Mark Levinson ML6モノラルプリアンプ、
ご納品前オーバーホール整備。
【更新:2021.12.30】ML6 ご納品エージング後のお客様レビュー
当初レビンソンをヴィンテージJBLとつなぎ、 充分いいなそんな感謝でした。 先週仕事も終わり、本格的にオーディオモードに突入。 今日やっとメインスピーカー、ピエガマスターラインソース につなぎました。 2ウェイのマルチアンプ方式で大型真空管パワーアンプを2セット、 プリアンプを今回のレビンソンML6に交換した途端、 部屋全体の空気感が変化した気がしました。 ソースがウィントン・マルサリスのスターダストでしたが、 スピーカー位置とは別に演奏の空間が、 まったく別に存在している気がしました。 音色もいい意味で太く、豊かです。 肌触りは極上になめらか、多分これが ML6一番の特徴かもしれません。 今はショパンのプレリュード、 清水和音のピアノですが、エクストン の録音らしく懐が深く、リアル、そしてたっぷり豊かです。 ある面、ピエガの中高域の特徴とも合っているのかもしれません。 マークレビンソンはクォードの静電型を オリジナルスピーカーとしてプロデュースしていましたから。 とにかく驚きました‼️ 落ち着いているという意味では、ヴィンテージかもしれませんが、 古い意味でのヴィンテージな感覚はまったくありません。 ヴィヴィッドです。
過去に整備されたマークレビンソン ML6のご納品前オーバーホール整備。
ML6の隣にあるcello Encore mono powerはマークレビンソン氏ご自身が飛行機で日本にもってきた
個体でプロトタイプ1号機です。これからオーバーホール整備予定ですが、ML6は整備終了!です。
気が付くと甲府店のパワーアンプはマークレビンソンだらけになってます・・・
まずはボリューム、特にガリなどはありませんが左右2ch分を分解整備。
この当時は航空・医療・軍事用機器で使用されていた巻線抵抗器です。
製造から40年経っても分解し新品同等になるところは凄いですね。
ちなみに正確性はもの凄く高く0.5ミリ動かしても精度が出るボリュームです。
本体モジュールに装着されているコンデンサは過去に国産コンデンサへ交換済みでしたが、
絶縁スリーブをつけて純正SPRAGUE製へ交換しました。
パワーサプライの制御系の消耗部品・国産パーツをSPRAGUE製へ交換。
電源部だけでも20個近くのパーツが消耗・ヤレていました。
理由は単純で高温多湿なアジア地域でずっと電源ONにしているから・・・・です。
日本国内では5月ぐらいから10月までは聴く3時間ほど前に電源ONする方が長持ちすると思います。
最近割と劣化が多く見られる純正DCケーブル(BELDEN製)を交換しました。
おそらく既存のものは劣化したためカットして使っていたと思われますが
外被だけが劣化しているわけではないので新品のBELDEN製へ交換します。
今回のML6はモジュールなどは問題ない状態です。
将来的に不具合(歪や片CHから音が出ないなど)が
出たときも純正モジュールのまま整備可能です。
電源部のSPRAGUE製コンデンサも4本(細長い大きいコンデンサ)とも交換済みです。
ML6はハイエンドプリアンプの中でも稀有なサウンドキャラクターが際立つ
ヴィンテージハイエンドプリアンプではないでしょうか。
ある人はFM ACOUSTICS FM266やcello SUITEなどがあっても
ML6は手放せないとおっしゃってました。
フォノイコライザーとしてML6を活用したり
シンプルにレコードとCDのみを接続したり・・・・
ゲインが高いのでボリュームは僅かにしか動かない事もありますが、
精度はビシッと出てます!