ドイツOCTAVE HP-700 プリアンプの
ご納品前サービス、オーバーホール整備。
魅力的…..しかし、整備が重要なオクターブアンプ
オクターブのアンプはオリジナルなコンセプトをベースに真空管素子と最新デバイスを
ハイブリッドしたプリアンプですね。このHP700も各基板がセパレート化されコストが
かかった造りです。インプットモジュールも充実しています!
下記の右側上の銅色はMCモジュールの左右トランスで「IN7バランスPHONOモジュール」です。
このモジュールの定価は374,000円(税込)で、ハイエンドオーディオプリアンプでは
定番の良い部品が使用されています。トランスはおそらく自社製ではないでしょうか。
OCTAVEの日本代理店サイトの冒頭….『・・・1968年に現社長アンドレアス・ホフマンの
父親が設立したコイルやトランスの製造会社「ホフマン・トランスフォーマーズ」にその端を発します。
その後1980年にOCTAVE社として最初の真空管アンプを発表しています』
とあるようにトランス製造会社が母体とも言えるかもしれません。
OCTAVE HP700 プリアンプはインプット(ライン、フォノ)、アウトプット、制御・電源、
ボリューム系、コントロール系など各パート基板はセパレート化されています。
OCTAVE HP700プリアンプで劣化・消耗がある部品はやはりコンデンサで膨張を繰り返すせいか
外被が厳しい状態になっていました。今回のオーバーホール整備で交換したコンデンサは約30個でした。
当然ですが基板直付けで割と発熱もしますので放熱とコンデンサ状況は重要そうです。
真空管ソケットや真空管ピンなども研磨しました。基板・ハンダチェック、基板クリーニングの実施。
メインボリューム基板の接点クリーニングなども行いました。
交換したコンデンサの基板取付部ですが外被状態が今一つでした。
実は入荷点検した際にサウンドは問題なく鳴りましたが、基板・部品の状態を把握したい
という事もありオーバーホール後のご納品としました。
HP700は本体、電源ユニット、さらにセパレート基板、モジュール式もあり
お時間を頂き徹底的に点検しましたので、現在の状態はとても良いと思います!
オシロスコープでの計測も左右チャンネルとも綺麗な波形です。
リアパネル端子もクリーニングしましたので新品同様です!
リモコンの電池ケース部の劣化部も修正しました。
このオクターブHP700は将来的にも安心してご使用できる状態になったと思います。