TOKYO Super Highend-field  お客様納品事例

お客様ご納品・オーディオルーム

TOKYO SUPER Highend-field

首都高を眼下に、底知れない可能性と洗練の極みを秘めたスーパー・サウンド!

Piega master line sourceとメトロノームCDトランスポート

Piega master line sourceとメトロノームCDトランスポート

先日、Mark Levinson No.31.5Lをご納品させて頂いたお客様のリスニングルームの一部。

40畳ほどあるリスニングルームの一面に設置された、

オーディオシステムは上質なシルクを思わせる様な統一感ある佇まいでした。

ブラックレザーのイタリアB&B?ソファとのコントラストがいかしたオーディオルーム。

 

古くて最先端の、Piega master line source。

ハイエンドスピーカー Piega master line source

メイン・スピーカーは日本国内1セットしかないPiega master line source。高さが180cmほどのラインソース・システム。4本のモジュールが屹立します。デザインテイストから圧迫感やこれ見よがしな存在感はありません。

70年代~80年代の米国ハイエンド・オーディオシーンから現在まで続くハイエンドスピーカー定番のラインソースシステムです。日本国内では廃れたと思いがちですが、ヨーロッパやアメリカでは今もハイエンド・ファイルの間では人気があり、各社フラッグシップが多数存在します。実は現在でもハイエンドの主流の一翼と言えます。日本国内では住宅事情などから代理店での取り扱い量が減っただけで、点音源スピーカーとはちがう世界は今でも健在。世界では軍事航空規格のアルミを多用したスピーカーが流行っているわけではないんですね。4,50畳ほどのスペースが確保できるなら本領が発揮されます。ニアリスニングでも使い方で追い込めます。

5,6年前になりますが、infinty IRS βという4本からなるラインソース・スピーカーを鳴らしていました(infinityとPiegaとではカカクは10倍ほどちがいます^^)。当時はJEFF ROWLAND mode8やKRELLのマルチアンプで鳴らしていました。サウンドの奥行きは壁を突き抜け気味悪い程出ました。ラインソーススピーカーはハイエンドのスピーカーある種の定番です。

現代のPiega master line source(定価2,300万円)はひじょうに広く音場が提示されるスピーカーで、聴感上のS/Nが恐ろしく高く、すっとグランドピアノほぼ原寸大のプレゼンスがさらっと鳴ってました。さらにピアノが置いてある床鳴りまでナチュラルに無理なく表現。クールな出で立ちと相反するナチュラル・クレイジーなサウンド。あくまで自然で肩の力が抜けきったサウンドなので恐ろしさもあります。

Behold BPA68×2台

Behold BPA68×2台

パワーアンプはBehold BPA68×2台。ウーファー部はPiega master line sourceのサーボアンプで鳴るのでしょうね。Behold BPA68はDAC内蔵でパワー段までデジタル信号のまま送る事になります。

IMG_20170503_145100

トランスポートはMetronome Technologie Kalistaをご使用。以前はDCSのフルシステムでしたでしょうか。ラインナップ的にはスーパー・ハイエンド・システムでレーザーダイオードから救いあげた音楽信号はスピーカーから解放されるまで落ちる事はないシステム。サウンドの成否は部屋とスピーカーの関係性だけとなります。部屋とスピーカーがうまく折り合えがつけばどんんなソースでも原寸大で再現される事でしょう。

IMG_20170503_145136


2010年以降のハイエンドシステムの中でのMark Levinson No.31.5L

90年代のハイエンドトランスポートのNo.31.5LのドライブメカはCD12インダストリアル。Metronome KalistaのドライブメカはCD12プロフェッショナルでいずれもオランダPHILIPS社製のドライブメカ。ドライブメカはそのまま使わずメーカー独自のノウハウが込められた仕様となっています。

Mark Levinson No.31.5L Reference CD

Mark Levinson No.31.5L Reference CD

No.31.5Lトランスポートを接続し、サウンドが鳴った瞬間からお客様は喜ばれましたが、じっくり聴き込めば年代なりの差が出てくる事でしょう。音色の肌触り、温度感はNo.31.5Lの良さでもあります。音像の描き方も演者の音楽力を感じさせるプレゼンスがあります。個体はいずれ整備する必要があるでしょう。

90年代後半のマドリガル・デジタルチームは錚々たるメンバーで彼らによるサウンド構築力は、昨今のハイエンドブランドには真似できない分厚い層でした。

IMG_20170503_145505

40畳ほどのスペースの一部に設置されたシステム

お客様のリスニングルームにはかわいいキャラクターも4匹いて、B&B?などのソファがばっちり決まって居心地が良く、予定より長居してしまいましたが…….ナチュラルで底深いサウンドが印象的なリスニングルーム。

Mark Levinson No.31.5L Reference CD トランスポート

Mark Levinson No.31.5L Reference CD トランスポート

シルバーシルクの世界に漆黒のNo.31,5L。
Piega master line sourceとは対極のダイナミズムと魂に攻め込んで来るシステムも一興でしょう!なにせオーディオという趣味はバラエティに富んでますから、宇宙よろしく誘惑星がたくさんあって困りますネ。


Audio Dripper COO 清田亮一