PHILIPS LHH2000の
CDM1ドライブメカから、
新品CDM0への換装。
すべての作業は終わっていて、お客さまのヒアリングも無事に済みました。
フィリップス LHH2000 CDM1を保有している方なので厳しいチェック。。
著名なエンジニアの方も絶賛されたLHH2000 「不思議な魅力がある……….音楽が音楽だよ」
順をおってざっくりですが経過を記載いたします。
PHILIPS LHH2000 NEW CDM-0
新品PHILIPS CDM0はオランダから輸入したもので新品!Audio Dripper で入手して半年ほどどうやって活かそうかと考えていたCDM0。過去にLHH2000へ換装しようと試みましたが制御が上手くいかなくあえなく断念。今回はロジックICや動作品のLHH2000なども揃え万全の体制(笑)
こちらのフィリップス LHH2000は本体、レストア整備&新品CDM0換装費用で約150万円程でした。
PHILIPS LHH2000 新品CDM0ドライブメカへの換装
PHILIPS LHH2000のCDM1からCDM0への換装は細かなロジックICなどが異なるため通常はできません。こちらのレストア換装作業は世界広しと言えど、そうはいないはずです!まさに神業です^^
今回ドライブメカをCDM1からCDM0を換装するにあたりメカ本体とメカを制御するサーボ系、メイン基板などのロジック系をすべて美しく揃える必要があります。とーぜん新品のCDM0もデッドストックなので整備し直します。レーザーダイオードの出力はOKとしてもドイツ・カールツァイス製の3枚ガラスレンズの中の状態などもチェック。
LHH2000は下の基板のようにモジュール化されています。サーボ系、電源系、DA変換系、出力系などですね。
CDM1搭載のLHH2000は電源部やアナログ部、DA変換部などが初期に比べてSTUDER A730同様に熟成が進んでいます。それに定評のあるドライブメカCDM0なのでLHH2000のバージョンの中でも一番優位性がある個体となります。
PHILIPS CDM1の制御系パーツをCDM0へ移植するための仕込み作業となります。下は今回換装させるCDM0です。未使用品のPHILIPS CDM0ドライブメカはかなりレアかと思います。このメカが搭載された新品同様のPHILIPS LHH2000は世界でも極めて少ないと思います。
PHILIPS LHH2000の基板に付いている部品がSTUDERミキシングコンソールと同じ・・・・
PHILIPS LHH2000(CDM1,Mo)のレストア版を聴かれた方はエンジニアの方や一般の方を含めてかなりいらっしゃいますが、皆さん喜んで頂いてもらってます。下は出力基板ですが、左右CH独立でオペアンプが±2個(ダブル使い)さらに大型のOUTPUTトランスを介します。
これで音がワルイわけがない!ナローでもない。LHH2000のサウンドをまとめた人は音楽制作の現場を良く知り、楽器や音楽が鳴っている”場”を本能的によく知っている人だったのではと感じます。
ご自身のスタジオで使用するSTUDER機2台を引き取りに来られたスタジオオーナーさまとエンジニアの方の感想が『不思議な魅力がある……….音楽が音楽だよ』、『演奏している場のエア感が濃厚にでている』ふだん国内外で活躍するスタジオの方がPHILIPS LHH2000を聴いて言われたうれしい言葉。
LHH2000は聴いていて何かしら一般的ハイエンド機とはちがう俯瞰性があると感じますが、なにしろ良い個体が少なくハズレが多いプロ機。ある程度消耗品を交換して調整していくとCDM12などを搭載した機器とは別格のサウンドになることは間違いないデジタルプレーヤー。