKE LC24.75 used

ちなみにスピーカーをJBLDD66000にパワーアンプをcello AUDIO PERFORMANCEすると広大なサウンドステージが現れます。

CHORD blu&coda CD Transporter 、右はDAC64

中古CHORD blu&coda CD Transporter 、右はDAC64

 

■NAGRA PL-P トランス付 正規品 プリアンプ 定価¥1,922,400.  外観:A   動作保証:6か月【ご成約 ありがとうございます】  

付属品:本体、電源ユニット、DCケーブル、ACケーブル、日本語取扱説明書