cello ENCORE 1MΩ LINE MK2の
オーバーホール整備
アンコールプリアンプシリーズの最終版のオーバーホール整備
cello ENCORE 1MΩ LINE MK2プリアンプ
整備前でも通常のUSEDアンコールプリアンプとして充分に活用できましたが、お客様のご要望でオーバーホール整備を行いました。入荷するかなりの台数をリフレッシュ整備やオーバーホール整備をおこなったcello ENCORE プリアンプシリーズ。つい最近入荷したMK2も来週から整備に入る予定です。
上記は整備前のメイン基板の一部です。部品が国産へと変わっているので過去に修理が行われています(丁寧な作業です)。下記はVishay/Roederstein製に交換したところ。基板の状態も比較的良い個体です。
下記はメインボリュームを分解・洗浄整備をして、再組上げします。この組み上げ方にもコツが必要です。左右独立した基板に抵抗が付いてます。
メインボリュームはcello AUDIO SUITEやcello AUDIO PALETTEとも同様です。
圧巻はこのcello ENCORE 1MΩ LINE MK2でもエルンストレーダーシュタイン(EROドイツ製)のメタライズド・ポリプロピレンコンデンサが大量に使用されています。この時代のものはドイツ製で劣化がほとんどないパーツです。現在ではVishay製になります。現代のハイエンド機でも多数使用されているパーツです。
当時のEROのMKPとMKCは中音域に厚みがあり艶やかさに特徴があります。チェロ・サウンドを支える一要素ですね。celloやレビンソンアンプのオーバーホール整備でもこのパーツを交換する事はほぼありません。ML7Lなども同様です。MLAS ML6時代のフィルムコンデンサもEROだったと記憶しています。
下記は電源部です。ブロックコンデンサー4本を交換。さらに劣化・割れやすいフィルターコンデンサーも交換しました。
これからもながく楽しめるcello ENCORE 1MΩ LINE MK2になったと思います。将来的にはFischer端子ケーブルで鳴らされてください。