『蒼い炎やプライドの赤い情熱みたいな…』LNP-2LとNo.32LのListen view

Mark Levinson No.32L(最終ロット・最終OS)と,

Mark Levinson LNP-2L(RF最終品)のListen view!

JBL DD66000&JBL4343AをMark Levinson ML-2Lで。

お客さまも交えて。

Mark Levinson pre-amp

 Mark Levinson No.52~ Mark Levinson No.32L~Mark Levinson LNP-2Lを聴いて。

先週は Mark Levinson No.52と Mark Levinson No.32Lをお客さまを交えて聴き込みました。

こちらのお客さまはレビンソンコレクターの方でNo.32Lだけでも5台!

Mark Levinsonが携わった製品はcelloを含めてほとんど所有されていて、

cello AUDIO PALETTEも2台…..LNP2Lも2台、ML6、cello Encore GOLD、26L、SL等、

パワーアンプも同様にウチよりたくさんあるでしょう^^

おそらく状態もすこぶる良い^^そして聴かれている。。。

・・・その探求心は足元にも及びません。

Mark Levinson No.32L & Mark Levinson No.52 pre

Mark Levinson No.32L & Mark Levinson No.52 preamp

ともかく、プリアンプを変更するとガラッとサウンドがかわります。

システム全体の司令塔(監督)が変わったわけだから、

音楽ソースへの解釈が変わり、焦点が変わる。主役を盛り立てるか….裏方迄スポットを充てるか。

ホント、変わります。

例えば乱暴ですが……理系のエンジニアが音決めした製品と音楽家が音決めしたものでは

解釈も表現も指標も異なってくるでしょう。

メーカースタッフが合議制で決めたものと一人の人間が独断と英断で決めたものも

異なってくるでしょう。

中古レビンソン

Mark Levinson No.32L

さて、前回聴いたNo.52とNo.32Lではドラスティックに変わった体験でした。

マークレヴィンソンのリファレンス・プリアンプ……….と言っても、

俯瞰的に捉えると、両機はとても個性的なので、

聴き方やソースや年代などご自分に合わせて選べます。

逆に言うと、この2機は新しくなったから替えるのではなく、

いずれを選択すべきプリアンプです。選択するときに問題になるのは

やはりNo.32Lが中古であるという事。

(特にNo.32Lは個体差が大きのでご注意を!そして個体1機を聴いただけでは

聴いたウチに入らないのが32Lです^^)

良否を見分けるポイントはいくかあります。

 

今回はJBL DD66000をモニターとして、Mark Levinson LNP-2Lと

Mark Levinson No.32Lを聴いてみよう!

という事で、今度はレストアしたMark Levinson ML2L(EI)やML7Lをご所有のお客さまと

Mark Levinson ML-2L(EI)を用意して聴いてみました。

Mark Levinson LNP-2L|マークレヴィンソンLNP2L(ハーマンジャパンOH)

Mark Levinson LNP-2L|マークレヴィンソンLNP2L(ハーマンジャパンOH)

Mark Levinson LNP-2Lの深み(・・複雑な事情、いい意味で)。

「深いなあ、音が・・・」お客さんの第一声。「ML7Lを下取りにしていくら必要?」

「これは、もうご購入が決まり、最終の動作確認です。。」

サウンドがしなやかで伸びる、Dave Pike / Pike’s Peakのヴィブラフォンの音色が

キラキラしている。耳にやさしい。ドラムスの張り具合テンションがわかる…..など。

EQをONにして、LNP-2Lのすべてアンプを通した状態。

DCケーブルがカスタマイズされている以外は、2018年にハーマンジャパンで

オーバーホールされた個体で、入荷時のチェック時にもとても印象が良いサウンドでした。

パワーアンプをストックのML2Lをセットしたので年代的や相性は良いセットで、

NHKアニメの「ピアノの森」みたいに叩いているヴィブラフォンが見えて、

音が舞うような、なんとも言えないプレゼンス感!

・・・・というようなお客さまのインプレッションでした。

私個人の印象は良い状態のLNP-2L後期の独特なプレゼンス感で、

甘みもありつつコクや艶感があり、さらに微弱信号がきちっと

サウンドスケープのエア感として出ているためLNP-2Lらしい立体感が

出ているサウンドかなと思いました。

PLS153などの消耗部品は交換してまだ2年程なのでちょうどいい具合かもしれません。

JBL DD66000|中古JBL DD66000スピーカー

JBL DD66000|中古JBL DD66000スピーカー

Mark Levinson LNP-2Lはある程度の使いこなし的なノウハウで

サウンドがかなり変化するのでいろいろ触れていいポジションを見つける愉しさがありますね。

Mark Levinson LNP-2L|マークレビンソン LNP-2L 中古プリアンプ|内部&外観とも美しい個体です。

Mark Levinson LNP-2L|マークレビンソン LNP-2L 中古プリアンプ|内部&外観とも美しい個体です。

Mark Levinson No.32LとML2L Pass Labo XA60.5からのJBL DD66000

次に Mark Levinson No.32Lのセット。まずこちらは元オーナーさんのご厚意から、

技術者のチェックを経て到着。3日間通電し、シンフォニーなど中心に鳴らしてみました。

シリアル番号は2500番台半ばで最終ロット版です。

ある程度、ダイナミズムがる音楽信号を入れてコンデンサの流動性を高めてあげます。

 

