Mark Levinson No.26L|
マークレビンソン26L のオーバーホール整備
コンデンサが液漏れする個体も多くなってきた1980年代~90年代前半の
ハイエンドプリアンプのオーバーホール整備。
Mark Levinson No.26L|マークレビンソン26L ボリューム分解整備&オーバーホール整備
過去に整備履歴があるレビンソン・プリアンプ26Lですが
劣化パーツがとても多くなってきています。
過去の整備で国産オーディオグレードのコンデンサへ変更されているので純正へ交換。
昨年からステイホーム時期が多くなったせいか、オーバーホール整備の
ご依頼がとても多い状況です。その中でも80年代~90年代に製造販売された、
ハイエンドオーディオ機器の多くはオーバーホール時期を迎えてきています。
特に電解コンデンサやタンタルコンデンサ、A級回路の製品などは
部品劣化がそれなりに進んでいます。
計測しても必要な容量がなかったり、液漏れしメイン基板パターンを
侵蝕しているケースがあります。
今回の26Lプリアンプもコンデンサからの液漏れがあり基板修正を行いました。
上記・下記写真はメイン基板ですが赤〇部が劣化コンデンサです。
青〇部がPOT(可変抵抗器)となります。
メタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサー以外はほぼすべて交換です。
上下の写真をご覧になると、いいパーツや現代パーツ変わらないものが
多く使用されていることがわかると思います。
LEMO端子部のハンダ劣化も顕著になってきています。特に左側などは熱で劣化著しい状況です。
下記はPenny & Giles|ペニー&ジャイルズのメインボリュウムです。
ギャングエラーが酷くなっていたりガリなどの整備。
ギャングエラーは完全には取り去れませんが実用上では
充分大丈夫なレベルになっていると思います。
電源部は前回に刷新されていたせいかほぼ大丈夫でした。
リアパネルPHONO部アースカバーが壊れていたため交換しました。
劣化部品を40個ほど交換する作業となりました。
現在ほぼ新品時同様のレベルになったと思います。