Mark Levinson LNP-2Lオーバーホール整備|マークレビンソン LNP-2Lの愉しみ方。

Mark Levinson LNP-2Lオーバーホール整備

Mark Levinson LNP-2Lの愉しみ方。

Mark Levinson LNP-2L|MLASを代表するコントロールアンプ

Mark Levinson LNP-2L|MLASを代表するコントロールアンプ

Mark Levinson LNP-2Lコントロールアンプ


LNP-2Lご納品後 お客様のシステム

1年半ほど前にAudio Dripperでレストアさせて頂いたWADIAが元気なようです?!

スピーカーはGAUSSとJBL2402のマルチアンプシステムでしょうか。

2402の隣は懐かしいGAUSSのトゥイーターは1502。

ホーンはPHG-8005Mk2-T1でキャビネットも赤坂工芸音研製だそうです。

 

僕もお客さまと同じユニットを使用して頑張ったことがありましたが、

なかなか苦戦しましたがいい思い出です^^;;

 

他に使用のプリアンプNo26LとパワーアンプのNo23Lは、

ハーマン経由でお願いして出張の折にMark率いるマドリガルの

当時Sales DirectorだったJerry Hannaに製造ライン、エージングの様子、

工場内の視聴室まで見学させてもらい、パーツの選定や品質保証の話を聞いて気に入り、

帰国後購入したいきさつがあるそうです。

ちなみに当時の米マドリガルの視聴室の”検聴用スピーカー”は

Wilson Audio System 5だったそうです。

お客様のシステム|GAUSSのマルチアンプシステム

お客様のシステム|GAUSSのマルチアンプシステム

Mark Levinson LNP-2L オーバーホール整備版 お客さまレビュー

 

▼ご納品当日
さっそく繋ぎ込み・通電を行い、一通りPhono、AUX, Tuner, Tapeの各入力と

Tape、Pre-Out出力について動作確認完了しました。

まだ通電して数時間ですので明日以降の変化と

これからの使いこなしを楽しみにしております。

大きなコンデンサー交換されているためと思いますが

エージングに時間がかかる旨了解いたしました。

以前SPのネットワーク製作した時も最初の一週間位はなんとも

落ち着きがなかったのを思い出しました。

それでもくたびれたNo26Lに比べるとノイズレベルが低く、

レンジは広いと感じました。

奥行きを含めた空気感というところはこれからでしょうか?

 

▼3日後
LNP-2Lは日々変化していますが3日目になって上下にレンジが伸び、

奥行き感も出てきました。以前10日程借用したことのあるLNP-2(RCA-LD-2初期)は

かなりハイファイ?な感じで手持ちのA級モノアンプとの

組み合わせの方が良かったのですが、今回の後期LNP-2LはNo23Lの組み合わせでも

細やかさが出て興味が尽きません。今後が楽しみです。

 

▼数日後
LNP-2Lは暖気による日々の音の変化が落ち着いてきましたので、

ゲイン調整設定による違いを試し始めました。

アコースティックの打楽器系は打音、振動、減衰が聞き取れるようになりました。

No.26Lではある意味整理されて聴かされていた部分です。

音量を絞っても音やせしないのは共通する美点と思います。

トーンコントロールはまだ”0”位置標準ですが録音によるバランスの違いが

はっきり出るアンプなので聴きながら調整しようと思います。


・・・しばらくすると本領を発揮してくるはずです。

Mark Levinson LNP-2L

Mark Levinson LNP-2L

Mark Levinson LNP-2Lのボリュームの扱い方・愉しみ方

Mark Levinson LNP-2Lの再生時の各部の調整方法です(マニュアル記載方法)。

まず左右のINPUT LEVEL1,2を最大の”0dB”にして、dB GAINを”0”にします。

INPUT LEVEL ボリュームを最大にしておきます。OUTPUTは絞ります。

Mark Levinson LNP-2L|MLASを代表するコントロールアンプ

Mark Levinson LNP-2L|MLASを代表するコントロールアンプ

ソースを選び、徐々にアウトプットボリュームを操作し-10dBぐらいが推薦とのこと。

ここで音量が小さい場合は先のEQを”IN”にします。

(なおトーンコントロールを使う場合は最初からEQを”IN”にします。)

