90年代のCDトランスポート 中古 WADIA WT2000s フルレストア整備

90年代のCDトランスポート

中古WADIA WT2000s

フルレストア整備

【中古】WADIA WT2000S CDトランスポート

【中古】WADIA WT2000S CDトランスポート

Wadia WT2000s

今回フルレストアしたWADIA WT2000s(ワディア)はWT2000からドライブメカをグレードUPした「S」モデル。ターンテーブル素材を真鍮&アルミのハイブリッド版。CDディスクを回すスピンドル系は6mm径!

CDトランスポートWT2000S(ワディア)のサウンド

発売当時のステレオサウンド誌 井上卓也氏のレビューによればサウンドの密度感や温度感、エネルギー感が相当にあるモデルとのこと。国産だとエソテリックP2Sにあたると思われますが、比較試聴されたようです。

今回も聴いてみると音の密度感の充実ぶりはコストがかかったトランスポートであることがわかります。

WADIA2000システム

WADIA2000システム

WADIA WT2000SはCDソース機器なので左右CHの特性をきっちり合せたリファレンスとしても使用できるようレストア調整しました。

WADIA WT2000Sの整備

電源部が別筺体なので贅沢なコンストラクションです。トレイ部がネクステイル仕上げでどの個体もヤレが酷い状態になってますので再塗装します。ピックアップレンズはSONY製のKS151Aです。

WT2000_作業中写真

WT2000のCDトレイ。新品同様です

WT2000SのCDトレイ。新品同様です。

こうしたピックアップにはヴァージョンがあります。レーザーダイオードの修理の再にSTUDERなどのPHILIPS系もそうですが制御基板とピックアップのバージョンが変わってしまっている個体も多々ありますのお気をつけてください。メイン基板、制御基板、ピックアップなどのバージョンは合せないと将来的な不具合や本来の機能や性能が失われる可能性があります。

WT2000のピックップ部分

WT2000sのピックップ部分

WT2000Sの制御基板のレストア

WT2000Sの制御基板のレストア

WT2000Sの制御基板のレストア

WT2000Sの制御基板のレストア中の写真

WT2000Sの1KHz左右CH正弦波の正常波形。

WT2000Sの1KHz左右CH正弦波の正常波形。

WT2000Sレストア後のスペック点検

WT2000Sレストア後のスペック点検

レストア後の計測結果も充分良いものです。左右CHの歪なども揃った個体となりました。

90年代デジタルオーディオの叡智

現在はデジタル系の優秀なエンジニアは残念ながらオーディオ業界にはまったく来ません。当然、AI開発やIT系、GAFAへ行きます。

WADIA WT2000Sなどが誕生した当時の90年代ハイエンドオーディオ・デジタル機器に携わるエンジニアは現代とは比較にならない多くの人材が活躍していました。WADIAのDSPなどのコンピュータ演算処理技術はレーダー技術や現在でいうところのAI、シミュレーション技術者達の智慧が民間コンシューマ機器へ投影されています。それは現代機と当時のWADIAなどのD/A機の基板を見るとよくわかります。

20年以上経た今なおソリッドで凝縮した魅力を放つCDトランスポート「WT2000S」。

【中古】WADIA WT2000S CDトランスポート

【中古】WADIA WT2000S CDトランスポート

WADIA初期のCDトランスポート

WADIA初期のCDトランスポート

【中古】WADIA WT2000S CDトランスポート

【中古】WADIA WT2000S CDトランスポート・レストア機

■WADIA WT2000S 正規品 定価¥810,000.  販売価格¥368,000.   代理店修理、当社フルレストア整備 動作保証10か月