LINN CD12 MK3 24BITの、
オーバーホール整備 第21弾?ぐらい。
昨今、部品供給も厳しくなってきたLINN CD12 MK3 24BITの整備・・・・
LINN CD12 MK3 24BITのオーバーホール整備。
今回の個体で何台目でしょうか、、、おそらく21台目程じゃないかと思います。
とくにこの1,2年増えました。全個体同じような部分が消耗したり、
壊れたりしています。中にはLINNメンテパックを受けた個体もあります。
使用状況(温度・湿度・使用頻度・通電時間・筐体温度etc)により
消耗度合が変わってきます。プレイするCD盤の種類によっても変わります。
例えば廉価プレスCDやCD-ROMはピックアップやメモリ回路に負荷を掛けます。
LINN CD12の初期不具合症状
CD12で最初に出る不具合かな?と思われる症状は左右音圧の違和感でしょう。
もしくはセンター定位するボーカルや楽器のサイズ感の違和感など。。
CD12にはBurr-Brown製のDAC ICが左右CHで4個あり、
いずれかの働きが悪くなるためです。ICは片チャンネルあたり2個使用され、
その1個でも劣化が進むと出力音量が下がります。
その内、もう1個も壊れると片チャンネルの音が出なくなります。
交換する際には4個同時に新品にした方が壊れません。
音が出ない片CH分だけを交換すると、、不思議ともう片側が壊れるケースがよくあります。
同一ロットICなのでやはり寿命は似たようなものと考えられます。
・・・昨今、このBurr-Brown製の部品が高騰し、入荷にも時間がかかるようになりました。
しかも同じ部品なのに価格が異なり、壊れやすいものやアジア製など玉石混淆。。
ちなみに変換方式はサイン・マグニチュード方式で最高768KHzのデータレートにも対応しています。
LINN CD12のピックアップ(レーザーダイオード)
次に音飛びや読み込み不良などがあります。
一番の原因はCD-ROMや廉価CD盤などの再生により負荷が高くなります。
また10年以上経つと経年劣化ということもあり、最近ではレーザーダイオードの
消耗が出た個体も出てきました。今回の個体もその症状がありました。
ピックアップは定番ブランド製が搭載されており、
レーザーダイオードの新品交換も可能です。
LINN CD12のメイン基板の消耗部品
また最近多いのがメインボードのコンデンサの消耗や液漏れです。
液漏れして基板を炭化しそうになっていた個体のオーナー様に
使用方法をう伺と、「ずっと通電していた」と。
その個体は全数液漏れしていました。
おそらくこれで修理不可になった個体が多いはずです。
今回の個体は5個の100μF ELNA製コンデンサが液漏れしはじめていた状況。
もう1年遅かったらどうなっていたか?不明です。
現在は充分良い状況になったので心配はないと思います!
上記のような不具合や消耗は他のCDプレーヤーでも同じような症状が出て来ます。
仮にDAC部や出力部がICやオペアンプではなくディスクリート回路だった場合は
小型コンデンサやトランジスタが徐々に数年、十数年かけて消耗していきます。
LINN CD12の買い取り価格
ちなみに未整備動作品の個体だと¥400,000~ほどでしょうか。。
外観の状態やリモコン、付属品でも変わってきます。
何もしてないとCD12は必ず壊れるのでw
そもそも左右出力がビシッとした個体が少ない現状もあります。。
未整備品が入荷した場合、当社で販売する個体はほぼほぼ上記の整備を行った
LINN CD12を販売します。
ちなみにこの個体を買取させて頂くと……¥650,000~になるでしょうか^^
LINN CD12 初期型、LINN CD12 24BIT版は高価買取いたします!2022年7月現在
当社でオーバーホール整備した目立つ傷がない場合は¥650,000~から買取となります。
CD12 一般中古品(動作品)は¥500,000~
ご試聴日時:水・木・金・土 13~19時
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