それでも不足な場合はdB GAINを操作します。

上記は取扱説明書の概要となります。

Mark Levinson LNP-2L|トーンコントロール部

Mark Levinson LNP-2L|トーンコントロール部

EQ “IN”ポジションではトーンコンロールが使える+10dBの増幅回路となります。

EQ “OUT”ポジションでは+10dBの増幅回路だけを通過することになります。

トーンコントロールを使用しない場合でも音色が変わる部分で、

Mark Levinson LNP-2Lを愉しく鳴らす面白さがあります!

VUメーターは録音出力時の信号モニターです。

Mark Levinson LNP-2L|トーンコントロールカーブ

Mark Levinson LNP-2L|トーンコントロールカーブ

再生時、Mark Levinson LNP-2Lのアウトプット・ボリュームの

推奨ポジションは-10dBと記載してあります。

個人的にはMark Levinson LNP-2Lの場合、EQを”IN”のアウトプットアンプ回路を

通過したコクのあるサウンドが好きなので、-20、24dBぐらいか?

スピーカーの能率にもよりますが…..

ある程度自由にご自分のポジションを見つけられれば良いと思います。

Mark Levinson LNP-2L|回路図

Mark Levinson LNP-2L|回路図|マークレビンソン

ただ、dB GAINにはインプットアンプ増幅回路、

トーンコントロール部にはアウトプットアンプ増幅回路が入っていると、

お考えください。

要は整備状況や個体ソースによってはS/Nが悪くなる場合もあったりします。

そしてトーンコントロールはパラメトリックイコライザーであるコトでしょうか。

 

扱い方が特殊ですが、音楽にやシステムに寄り添うコントロールアンプです。

Mark Levinson LNP-2L

Mark Levinson LNP-2Lとcello AUDIO PALETTE

ご存じの方も多いと思いますが、LNP2Lのトーンコントロールカーブは

Richard S. Burwen(リチャード・バウエン)がコンセプトしたLNP2Lのポイントです。

パラメトリックイコライザーの原型と言えると思いますね。

後にEQ部含めてディスクリートA級回路で組みなおしたのが

cello AUDIO PALETTEとなっていきます。cello AUDIO SUITEと合わせるとLNP-2Lになる感じです。

どちらがいいか?この辺りの好みは趣味のモンダイで、私的にはどちらもとても好きです!

僕は両方欲しかったので仕事ガンバる派でした・・・

 

往年のデザインのカッコ良さが際立つのはMark Levinson LNP-2L。

佇まいは絶妙なバランスで、タイポの入り方がすこぶるカッコいい!

サウンドも顔立ちにあった感じだし艶やかさも出るし単調ではない感じ。

個人的にある程度のアンプ回路を通過した時のサウンドが好みです。

・・・ただし製造から40年、個体差が大きい!ので、ナニもメンテされていない個体は

総じて一聴耳馴染むが覇気がない場合が多い。ハンダ剥離も出てくる年代です。

cello AUDIO PALETTE MIV|実物はとても精緻なフロントパネルです。

cello AUDIO PALETTE MIV|実物はとても精緻なフロントパネルです。

cello AUDIO PALETTEも独特な存在感でリフレインするデザインが冷たいようなイメージですが、

実は角がとれた高度なデザインがなされたプロダクト。

部品点数も多く、複雑な感じを受ける場合もある?!

