Mark Levinson No.32Lのオーバーホール整備LOG
ユーザ様からご依頼のマークレビンソンNo.32Lの整備。
Mark Levinson No.32Lのオーバーホール整備。
マークレビンソンのフラグシップ・プリアンプとして1999年に登場。
国内への本格導入は2000年頃。No.32の以前はNo.26やNo.38シリーズなどが15年ほど続いたと記憶。
No.32Lが登場した時のインパクトは相当で世界のハイエンドコントロールアンプの
リファレンススタンダードにもなっていた時代があった。
現在でも当時の魅力は色褪せてなくて、一時、No.52LとNo.32Lが入荷し、複数のお客様達と
じっくり聴き比べた結果は製造年代や設計回路によるクオリティ差を感じる方は居なくて、
個性のちがいやキャラクターを指摘する方が多かった…..No.52は洗練されていた。
サウンドへの熱気や内に孕むエネルギーのようなものはNo.32にあったように思うが、
これがキャラクターなのかもしれないし、時代背景や設計者たちのコンセプトのちがいだろうと思う。
No.32Lの個性は作り過ぎた個性ではなく、あくまで音楽に尽くす…………
・・・個人的に気になっていたのはNo.32Lの個体毎の僅かな音の違い。。。
マークレヴィンソン No.32L………個体による音色の差異は気のせいだろうか?
Mark Levinson No.32Lで気になることは個体ごとの差異だ。
AudioDripperのお客様にNo.32Lを4台購入されたお客様がいらっしゃる。
理由は”音のちがい”から・・・・電源を2時間以上入れた個体同士でも
20秒ほど聴いて差異を感じとられる。確かに温度感やスケール感、音場感などが
異なって聴こえることが確かにあった。
No.32Lは各基板がセパレート化されかなりの密閉性がある。
という事はよく書いているが、消耗部品の状況による影響が音に出る。
最近ではオーバーホール時に約50~70個ほどのコンデンサの交換が当たり前になりつつある。
・・・・年代毎に使用されるコンデンサの違いがある。
ここに挙げた3台のNo.32Lの各基板に使用されていたコンデンサは異なっていた。
同じモデルでもマイナーチェンジや使用部品の変更はある事なので珍しくないが、
こうした部品設定や個体毎の状態が影響しているのだろう。
下記の個体のようにボリュームICの状態・・・もあるかも。。
(左右で32個・片チャンネルあたり16個使用)
No.32Lの電源事情。
過去、Mark Levinsonプリアンプのメイン電源スイッチは”ない”か、電源ユニットに設けているか、
本体リアパネルに設定しているかのいずれかだと記憶しているが、
No.32Lのメイン電源スイッチはフロントパネル設けている。
その理由は聴き終わったら電源OFFにしても良いですよ(もしくは、切ってください)、
という事でしょう。確かに長時間電源を入れていた方が音の良さを感じる場合も多々あるが、
その分消耗が激しくなる事とバーターとなる。
下の写真はNo.32Lの消費電力状況で、スタンバイ状態で約43Wもの消費電力となる。
これが密閉された筐体で24時間も入れっぱなしだと
小さなコンデンサを中心に消耗劣化が進むのは明らかだろう。表面温度の影響をより受けるからだ、。
ちなみに音が出る状態では約46W。スタンバイ時の消費電力は意外や大きいのだ。
常時電源ONで6月~10月の暑い期間、ラック内へ入れたりしていると湿度&温度の上下で
電子部品にとっては厳しい状態になることだろう。
先日のページでも書いたが、コンデンサの表面温度が消耗劣化のポイントとなり、
消耗シミュレーションでは気温が10度高くなると2倍のスピードで劣化する計算となる。
Mark Levinson No.32Lは常時電源ONで使用されている方も多いので
個体差がある大きな原因だろうと思う。
差異は極端に言うと、暗い、元気がない、覇気がない、普通、筋肉質、
知力&体力漲るなど数パターンの印象に分かれる気がする。
このあたりは聴かれる音楽によって微妙に合う合わないが出てくるかもしれない。
総じてオーバーホール整備時に消耗劣化したコンデンサを交換すると、
暗いから精度高くエネルギッシュに甦ったという感想がが多い。
今回、オーバーホールをご依頼頂いた個体は約20年間 24時間常時電源の個体。
ご依頼頂いたNo.32Lは日本国内で普通なのかもしれないが、機器的には厳しい状況で
20年ほど使用されてきた32Lらしい。
消耗した部品は約72個のアルミ電解コンデンサの交換と可変抵抗器の交換、
気になる症状として伺ったのは左右音圧差をご指摘頂いていたがこれは問題なくOK。
No.32Lの左右音圧差について・・・最悪はボリュームICを32個全て交換となる。
代理店ではボリューム基板ユニットとなるが、既に本国メーカーにもない。
なので、ICを交換していくことになり、かなりの費用となるがこの個体は問題なし!
