中古 JBL Everest DD55000 エベレスト ジム・ランの香り

JBL DD55000 Everest

ヴィンテージ ジム・ランにほど近い、

80年代 JBLフラグシップ・スピーカー。

中古 JBL DD55000 エベレスト。LINN CD12、FM ACOUSTICS FM245、Marklevinson No.27Lフルレストア機で試聴

個人的に鳴らしてきたJBLスピーカーの中でも印象深いモデルが高さ1420㎜のJBLエヴェレスト DD55000。
まず搬入した際のサイズ感や巨人が彫刻刀を振りかざしたような立体的な造形と立体的な表現力。

当時は思慮不足からドライバーを2インチスロートのドライバー(JBL375、2420やGAUSS HF4000、EV)への換装や2405アルニコトゥイーター、JBL 075への変更、挙句の果てにはウーファーをTAD TL1601Aへ変更………..

最終的には純正へ戻しました。たしかに10cmダイアフラムのドライバーにすれば中音域が太く厚くなりました。が、リアバッフルを外す事になり剛性不足な感じになる事とドライバーが重過ぎ。。2405アルニコ版にすると滑らかになりました。が、歪スレスレの独特なあの音の気配がなくなります。

JBL project EVEREST DD55000 ミントコンディション

JBLのコンシューマ・フラグシップの源流。

・・・気がつくとどんどん元に戻し、結局のところ純正となりましたがこの経験は貴重でした。
1940年代のJBLのヴィンテージ・コンシューマスピーカーは本来1インチドライバーが標準。例えば、Hartsfieldより古い「D1001システム」は130A×2発に175DLHという構成。JBL代表がジム・ランから、W.トーマスとなり、家庭のフラグシップにもブランドイメージ形成という観点から当時、最高峰の2インチスロート・ドライバーを!となりました。初期オリンパスも本来はS7(ブルーユニット)構成です。
でも、純正に戻す事を前提に、遊ぶつもりなら375や475なども面白いはず!火傷する程熱いサウンド!

LINN CD12&FM Acoustics FM245 パワーアンプはMark Levinson No.27Lフルレストア機

実は今回もお客様に2425ドライバーを375や2450などへ換装したバージョンも聴いて頂こうと思っていましたが、組み合わせる上流機によって充分。そのバランスは現代のフラグシップとは異なる鮮やかさと『一体感』で空間に音楽を描きます!厚く広い音場にピンポイントで音像が彫り出されるサウンドはDD55000の特徴でしょうか。

そして、DD55000がヴィンテージJBLを彷彿とさせるサウンドの要因は150-4Hのグルーヴ感!重い音ではなく軽く弾みつつ重さも感じます。150-4Cを搭載するJBL Hartsfieldとはことなりますし、LE15Aの重いドスが効く低音ともちがうヴィンテージ・ジムランの世界と現代JBLのシンクロした高い次元のサウンド。DD55000のクロスオーバーを少し高くし、ウーファー位置が高い事も熟慮された結果でしょう!

JBL DD55000の独特な音場。

DD55000のサウンドの特徴は音場にもあります。
ミッドレンジホーンが2346-1(ディファインド・カバーレンジ・ホーン)という、独自の放射パターンのホーン。元はプロ用です。これまで3本以上の高域ホーンが必要な場所を2346が1本でカバーする驚異的なホーン!後のS9500やDD66000などより革新性があったと言えます。またトゥイーターのJBL2405はブロードな指向性で、水平指向性(ワイド)は16KHzでたった30゜です。周波数が高くなるに従い狭くなります。設計者は2405のレイアウトがひじょうに重要であったと語っていました。

中古 JBL DD55000 1985年来日時のMiles Davis EAST LIVE

要はミッドレンジのサウンドステージ、カバーレンジを広く『均一』にとり、2405でビシッと決めるため、ピンポイントで音像をフォーカスさせます。この辺りがこれ以降のフラグシップ機とことなる点であり、インテリジェンスを感じさせるコンセプトででもありました。

