Mark Levinson LNP-2L プリアンプの
オーバーホール整備。

Mark Levinson LNP-2L レビンソンプリアンプ|オーバーホール整備
今回オーバーホール整備を行ったMark Levinson LNP-2L(マークレビンソンLNP2L)は
初期から中期へ変わる間の個体でLEMO&XLR端子。
最初期はRichard S. BurwenモジュールなどのLNP2でしょうか。
このLNP2LのモジュールはMLASオリジナルのLD2連番で、全モジュールをチェック。
が、、一部、NGモジュールがあったため劣化したオペアンプ&ICを交換。
モジュールケースなどはオリジナルLD2純正のまま。劣化部品は上の写真の手前の部品。
コンデンサ類は全て電源ユニットの劣化部品です。他のLNP2L同様に熱劣化が激しいかな…..

Mark Levinson LNP-2Lプリアンプ|オーバーホール整備(マークレビンソンLNP2L)
電源部のコンデンサは純正のままで性能は3割も出ていたかどうか・・・
SPRAGUE製コンデンサの製造メーカー保証期間は20年以上前に切れています。。
ブレーカーSWも純正新品へ交換します。

Mark Levinson LNP-2Lプリアンプ|オーバーホール整備
メイン基板パターン裏面は新品同様です♪ ちなみに電源部はPLS153なのでコネクターは中期用4P。

Mark Levinson LNP-2Lプリアンプ|オーバーホール整備

Mark Levinson LNP-2L|基板裏側
スペクトロール製2連ボリュームとゲイン調整分3個をすべて分解整備しました。いずれもスペクトロール製です。
当時は医療用や軍事・航空機用、測定器用の可変抵抗器ですね。
今でも分解して組み上げると新品同様になります。
Mark Levinson LNP-2Lの人気の秘密は正しい整備をすると半永久的に楽しめるところにあるかもしれません。

cello EncoreとMark Levinson LNP-2Lのオーバーホール整備
cello Encoreも似た部品を使用していますね。cello SUITEなども似てますね。同じ部品もあります。
ディレクターが同じマークレビンソン氏だから当たり前とはそうですが・・・
設計思想はある意味似てますがかなりちがいます。
LNP2Lは・・・この3年で20台以上見てますが、電源部など消耗していないLNP2Lは一台もありませんでした。
celloはおそらく100台ぐらいでしょうか、、、こちらも同様で状態はもっと悪いです(詳細略)。。
わりと重要な部品が30年前そのままだから劣化しまくり…..というのがあまりに多いです。。
部品はオリジナルのケースでも計測するとゼロ・・・もしくは電解液が漏れきっているのもそのまま・・・
オーディオはちょっと特殊なんですかねw

スペクトロールボリュームの分解整備|Mark Levinson LNP-2L
端子類の酸化被膜も綺麗にとっています。ほぼ新品同様です。

端子類の微粒子研磨クリーニング|Mark Levinson LNP-2L
オリジナルウッドケースの欠けなどを埋め仕上げました。かなり綺麗な状態かと思います。

フロントパネル&ウッドケースのレストア|Mark Levinson LNP-2L

ノブ 類の微粒子研磨クリーニング|Mark Levinson LNP-2L
外装と内部、劣化電子部品を交換してほぼ新品同様のMark Levinson LNP-2Lに
なったと思います(測定結果はOKです)。
Mark Levinson LNP-2のデビュー当時、一番最初のユーザーは
オーディオ評論家の岡俊雄氏でした。
後にQUAD ESLなどを合わせておられたと思いますが、
素晴らしいサウンドだったのだろうと思いますね。
Audio Dripper 甲府ANNEXでお客さまが一番驚かれたたスピーカーは
じつはQUAD ESL63PROでした。箱がない伸びやかなサウンドは出色でした。
LNP-2の最初のレビューは面白いもので他の方達は辛辣なものでしたが、
年々その評価が変わっていきましたねw

Mark Levinson LNP-2Lプリアンプ|オーバーホール整備
2021年の今、しっかり整備されたMark Levinson LNP-2Lはフォルム含めて
トップランナーの一台だと思います。
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