cello AUDIO PALETTEオーバーホール整備と
Acoustic Research Spectral イコライザー。

cello AUDIO PALETTEのオーバーホール整備
cello AUDIO PALETTE(celloデモ機)のオーバーホール整備。
まずこのモデルは通常の代理店からの販売品ではなく、
Mark Levinson氏やcello社周辺から出てきた個体かと推測。たぶんそうだろう。
シリアル番号に設定がない番号で入出力端子もFischer端子だけど、
すぐXLR端子へ交換可能な仕様。番号からバージョン「2」のデモ機か??

cello AUDIO PALETTE|中古パレット
ちなみにリアパネルセンターの「MONITOR」は当時のオプションで通常は機能しない。
同じように下の写真の向かって左から2番目の嵌め殺しダイヤルノブもオプションとなる。
向かって一番左がメインボリュームで2連の固定抵抗切り替え式となる。
一番右側の2個が左右のインプットゲインボリュームでこちらも固定抵抗切替式なので、
巻き線抵抗VRのような簡易な形態ではない。どちらの方式が良いかは全体のまとめ方でも変わる。

cello AUDIO PALETTE|オーバーホール整備済
パレットの筐体内には7層の基板からなる。厳密に言えば各回路でセパレート基板を
多用しているため基板の枚数はもっと!!非常に贅沢なモノ。

cello AUDIO PALETTEの交換部品
このcello AUDIO PALETTEの消耗・劣化部品は上記。国産パーツでメンテされた部品も交換。
マスターパワーサプライ電源部や本体電源部などの消耗コンデンサも交換。
電源部にコンデンサはパコパコした感じで電解液が抜けた状態なので刷新。

cello AUDIO PALETTE|劣化したフィルムコンデンサ
また最近はこの個体だけではなくcello AUDIO PALETTEのほとんどの個体で進んでいるのが
上の写真のパラメトリックイコライザーアンプ部に使用されているフィルムコンデンサの劣化。
自分のはこうじゃない!という人もいらっしゃるかもしれないが、
1990年位から30年通常に使用していたなら間違いなく劣化が進んでいて例外はない(^^;;)
電子部品は嘘がヘタなので、、経過した時間や使用頻度によって平等に劣化していく。
(極端に使われていないモノはこの限りではないが、使っていない個体の多くは生気がないことが多い)
新品交換後は劣化がなく綺麗な内部!

cello AUDIO PALETTE|イコライザー基板 透明アクリルパネル装着
ゴールデンウィーク明け頃から販売&オーバーホール整備のご依頼で整備したパレットは
MIVモデルなど映っていない個体も合わせると8台ほど。。
いずれも個性があり内部の細かな部品がちがうが、その意図はよくわかる。
現在販売中のcello AUDIO PALETTEも唯一の個体なので、
ご興味がある方はメールください♪

cello AUDIO PALETTE|細かく仕様や部品が異なる
せっかくなので、Mark Levinson氏がディレクションした、ARのイコライザー。
珍しいAcoustic Research Model 6 のオーバーホール整備のご依頼

Acoustic Research Model 6 とcello AUDIO PALETTE
ARと言えばcello スピーカーの初期ユニットだったスピーカーメーカー。
古くはMiles Davisがニューヨークの自宅で使っていたのが前身でもあるAR3というブックシェルフ。

Acoustic Research AR3の後継機AR303a
当時、スピーカー専門メーカーだったAcoustic Research limitedから、
90年代半ばにプリアンプやパワーアンプ、パラメトリックイコライザーが販売されたのは
かなり意外な印象だった記憶がある。たしかMark Levinson氏がディレクションしたシリーズのはず。
さて、Acoustic Research Model 6の中身に興味津々!!

Acoustic Research Model 6
こちらも基本的にはパラメトリックイコライザー。
写真の個体上部の回路がイコライザーアンプ。ボリュームは巻線抵抗。信号増幅はオペアンプとなる。
cello AUDIO PALETTEのような左右CH独立のディスクリートバランス回路ではない。

Acoustic Research limited spectral equalizer |イコライザー部回路
左側に電源部で、、このSPRAGUEコンデンサの外被がパカパカ・・・
製造から28年程なので電解液がかなり揮発している感じでしょう。
出力アンプ回路、入力回路となる構成。とてもコスパが良さそうでシンプル。。。
このAR所有のお客様はcello AUDIO PALETTEも所有。。
こうしたパラメトリックイコライザーはシンプルな単一ソース用のプリアンプとしても
使用可能なのでボリュームが重要。
で、下の写真がAcoustic Research Model 6 のボリューム部。
シンプルです。

Acoustic Research Model 6 |ボリューム
一方、cello AUDIO PALETTEのメインボリューム部。

cello AUDIO PALETTE|分解整備済みのメインボリューム部
さらにこれに出力アンプが加わる……左ブロック6枚のセパレート基板から成る。
おそろしく贅沢。一般のハイエンドプリアンプよりも贅沢・・・

cello AUDIO PALETTE|出力回路|左側基板パート
物凄い物量で微弱な音楽信号をリアルな彫刻のようにフォルムしていくcello AUDIO PALETTEは
今でも凄く、、、特に音楽好きにとっては溜まらないサウンドになる。
電子パーツマニアにとっても楽しいw
その昔、cello AUDIO PALETTEが登場した時、海外ではパワフルでエナジーに満ちた
イコライザーと言う評価で著名なエンジニアやレーベルが採用した。
その中にはBLUE NOTEのエンジニアも居た。

cello AUDIO PALETTEの別筐体電源
一方、日本国内では、繊細な音云々という、見当違いの評価もあったりw
そもそも、パレットの回路やマスターパワーサプライ電源の余裕度から繊細な~
というイメージから割と遠く、OH整備後のパレットの全てはアメリカ本国のレビュー通り
彫りが深いサウンドステージにエネルギッシュで厚みがあるサウンドがベースになっていると思う。
正しいコンディションの製品が表現しているサウンドが理解できると
自ずと製作者の意図が写したようにわかってくる気がする。
■cello AUDIO PALETTE 定価¥3,980,000. 【2022.7 オーバーホール整備済、アクリル天板パネル付属】外観:-A 動作保証:6か月
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