Bill Evans&Miles Davisの晩期Live盤はDD55000で聴く。

あくまで個人的な趣味(笑)ですが、80年代のMiles Davisや晩年期のBill EvansはDD55000が一番似合います!
シンディ・ローパーの「Time after time」はマイルスが『これからの時代のスタンダードになる』と言い、晩年期によく演奏していました。なぜ、この曲を演奏するのか?という問いに『メロディが良いからだ』と。シンプルですが、Mils Davisを知る上でも重要な答えだと思います。

たしか日本で2度この曲を演奏していますが、10代の頃イーストのLIVEで「Time after time」を聴いた時、彼が何者であるかを”一音”の音だけで伝えてきました。超絶な運指やロングトーンや煌めくハイトーンではなく…………。おそらく聴衆の多くは圧倒されたと思います。後にも先にも「一音」で圧倒されたアーティストはMiles Davisだけ。

STUDER D731とMark levinson ML7

JBL DD55000の間にセットしたキャンバスは、1985年の来日LIVEで内山繁氏がステージで撮影・制作したオリジナル写真キャンバス(高さ200cm)をセットしました。たまたま僕は遠い客席でこの瞬間のMiles Davisを聴いていました。2メートルを超えるオリジナル版はN.Y.と東京に数枚しかないと思います。

スピーカーで聴くMiles Davis晩年期の演奏に漂う、強烈な孤独と、豪華絢爛なエレクトリック&ビートを鳴らす事はやっかいです。どこでも万遍に光が当たっては興醒めですし、マーカス・ミラーのベースが跳ねないものもNG。浮遊感あるシンセが空間上下左右を広げるサウンドが伝わらないとこれまたNG。ミュートtpが和音から逸脱する音やピッチの揺らぎ、アウトする音をダサくするのはもってのほか!
他にもオープンでも寂びた音とかツルッとさせては台無し……。

『Kind of Blue』のモーダルとハードバップの対位を浮き彫りにする事は十八番です^^

トランペットで吹くシンプルなフレーズで聴かせる事は難しい!!演奏した事がある方はご理解頂けるかと思います。同じ様にシンプルなフレーズをつまらなく、ノッペリさせるシステムではMilesの強烈な孤独の淵を感じる事は難しいかもしれません。JBL DD55000はこの辺りの微妙なラインをとても巧妙にやってくれます。重くなく、明るすぎず。ベタ足すぎず。Bill EvansのRiversidのモーダル4部作や晩年期の逸脱スレスレの疾走感ある演奏もハマります。最近の録音・制作シーンで注目されているヴィンテージ機材を使用したドープなソースもクールにキマります。

80年代晩期のMiles DavisやBill Evansが鳴り切れば、それ以降のKurt RosenwinkelやE.S.T.、Robert Grasper達のコンテンポラリーもイケるはずです。そして、Black musicを牽引してきたD’Angeloも!JAZZばかりとなりましたが、セットする機器、たとえばNAGRAだと和音が綺麗に紡いでくれ、重なるハーモニーの機微を今に伝えてくれるスピーカー。

FM Acoustics FM245 & PHLIPS LHH2000

 

アンプはGAS THOEBE&AMPZILLAという奥の手もありますね。。

GAS AMPZILLA  COUNTER POINTはVITAVOX CN191

【ご成約  ありがとうございました】

JBL EVEREST DD55000 概要【1985年】

方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・フロア型
使用ユニット 低域用:38cmコーン型(150-4H) 中域用:ホーン型(2425H+2346-1) 高域用:ホーン型(2405H)
インピーダンス 8Ω
音圧レベル 100dB SPL(1W/1m)
許容入力 250W
クロスオーバー周波数 850Hz(12dB/oct)、7.5kHz(12dB/oct)
外形寸法 幅920×高さ1,410×奥行510mm
重量 145kg


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