CD Transport Listen view
CDトランスポート×マトリクス
CHORD Blu CODA CDトランスポート|WADIA 7 CDトランスポート
ORACLE CD1000 CD Transport|
LINN SONDEK CD12 MK3 24BIT S.N.975000番台のデジタルアウト
・・・CDトランスポートの、ながら試聴。
現在、お客様からオーバーホール整備依頼で預かったWADIA7やORACLE CD1000、
CHORD Blu CODA CDトランスポートなどが在庫。またLINN SONDEK CD12 MK3 24BITも
動作確認も兼ねて聴いてみようと思います。
D/AコンバーターはPlaybac k DesignsのDAC MPD-5X(MPD-5+USB-X ST)に固定とします。
最近かなり見直しているDACです。
さて、上記のCDトランスポート、かなりサウンドがことなります。
CHORD Blu CODA CDトランスポート
イギリスのコード社のBlu CODA CDトランスポート。まずなんと言っても
小さいサイズのソリッドなボディでしょう。
ドライブメカはPHILIPS CDM PRO(アルミダイカスト版)を搭載したCDトランスポート。
以前入荷した時も感じましたが特にコレ!といった特徴はありません。
当時はそれが物足りないと感じましたが、
上流機としてはとてもニュートラルなんだろうと思います。
音像がキュッとスマートにまとまるところもCODAならでは。
Playbac k Designs DAC MPD-5Xとのセットでは特にナチュラルに
楽器の音を再現してくれるセットです。
CHORD Blu Chord CDトランスポートの魅力はミニマルなサイズ感にもあるかなと思います。
可能なら同サイズのDACシリーズと合わせて見たくなるトランスポートです。
特にBNCのデュアル接続は分解能や情報量方向に効くので試してみて欲しいところです。
WADIA 7 CDトランスポートオーバーホール整備版(2021.1)
こちらはピックアップの消耗もあったので交換しました。下の写真でもわかると思いますが、
リニアモーターのような構造で精緻なトレースを追求した結果だと思います。
サウンドにもかなり揺るぎないものがあり、しっかりした土台をベースに高い分解能と
エネルギーがあるサウンド。この要因はおそらくCD盤のソリを是正する圧着ドライブ機構や
先読みしていくデジタルドライバーじゃないかと思われます。電源部も大きくとても贅沢な仕様。
整備後の後日談で、当社でCDプレーヤーなどのオーバーホールを行っている担当者曰く
WADIA 7で動作テストをしている時にハッとする音が出る、特にLowの鳴り方が図抜けているそうだ。
ORACLE CD1000 CDトランスポート
オラクルのCDトランスポートはまずその造形に魅かれます。
奇をてらっているようで、実は理詰めな造形。
アルミ削り出しの素材ですが冷たい感じがしないのは円いデザインが効いているからしょう。
ボタンに操作系のマークがないので最初は使いづらいですが一通り触るとわかります。
リモコンは一般的操作性で、ドライブメカはCHORD CODAと同じだと思います。
CD1000はフローティングではなくリジットにPHILIPS CDM-PRO(PRO2か・・・)
ドライブメカを搭載。セパレート化された電源ユニットはCD2000と同一でお得感もあります。
サウンドは角張ったところがなくしなやか。
・・・・古いBLUE NOTE盤などは合わないと思います。
その分、クラシック系、女性ボーカル系でナチュラルな質感となります。
Playbac k Designs DAC MPD-5Xなどの現代DACと合うような気がします。
スピンドルはオラクルオリジナルです。
【番外】
LINN SONDEK CD12 MK3 24BIT 最終版をトランスポートとして。
今回入荷したLINN SONDEK CD12 MK3 24BITは5年ほど前に代理店で
ピックアップ交換をして、3年前に代理店で左右DAC-ICを全部交換してあります。
要はCD12のウィークポイントがこの5年の間に整備されている個体です。
シリアル番号は975000番台の最終版!
この個体は今後、ピックアップやDAC-ICの交換も可能です。
さて、デジタルアウトによるサウンド面はギュッと詰まった感じで
密度感や温度感を感じるようなサウンドです。
Playbac k Designs DAC MPD-5Xとの相性もとてもいいと思います。
去年3か月間で5台のCD12を整備しました。現在は当社購入品のみ整備しています。
リアパネルの電圧切替で100V~230Vで使用可能です。