かもしれませんが、音楽の複雑さに比べれば・・・パレットもゲイン設定で

その表情は変わっていくので、サウンドの判断はシンプルではありません。

cello Encore 1MΩのコントロール幅を付ける場合も有効です。

もちろんリファレンスシリーズとして、cello AUDIO SUITEとカップリングさせるとか。

意外とシングル入力のプリアンプの魅力もあるのがパレットです。

 

cello AUDIO PALETTEは昨今ではハンダ剥離が出る個体が、

多くなってきているので、やはり整備履歴が重要になります。

ハイエンドオーディオは最高のスペックと部品でなるプロダクトだから、

クルマの車検とまではいかないが、ある程度の系統だった定期メンテが

あって然るべきかもしれません。

Mark Levinson LNP-2L

Mark Levinson LNP-2L


Mark Levinson LNP-2Lご納品前のオーバーホール整備

時間をさかのぼって、ご納品前のオーバーホール整備の概略。

まず40年前の個体なので愉しむ前に健康チェックから。

外観の程度はとても良い個体でしたがサウンドは整備前のよく聴くあの感じ。。。

若干エネルギー感に乏しく音像などのあらわれ方も輪郭が若干緩め。

ただ、全体的な印象は後期LNP-2Lの良さが活きたモノ!

 

XLR端子が酸化しているので研磨。LEMO端子も研磨。

トーンコントロール部のハンダのやり直し。

メインボリュームなどの分解整備。劣化消耗しているパーツなどを交換する

オーバーホール整備を行いました。

この個体に関しては将来的に封印されたモジュール整備が必要な場合は行います。

Mark Levinson LNP-2L|メインボリューム分解整備

Mark Levinson LNP-2L|メインボリューム・スペクトロール分解整備

Mark Levinson LNP-2L|本体容量抜けしたコンデンサー

Mark Levinson LNP-2L|本体容量抜けしたコンデンサー

容量抜けした本体側コンデンサーの交換。現在ではシルバー色のものはありません。

下記に現代Vishay/Roedersteinへ変更すると音が変わるかもしれませんが、

そもそも純正コンデンサが製造から40年で経て容量抜けていていますから、

本来の設計通りの特性は保持できていません。

当時の彼らの思想から特製通りで音色からこちらの部品を選択します。

Mark Levinson LNP-2L|本体容量抜けしたコンデンサーの交換後

Mark Levinson LNP-2L|本体容量抜けしたコンデンサーの交換後

下の写真はPLS153電源部のコンデンサ交換前。左コンデンサの端子部分が

破損する手前で容量抜けがしていました。小さなSPRAGUEも既に容量抜けしています。

Mark Levinson LNP-2L|電源ユニットPLS153の消耗コンデンサ交換前

Mark Levinson LNP-2L|電源ユニットPLS153の消耗コンデンサ交換前

現在では下記になります。PLS153の電源部コンデンサの交換で、

大入力時の立ち上がり、アタックがちがってきます。必要な電流を蓄え流せます。

本来の回路設計図の通りです。

例えば下記の4700μFが必要なコンデンサが2000μF消耗していると、

当然大入力あった時に必要な電流を流せないため

本来のダイナミズムが出ません。設計者の意図とは異なるコンデンサが

付いているということになります。いずれ液漏れしたりして基板パターンなどが

腐食され修理もできなくなります。

自動車のバネが下手ってバネレートが出ていないや、オイル粘度の低下など

工業製品は消耗部品劣化を上手く替えていく事がポイントです。

Mark Levinson LNP-2L|電源ユニットPLS153の消耗コンデンサ交換

Mark Levinson LNP-2L|電源ユニットPLS153の消耗コンデンサ交換

というようなオーバーホール整備が下記になります。


■Mark Levinson LNP-2L 整備メニュー

・シャーシ洗浄
・トーンコントロール基板ハンダクラッシュ修理
・本体劣化パーツ、コンデンサ交換
・スペクトロールボリューム分解整備 
・電源部劣化パーツ、コンデンサー交換
・切替スイッチ類接点クリーニング
・入出力XLR端子研磨、フィッシャープラグクリーニング
・出力電圧再調整
・DCケーブル割れ交換
・スペックチェック
・動作チェック

■交換部品                 個 数                
4700μF 35V  SPRAGUE53D/C ————2
68μF 25V      SPRAGUEタンタル/C ——2
4.7μF 35V      SPRAGUEタンタル/C——3
220μF 63V    Vishay/C ———————–8
DCケーブル  BELDEN————————–1

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