【USED】Mark Levinson No.26L-BAL PREAMP Overhaul
マークレビンソンNo.26L(バランス)
プリアンプのオーバーホール整備。
【中古】マークレビンソンNo.26L(バランス)のオーバーホール整備
1980年代から90年代後半頃までのマークレビンソン・プリアンプのフラグシップとして
かなりの年数に渡り活躍しました。今でもJAZZやロックが好きな方には人気ですね。
その秘訣は程よいダルさとグルーヴ感でしょうか(発売当時はバリバリのハイエンドプリでした)・・・・
今だとあんまり神経質にならずに音楽が楽しめて程よいクオリティ感があるプリアンプ。
しかし、その中身は、90年代ハイエンドプリアンプの定石的なパーツからなるプリアンプと言えます。
今回は消耗したコンデンサを中心にメインボリュームの分解整備やハンダクラッシュの整備など。。
入荷当時に動作確認を行った後は即オーバーホール整備へ。
理由は1980年代後半ぐらいにcelloやマークレビンソン、などに使用されたSPRAGUEの小さなコンデンサの
ほとんどが電解液の液漏れや破裂・破損があるからです。下記の写真のような状態はこの個体に限りません。
レビンソンのプリアンプの取扱説明書には「メイン電源を落とさないように」などの記載があります。
しかし、最近の日本の夏場の環境では聴かない時は電源OFFを行うか、エアコンを常時ONか、
静音ファンを回すかして筐体内の発熱を取りのぞく事が必須です。
試しに夏場の夜、エアコンを止めたラック内にあるプリアンプ筐体、電源ユニットを触ってみてください。
想像以上に熱いはずです。マークレビンソンの生産地の米コネチカット州は
もともと湿度30%、夏場でも28度ほどなので日本ではかつての北海道ぐらいでしょうか。
今回の個体は100個以上のパーツを交換しました。ほぼ新品と同様の性能が出ていると思います。
メインボリュームはPenny & Giles|ペニー&ジャイルズ製です。
趣味のクルマの世界では80~90年代を代表するスポーツカーの価格が軒並み新車価格の数倍~10倍など
になってしまっていますがオーデフィオの世界はまだ平和です・・・
当時レビンソンNo.26Lのバランスボード付きが137万円ほどでしたが、これだけのプリアンプが現代では
40万円ぐらいで購入できるのは凄くラッキーなコトかと思います。
電子パーツはある意味で80~90年代が贅沢で最高の性能で生産体制がグローバル化するに従い効率化や
パーツの小型・軽量化が進められてきたと思われる経緯があります。
現在、こうしたヴィンテージハイエンド機を鳴らされている方は大切にご使用されてください!
・・・音よりもとくに発熱には神経質であってください。
そしてなによりも音楽を楽しく、ウレしく聴かれてください^^