他は各基板の僅かな補修・整備、で済んだ。
過去にオーバーホール整備した個体の中には電解液が漏れて基板上で炭化していたりしたので、
オーナー様やこれから購入をお考えの方は気にされてください。
Mark Levinson No.32Lのサウンド。
Mark Levinson No.32Lのサウンドは今でも魅力あるもので、音楽の暗さや魂の叫び、
オーケストラの壮大な立体的なサウンドスケープなど充分に聴かせてくれる。
なんと言ってもやはり深夜に小さな音で聴いても、音楽が痩せずにその時代背景や
気配を感じさせてくれる錯覚を覚えるのは稀だ。
No.32Lはオーディオで音楽を聴く愉しみを革新的に知っている人の仕業のようにも感じる。
年間数十台のプリアンプをオーバーホール整備や販売させて頂くなかで、
Mark Levinson No.32Lは1990年代以降のプリアンプの中でも不思議といつも魅力を感じる。
レビンソンブランドの中でも、OLDレビンソンのMark Levinson LNP2LやML6と並ぶ
コントロールアンプだと思う。
ちなみに、現在販売しているMark Levinson No.32Lもそのままで聴いて頂き、
後にオーバーホール整備することで2度楽しめることができる!
■Mark Levinson No.32L 正規品 Oneowner 最終OS版 定価¥3,200,000. 販売価格¥1,248,000.(税込) 動作保証:6か月 元箱カートン・外観整備(+A) 別途フルオーバーホール整備も可能です。
レビンソンのリファレンスプリアンプ、Mark Levinson No.32L(ワンオーナー)のご案内。外観は仕上整備を行いましたので美しい状態で+A状態です。現在、甲府ルームでデモ用プリアンプとしてセットしています。別途フルオーバーホール整備も行います。
サウンドはリファレンスプリアンプにふさわしい品格とエネルギー感が備わるプリアンプで、音楽のダークな表現も巧いプリアンプでしょうか。
リア面の状況も丁寧に扱われた個体であることがわかります。オペレーションシステムは最終製造期のOSバージョンとなります。
PHONOアンプは純正内臓よりお好きなフォノイコライザーをおすすめします。
電源部とも美しい状態です。外観を気にされる方はご確認ください。
付属品は元箱カートン(2ケ)、リモコン、DCケーブル、ACケーブル、手袋、工具類、取扱説明書が付属します。
最終OSバージョンとなります。
Mark Levinson No.32Lは古いソースや過去の音楽家よりも、同時代を生きる2000年代以降の音楽や今の空気感を表現しようとしている演奏家のソースが似合っているなと感じます。
オーバーホール整備は国内で一番レビンソンアンプ整備に精通した方が担当します。ワンオーナー品で外観も美しく、肝心な電子部品などの整備も可能ですのでしっかりしたMark Levinson No.32Lをお探しの方におすすめです。
付属品:元箱カートン(2ケ)、リモコン、DCケーブル、ACケーブル、手袋、工具類、取扱説明書(オーバーホール整備をされたお客様には整備記録簿(1年保証)と交換済部品が付属します)
買取のご案内
■cello オーディオシステムの買取価格
●cello AUDIO PALETTE | オーディオパレット買取価格¥1,300,000~
●cello AUDIO PALETTE MIV | オーディオパレット買取価格¥1,550,000~
●cello AUDIO SUITE プリアンプ 買取価格¥1,300,000~(Pモジュール4つ)
当社ご購入品¥1,500,000以上
●cello Encore(PHONO付) プリアンプ 買取価格¥400,000~
●cello Encore 1MΩ (PHONO付)プリアンプ 買取価格¥400,000~
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●cello R-DAC DAコンバーター 買取価格¥450,000~
●cello Performance パワーアンプ 買取価格¥1,200,000~
●cello Performance 2パワーアンプ 買取価格¥1,300,000~
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傷が多い汚いモノは買取しませんが、丁寧に扱われたものはわかりますので買取価格へ反映します。
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●ML-6 ¥620,000.~ ML6Lも同様
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●JC-2 ¥270,000.~
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●ML-7L ¥320,000.~
●No.26SL ¥380,000.~
●No.26L(BAL) ¥300,000.~
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●No.380SL ¥220,000.~
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No.31.5L ¥400,000. No.31L ¥320,000.
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