寺島靖国さんもおっしゃってましたがNo.32Lは個体差が大きく、

台数を聴いているとイイかそうでもない個体かがわかります。

一般ユーザーの方はそうそう同じ機種購入しないでしょうから、それほどでもない個体を購入して、

それがNo.32Lだと思う、かもしれませんがNo.32Lにはいろいろあります・・・

まずNo,32Lは約15年も発売されていたプリアンプです、しかもフラグシップ機。

15年の期間にマーケットやユーザーのフィードバックが多数あって然るべきとお考えください。

フィードバックはある場所を見ればわかります。

さらにユーザーさまの使用履歴による状態も大きいものです。

 

 

このNo.32Lは発売から12,3年後に製造された個体でNo.32Lの完成形だろうと思います。

このシリアルから後ろは日本では数台だけUSED市場で販売された記録があるようです。

ちなみに内部はすべて純正パーツです。

JBL dd66000

 Mark Levinson No.32LのサウンドはまさにSOUND POWER!で、

余裕ある漲るエネルギーが場から感じます。

さきのDave Pike / Pike’s Peakのヴィブラフォンが気持ち悪いほどリアル。

あまりにLOWのエネルギーがあったので、お客様が帰宅後に、

DD66000の150Hzまでのウーファーの音圧を下げました。

この辺りはリスニングルーム自体にLOWの周波数の長さから伸びる傾向にあります。

また、ゲイン設定が+6dBになっていたのでフラットにしてみました。

ようやく部屋とのバランスが整いはじめた感じです。

JBL DD66000スピーカー

JBL DD66000スピーカー

 Mark Levinson No.32Lの魅力は安定感とLNP-2Lにも通じる、

ほど良いテンションの温度感が残っているところでしょうか。

お客さまがポロっと言ってましたが

『青春の蒼い炎か、プライドの赤い情熱みたいな』部分かもしれません。

Pass Labs XA60.5モノラルパワーアンプ

Pass Labs XA60.5モノラルパワーアンプ

No.32Lの時はPass Labs XA-60.5モノラルパワーアンプもセットしてみましたが、

とても相性のいいパワーアンプでした!レンジは伸びつつもミッドが薄くならずに

フレッシュなサウンドでML2Lの陰影ある表現との差が興味深いものでした。

lnp-2l&32l used

JBL4343Aもセット!

Mark Levinson LNP-2LとML2L、JBL4343A。

70年代後半から80年代のオーディオゴールデンエイジのセット!

お客さんも4343Aを鳴らしている方…..「ポン置きでここまで鳴らないよ。。。」

この4343Aはワンオーナーで一生懸命鳴らされて来たペアなので、とても良く鳴るセットです。

こっそり特価で販売していますが^^; 売れてませんね(笑)

エッジなどが高耐久のものに変わっていますが良く動くので、

音がしなやかでパンチがある往年の4343Aのサウンド。

とてもコスパが高い個体です。

今でも残るヴィンテージハイエンドのセットで聴くサウンドは、

電子パーツが厳しくなる現代のハイエンドとは違う、説得力?というか

話がすぐわかるヤツっぽい感じでいいもんです。

JBL 4343A をセット。ML2Lで駆動します。

JBL 4343A をセット。ML2Lで駆動します。

僕らはショップですが、買う(仕入れ)というコトはざっくりに、皆さまと同じです。

新品ではないので、数十年以上経たUSEDは相当なリスクを含めて買っているようなものです。

・・・陽の目を見ずに壊れてしまうものもあるのです。

でも扱うのは魅力があるし、好きだから、っていう単純な理由です^^

この時代、売れないかもしれませんからね、壊れるかもしれないし。

Mark Levinson LNP-2L

Mark Levinson LNP-2L

この2週間ほど、Mark Levinson LNP-2L~ Mark Levinson No.32L、

Mark Levinson No.52を聴くことは単純にとても楽しい経験です!

音のレビューだけで各時代のマークレビンソンの思考をユーザー視点で

詳細に語る事もできるかも知れません。

 

でも、WEBサイトには比較レビューや試聴の記載はかなりおおざっぱに書いています。

扱い方にしても整備にしてもかなり大枠です(正確に書くとかなり長くなって・・)。

本当は長い時間をかけてセットしてケーブル接点が馴染むまで時間をかけて

じっくり繰り返して取り組むといいのかもしれませんが。。。

言い訳ですね^^ 本音はなるべく、実体験されて、ご自分の耳でそれらの

パズルを組み上げて頂ければ幸いです。

ただ聴いていても身にならないので、ある程度のお金や苦悩が伴わないと、

オーディオに限らず本質は知ることができません。

 

皆さん、頑張って逞しく生きましょう!働きましょー!(僕もです^^)

そして、オーディオもですが、

エンタテイメントのソフトをいっぱい買いましょう!!!!!

used highend audio

明日から夏の店休日です!

8月1日~31日まで….ながい休みって、勇気いるんですよね(笑)

電話・メールはOKです、整備・通販・配送も甲府店はOKです。

現在問い合わせご商談のお客さまは通常進行でご連絡いたします。

 

あまった時間でもっと聴き込みます!

UREI 813|JBLユニットモニター

UREI 813|JBLユニットモニター